【ポケモンSV】ブルーベリープロローグ最終773位:熱風雷鳴【構築記事】

こんにちは、AoNioという者です。
構築記事はパルデアプロローグぶりになります。

個人的にあまり成果は出せませんでしたが、プレイミスが多くもったいないバトルが散見されたため、構築と反省点を綴っていきます。

構築については、以下の順で個体、構築の解説をします。

1.[性格・持ち物・テラスタイプ]
2.[技構成]
3.[実数値]
4.[役割]
5.[選出率・総評]

<目次>

1.結果
2.構築
3.立ち回り等
4.対戦上の反省点
5.全体評価
6.まとめ

1.結果

最終773位、早朝5時頃に38戦まで戦うも体力と集中力が尽きて3桁前半に食い込めず終了。

2.構築

構築解説をするにあたって、
1.[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
2.[技構成]
3.[実数値]
4.[役割]
5.[選出率・総評]
以上の順で個体、構築の解説をする。

ポケモンは
① タケルライコ
② ガオガエン
③ アシレーヌ
④ エレブー
⑤ ウガツホムラ
⑥ テラパゴス
以上の順で振り返り、解説をする。

① タケルライコ

もこもこ(タケルライコ)

[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
こだいかっせい
ひかえめ(A↓C↑) とつげきチョッキ
テラス:でんき

[技構成]
じんらい / りゅうせいぐん / ボルトチェンジ / 10まんボルト

[調整]
H100 B68 C244↑ D4 S92
HB余り、B68→実数値120
C244→ほぼ特化
D4→チョッキ込特防110x1.5 160相当
S92→S4振り85族抜き

[実数値]
213-x-120-206-110-107

[役割]
基本はガオガエンのすてゼリフと交代でボルトチェンジを打ってサイクルを回す。
でんき・ドラゴンの優秀な複合タイプ、もとより高いHPに加えとつげきチョッキを持たせることでアシレーヌが苦手なくさタイプ、ガオガエンが苦手なみずタイプ、といった主要3タイプを雑に受け、雑に高いダメージを入れることができる。
また、特性のこだいかっせいにより、エルフーン&ウガツホムラなどの晴れ展開にタダ乗りすることができる。
持ち物を火力増強にしていないため、少しでも相手に致命傷を与えるべくドラゴン技はりゅうせいぐんを採用。打ってとくこう2段階下降した後にボルトチェンジで交代して能力変化を戻すという動きも可能。

[選出率・総評]
6位
不意のじめん技を通す構築への打開策が必要だったことに加え、タケルライコではチョッキ持ちブリジュラスに有利な対面ができない。また、エルフーンやアシレーヌ、キュワワーといったフェアリータイプの台頭、古代新3種パラドックスの中で最も素早さが低いという点から、上からドラゴン技を通すタイミングがイマイチ掴めなかったことが原因。

② ガオガエン

Incineroar(ガオガエン)

[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
いかく
しんちょう(C↓D↑) オボンのみ
テラス:みず

[技構成]
ねこだまし / フレアドライブ / はたきおとす / すてゼリフ

[調整]
H236 A4 B100 D156↑ S12
H236→オボン回復最高効率4n
AB余り
D156→性格補正込11n
S12→無振り同族抜き抜き調整

[実数値]
200-136-123-x-143-82

[役割]
ほぼなんでも耐えるダブルサイクルの王者、おいかぜトリックルームを採用しないのであれば、ガオガエンの存在は必要不可欠とまで考えている。
ねこだましでタスキ持ちが考えられる相手の起点要員を封じ、または透かされてもゴーストテラスのテラス権を切らせることができる。
フレアドライブでゴリランダーやエルフーンの処理。
はたきおとすで、相手の火力増強またはHP持続回復アイテムをなくす。ブーストエナジーやシード持ち以外には初回2倍ダメージ確定が強み。
すてゼリフは、ゴリランダーのとんぼがえりや相手のS振りガオガエンからのすてゼリフの下から打つ。
テラパゴスの強い型として、めいそうたべのこし型が存在するため、はたきおとす、すてゼリフ、この2つを持って対面する。

[選出率・総評]
2位
くさタイプやシェルが剥がれた後のテラパゴスへのダメージリソースとしても活躍したが、クリアチャーム持ち高火力積みアタッカーや、弱点保険メタグロスへの明確な打点を用意しきれなかったことが今回の結果に示されている。
耐久振りガオガエンそのものは皆がご存じの通り、サイクルの潤滑油であるため、この型も雑に使って強く一定の活躍をしてくれる。

