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高校生クイズに出た話⑥第二回戦

6話目。2回戦の模様をお届けします。

***
927チームが一気に各県10チーム、50チームに絞られ、実感がわかないまま2回戦スタート。
2回戦は、
「スペルバラバラクイズ」とかゆうやつで、バラバラに並んだアルファベットを、ヒントをもとに並べ替えて正解を導くというもの。

たとえば、
問題:EOANIKNBOK
「動物がかくれています。」
「ことわざです」
といろいろヒントが与えられ、わかった時点で答えていく感じ。
ちなみにこれの正解は
NEKONIKOBAN=猫に小判。

むずくない?むずくな~い?
そしてそれに正解して終わりではなく、そのチームにはさらに1問1答のクイズが出題され、それに正解すればやっと3回戦へ進める。
不正解だとまたスペルバラバラクイズからやり直し。という世知辛いやり方で一気に各県3チームに絞るらしい。
よりによって愛媛県からスタートした。

福澤「問題、モニターをご覧ください」

AAAIMMIDUIKNDS

・・・しばらく考えるが全チーム動かない。

するとここでヒント1。
福澤「誕生日は5月1日です。」

え!5月1日?!
えーーーーー!!!!!!!!!!

※このびっくり感がわからない方は
 ぜひ4話目をご覧いただきたい。


モニターの確認もしないほどの自信で私たちは「しまなみ街道!!」と答える。
正解!!
驚くべきスピードでダントツの1抜けだった。
車の中で唯一覚えた(というかのぼりが教えてくれた)知識。
今考えても奇跡としか思えない。
この日はクイズの神様が降りてきていたんだと思う。がしかし。もともと知識の浅い私たち。
次なるクイズがこわい。

福澤「問題。うつぶせになって、背中に日光を浴びることを、カメの背中に例えて何ぼしという?」

・・・ほら、わからない。

S子「え、わかる?」
A子「いや、聞いたことない」
アキエ「ってかなんなんこの問題(逆ギレ)」
A子「んー・・・亀だろ?甲羅ぼし、とか??」
アキエ「えーそんなん聞いたことないって(笑)」
コソコソ・・・・

時間がない。
よし、わたしが恥をかいてやるさ!

アキエ「コーラボシ?(小声で)」
福澤「正解(あっさり)」

え、うそん!

この時、恥をかくとはいえ、なるべくその恥を最小限におさえるため
「コーラボシだなんて違うってわかってるけど、他に思いつかないから言ってるだけだよ?」
って顔をして答えたのに。
正解って聞いて
「え?あっとん??!!」
って顔になったかっこ悪い私たちの顔は、
ばっちりテレビに映っていた。

コーラボシってなんじゃーい!!ファイヤァァァ!!
とにかく3回戦出場決定のようだ。
しかも1番乗り。

すごい、こわい、え、すごい、、、よね?!
と、よく分からない変な感情の私たちはなんだかずっと笑っていた。気持ち悪い感じで。

会場にはいつの間にか船が用意されていて、
「これに乗り込み決勝戦が行われる島へ向かいます!」と説明を受ける。

「け、決勝戦??」
3人で顔を合わせ、さらに笑いがこみあげてきたのは言うまでもない。

こうして私たちは
決勝の地へ向かう船へと乗り込んだのだった。

つづく。

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