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成長とは、量ではなく質の変化の事も含まれる

成長という言葉に手垢が付きすぎていて、少しげんなりしている青野です。

成長しろ!ゴラァ!
と、成長を錦の御旗に部下をコントロールする上司、いますよね……。

成長しないと、今のままでは自分なんて何の役に持た立たないから。
と、現状の言い訳に使ってしまう人、いますよね……。

ここで思うのは、成長という言葉の拡大解釈が起こっているのではないか?という事。


成長について広辞苑で調べてみました。
せい−ちょう【成長】
①育って大きくなること。育って成熟すること。
②生長と同じ。うまれ育つこと。発育。生体の量の増加、形態形成あるいは形態変化に対していう。

広辞苑で見ると、大きくなるという量の変化・成熟するという質の変化。という2つの意義で説明されています。水平方向の成長・垂直方向の成長、と読み替えても問題ないでしょう。
そして、自動詞的に使われています。

広辞苑を引いてみて私が自覚したことがあります。
他人をコントロールする・自我が自分をコントロールする、という手段に使われているのだ!という事。

自我は巧みにできていて、簡単に絡め取られてしまうのです。


前提条件がスッキリしたところで
量の変化・質の変化について触れていきたいと思います。

量の変化についてはイメージ通りでしょう。
身長が伸びる・体重が増える(ネガティブな意味に聞こえるのは豊かすぎる代償でしょう)・筋肉量が増加する・足が速くなる・鉄棒で逆上がりができるようになる。などなど……。
できない事ができるようになった。というイメージ通りです。

質の変化についてはどうでしょう?
実は、質の変化によるについて実体験をしている人は少ないのです。
質の変化とは、無意識に選びがちな自分のパターンを疑い、異なる方法で進んでみる事。を言います。
例えば、みんなでランチに行く時に周りと同じものを注文するパターンを持っている人が、今回は自己主張してみる。とか。
会議で仕切り屋になりがちな人が、今回は黙って傾聴してみる。とか。

これが実にムズカシイ。
自我が邪魔をするのです。根底にある「怖れ・恥・怒り」から来る、自己防衛メカニズムが発揮されてしまいます。

自分が意思決定するより早く、無意識に、自己防衛メカニズムは発動するのです。まるで意思決定機関が乗っ取られているように、素早く、無意識に発動されます。

もちろん、自己防衛メカニズムなので悪いものではありません。自分を護ってくれる機能ですから。
しかし、行き過ぎた防衛は他人に対する攻撃となります。
あいつが先に殴ってきたから正当防衛だ!と言って、相手を殴って大怪我させても良いという事ではないのと同様です。

自己防衛メカニズムの過剰発揮によって
・対人関係の悩みが多い(相手に攻撃している)
・自分が悩みすぎてしまう(自分に攻撃している)
という状況、起きていませんか?

そんな時は、質の変化について思いをめぐらせてみてください。

自我も愛しいあなたの一部なのです。


【参考】
自我と質の成長について学ばせていただきました。
C+F研究所 主催

エニアグラム ー深い自己理解と自己成長のための地図ー


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