③ アシレーヌ

れいか(アシレーヌ)

[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
うるおいボイス
ひかえめ(A↓C↑) のどスプレー
テラス:みず

[技構成]
ハイパーボイス / ムーンフォース / マジカルシャイン / アンコール

[調整]
H44 B44 C252↑ D68 S100
H44→16n+1
B44→B実数値100
C特化
D余り
S100→無振り70族+3

[実数値]
161-x-100-195-145-93
[役割]
主にタイプ一致技の高い火力で圧を掛ける。また、古代新パラドックスの3匹に対する回答となるポケモン。やけど技を特に採用しなかった今回だと、うるおいボイス型ハイパーボイスより、げきりゅう型うたかたのアリアの方が活躍したかもしれない。
ワイドガードへの回答にムーンフォースとマジカルシャインの両採用、相手の起点役と積みアタッカーを一時的に機能停止させる一手にアンコールの採用をした。
しかし、努力値調整のS振りが過剰であり、防御に割いていれば耐えていた場面も大きかったと考える。
安定して強いため、そこそこ選出し活躍はしたが、その調整と持ち物については構築に合わせて変更すべき点であり、PJCS2024に直結するレギュレーションFにおいても要検討事項である。

[選出率・総評]
4位
物理耐久の低さが目立ち、攻撃が上昇したテツノイワオに切り返しができなかった場面が多かった。また、どく技を使うアタッカーに有利対面をとるポケモンがいなかったため後半は厳しい展開が続いた。

④ エレブー

オリックス(エレブー)

[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
せいでんき
ずぶとい しんかのきせき
テラス:でんき

[技構成]
10まんボルト / このゆびとまれ / でんじは / まもる

[調整]
H196 B204↑ C12 D20 S76
H196,D20→ステラ状態C特化テラパゴスのだいちのちから耐え調整
(輝石込 → ひかえめC252ステラだいちのちから
      確1耐え 60.7~72.8%
      ひかえめC252ステラC-1だいちのちから
      確定3発:41.3%~49.7%)
B204→11n+α A特化ゴリランダーの10まんばりき1耐え可能
(輝石込 → いじっぱりA252 10まんばりき
      乱数2発99.6%:49.7~59.4%
      相手のグラスメイカーをタダ乗りで確3耐え可能)
C12→余り
S76→準速85族-2
(相手に先制された場合、
 S調整がいじっぱりAS252またはひかえめCS252以上と判別可)

[実数値]
165-x-113-117-108-135

[役割]
基本的には、このゆびとまれで相方テラパゴスのサポートを行う。
単体は、
①素のS105からでんじはによるS操作を行うことができる
②エルフーンのアンコールを吸う、また相方が相手の先制技でダウンする
 以上の盤面においてこのゆびとまれを使い目論見を潰すことができる
③HB調整によりしんかのきせき込で不一致技であればなんでも1発は耐える
この3点を活かすことが肝心である。
ガオガエンやウガツホムラが苦手とするアシレーヌに対して10まんボルトで殴る、またその盤面を作ることで引きを誘発させられる点が優秀。

[選出率・総評]
3位
サポート役として極めて優秀。ある程度素早く動けて、できることが多く、耐久もあるというサポート役として十分な役割を持つが、特性のせいでんきにより、ねこだましをエレブー方面に打ったガオガエンやカポエラー、ゴリランダーが麻痺を引く瞬間が相手の行動を縛る意味でとても良い成果を出していたと思う。
しかし、変化技3つという技構成であり、一度でもこちらにちょうはつが飛んできてしまったら役割が薄いこと、構築単位でじめん技が一貫しておりマッチングした試合にそのじめん技使いが多いことが今回勝ちきれなかった要因に感じる。

⑤ ウガツホムラ

帝王(ウガツホムラ)

