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柔らかく・しなやかで・降りてくる女性性リーダーシップ(後編)


目標を設定して必ず達成する
なにくそと負けん気を出してやり続ける
力・権力を手に入れて抵抗勢力をぶっ潰す
逃げずに闘い続ける
達成できないのは自分の努力が足りないから
全ては自分に責任がある
物事は明確にすればするほど良い

このような男性性を強調したリーダー像を、なんとなく日本人は持っていると思います。
目標設定・必ずやり遂げる・力(フォース)こそ全て・成長を重視する・責任を明確にする。というのが優れたリーダーシップなのだ。というものです。

これに対して女性性を強調したリーダーシップが再発見されているように感じます。

目標を設定するより今の状態を感じる
動かずにはいられないwhyを問い続ける
力・権力を取りにいかずとも内発的動機を刺激し周りを巻き込んでいく
逃げても良いし闘わない
達成できないのは自分がエゴ優先になっているから
そもそも責任なんてものは存在しない
森羅万象を明確にできるほど人間は賢い存在ではない

このようなリーダー像です。
実際に、このようなリーダーシップをビジネスの現場で見ることができます。

おいおい、そうは言っても俺は男だぜ!
という声が聞こえてきそうです。
しかし、生物学的に男性であっても、精神的には女性性を内含しているはずです。そこにチューニングを合わせてみてください。

男性性・女性性どちらが良いという議論ではありません。
そもそも、世の中に良い・悪いという基準はないのです。良い・悪いというのは分離の世界の話で、それは人間のエゴが暴走している状態です。もともと全てはそのままで完全だったのです。男性性・女性性どちらもある状態が、本来の人間の姿なのだと言えます。

ただ、今の世の中(2022年)において、どちらのほうがヘルシーに生きていけるか?という議論は大事だと思っています。


今の世の中は選択肢が多すぎて決断疲れを容易に引き起こします。
今の世の中は他人の意見が煩すぎます。インターネットやSNSなどによって、物理的限界を超えた人々の声が自分の領域に入ってきます。
今の世の中は欲張りの時代です。売上が、利益が、年収が多いほうが良い。という安直な拡大思考の奴隷になっていませんか?

なぜ、自分の能力をもっと発揮できないのだろうか?
努力が足りないのではなく、自分にとって大事なことを見分けられなくなっているのではないでしょうか?

大事なことを見分けるには知識ではなく、感覚です。
自分の内面に耳を澄ます。
いつからか我々は、繊細な皮膚感覚を護るために分厚い鎧を着込んでしまっているのでしょう。


女性性を強調したリーダーシップにおいては
・内なる声を聴く
・それを混じりっけなくクリアに外側に発信する
という2つの特徴があげられます。

内なる声を聴くためには、身体性にアプローチするのが良いと思います。
クリアに外側に発信するには、無意識領域へのアプローチが必要になるでしょう。

何より、実際に女性性を発揮している人に会ってみるのが良いと思います。ガツガツやらないのに大きな成果をヘルシーに出している。

そんなリーダーがたくさん出現し、活躍する時代が見えています。

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