[特性・性格・持ち物・テラス]
こだいかっせい
いじっぱり クリアチャーム
テラス:ステラ

[技構成]
かえんのまもり / げきりん / フレアドライブ / ニトロチャージ

[調整]
H4 A252↑ S252
いじっぱりASぶっぱ

[実数値]
181-183-141-x-113-143

[役割]
ウガツホムラの存在により晴れを躊躇させる目論見。
晴れこだいかっせい炎技の超火力をタダ乗りできれば止まらない。
エルフーンのおいかぜに対抗、りゅうのまいである場合アンコールで縛られるのを防ぐ、またクリアチャームを持たせていることで火力の変動が少ないことから、S上昇の技はりゅうのまいでなくニトロチャージにしている。
まもる択の削減、高火力で相手の行動を制限させることが主な目的であり、フレアドライブとげきりんの採用理由もその点にある。
練習段階から変化技を防ぎたい盤面が少ないため、まもるは採用せずかえんのまもりを入れている。

[選出率・総評]
5位
AS252であるため、素の耐久には期待せず基本は捨て身の高火力で殴り倒す。ガエンアシエレパゴスの4匹サイクルが基本形であり、ガオガエンが逆風となるような相手に選出することが多い。先制されて殴られることが予想される場合にウガツホムラの役割は薄く、ガオガエンの代打であることが選出率の低さに直結した。
しかしながら、クリアチャームによっていかくやこごえるかぜの能力操作が影響しないことは大きく、エレブーと合わせることでニトロチャージも安定して積みながらおいかぜと渡り合い、起点にすることができた試合は多かった。とても優秀なポケモン。
強いて言えば、テツノイワオに滅法弱い。もとより素早さは抜かれており、耐久を振ろうがパワフルエッジが入った瞬間に倒れていてもある程度HPが残っていても動きづらくなる。対抗策があったとしても、不一致技になってしまう点もその一つといえる。

⑥ テラパゴス

ぱぁご♡(テラパゴス)

[特性・性格・持ち物・テラスタイプ]
テラスシェル(テラスタル)/ ゼロフォーミング(ステラ)
ひかえめ たべのこし
テラス:ステラ

[技構成]
テラクラスター / だいちのちから / めいそう / まもり

[調整]
H132 C252↑ S124
H132→たべのこし回復効率16n
C252→C特化
S124→準速70族-1 主にメタグロスのいじっぱりAS判定に用いる

[実数値]
・テラスタル
187-x-103-130-172-130-121
・ステラ
252-x-130-200-130-121

[役割]
相手に使われると倒さないと後々が面倒くさいポケモン、こちらが使う場合は相手のヘイトをとても買うポケモン。
練習段階で、C振りを妥協しているテラパゴスの火力の低さが露呈していたので、C特化は確定。シェルがある状態でめいそうをなるべく多く積んでおきテラクラスターで局面を制圧する。
でんきタイプに対する明確な打点がない、また本構築はいわタイプの通りが良いため、返しとして打てるだいちのちからを採用。

[選出率・総評]
1位
選出しない理由がないほどに全体への通りが良い。
めいそうたべのこし型のミラーマッチに対しても、エレブーが相方であるとき、でんじはを通すことができれば上から行動が可能、また相手の行動を縛る可能性が出てくる。また、このゆびとまれでヘイトを稼ぎつつめいそうを積み、ひかえめC特化から放たれる高い火力のテラクラスターを押し付けることができる。
厳しかった盤面としては、相手のガオガエンやゴリランダーの対面でねこだまし-はたきおとす択を読み負けてたべのこしが落とされたケースがある。テラスを切らずシェルを温存したい場合に、いかにテラパゴスへの攻撃を通さない算段を確実に通すかが重要であった。

3.立ち回り等

初手基本選出
①ガオガエン+アシレーヌ
ガオガエンのねこだましで相手の行動を制限しつつ、アシレーヌのうるおいボイス補正ハイパーボイスでのどスプレーを起動させる。
相手の初手出しにゴリランダーがいる場合、ガオガエンはその方向に対してねこだましを打つことが適切である。
異なる攻め方をする、またゴリランダーを殴っておきたい場合、アシレーヌを引っ込めてウガツホムラ引き、ガオガエンはゴリランダーにフレアドライブで殴る。これにより、タスキの有無を判断できる点、ゴリランダーが交代しても後出しのポケモンにダメージを入れることができる。
ゴリランダーがたべのこし持ちテラパゴス引きの場合、ねこだましだとすぐにテラスシェルが復活するのに対して、フレアドライブであればシェルの復活が遅れる点が良い。

②エレブー+ウガツホムラ
エレブーの変化技を駆使してこちらの攻撃を通す並び。じめん弱点が一貫しているため、初手選出が失敗した場合は他の並びに比べ、不利な戦いを強いられる。
ゴリランダーやエルフーンに対して強く出れる並びであり、エレブーとウガツホムラの両方に攻撃を防ぐ技を採用しているため、ねこだましを打たせにくくするねらいがある。
ウガツホムラ単体では、クリアチャームの採用によりガオガエンとの殴り合いが容易に展開できる。
苦手なポケモンは、ブリジュラス、テツノイワオである。
ブリジュラスは等倍を超える打点が持てず、エルフーンブリジュラスの並びからなされるボディプレスギミックをこのゆびとまれで妨害することはできるが、その継続には早急にエルフーンを倒す必要がある。
アシレーヌはエレブーの10まんボルトで多くHPを削ることができる。凡そ壁を考慮しないものとして4~6割は見込める。

③エレブー+アシレーヌ
S操作をエレブーで行い、タイプ一致の高火力全体技で圧力をかける。
裏からウガツホムラやテラパゴスなどの中速アタッカーを安心して後投げができる。
また、アシレーヌは、エレブーに対して変化技で縛ろうとする動きをする相手のサポート役を逆にアンコールで縛ることができる。
練習段階ではアシレーヌにこだわりメガネを持たせ火力増強をしていたが、のどスプレーの採用により、ワイドガードを展開してくるポケモンにムーンフォースで迎撃することが可能となった。

④エレブー+テラパゴス
上記の②、③と基本的なエレブーの動作は変わらないが、相手のギミック展開を破壊しながら、めいそうテラパゴスのテラクラスターで短期決戦を仕掛ける、最も賭けをする初手選出。
かくとうポケモンやテツノイワオなど、ガオガエンやテラパゴスに弱点を突くポケモンが想定されない限りは、ガオガエンが後投げ筆頭。初手選出したエレブーで特性やでんじはによる麻痺を十分に撒いた後はアシレーヌで火力のゴリ押しが効く。

4.対戦上の反省点

1.こちらの素早さを上げる構築ではない点
2.サイクル寄りの構築であるが回復要因が存在しないことから
  後に退けない場面が多発する点
3.物理アタッカーの火力増強ができない点
上記3点が肝となる。
主に相手のギミックを妨害しつつこちらのアタッカーを通す動きを想定しているため、準備を整えるにあたって前半の毎ターンが重要となる。
ドーブルベトベトンの並びを除き、選出画面から並びを見て相手が何をしてくるかを読み切ると有利に試合を運ぶことができる。

安易にエルフーンギミックを通してくるプレイヤーと多くマッチング、またテツノイワオが思いの外多く採用されていたため、多少の練習・環境調査の不足が試合展開と結果に響いていたと感じる。

5.全体評価

構築のじめん一貫、変化技ギミックへの対策が不十分であった。
序盤はじんらいによる縛りを課すタケルライコの活躍が垣間見えたと思ったが、全体を通してあまり刺さらず、もう少しSラインが高いポケモンの採用をするべきだった。
構築の各6匹の単体性能は高いが故に相性のバランスが欠如していた点に後悔が残る。
個人的に、構築のMVPであったと感じるポケモンはエレブーである。
エントリー直前に、ガオガエンの他に相手の行動を縛ることのできる、素早く耐久のあるポケモンを探していたら、輝石エレブーにたどり着いた。
今回はちょうはつを採用することができなかったが、構築のコンセプトにはベストマッチといえるほど優秀であった。
本大会の38戦からも、雑に高い火力の攻撃を耐えることができれば反撃に転じることができるという側面がサイクルの醍醐味、利点であると考える。
自身においては、レギュレーションCからレギュレーションEとサイクルを使ってきたが、有効急所の発生や択負けをどうリカバリーできるかが課題点である。

6.まとめ

キタカミプロローグよりはメタを貼られることなく、改善された結果が出せたと感じているが、上位に食い込むことはできなかった。
ランクバトル現行のレギュレーションFにおける今回の6匹はダブルバトルの適正が高く、初心者の運用にも比較的易しめである。
ブルーベリープロローグでのギミックや並びは各々惹かれる点があり、実践においても参考になるものがあったと感じている。

<最後に>
ここまで、また一部だけでも読んでいただきありがとうございます。
考えることは多く、懸念すべき事項が点在するダブルバトルですは、
試しに、また練習にランクバトルへ挑戦してみてはいかがでしょうか。
始めたばかりのときは、初見殺しや大きな壁にぶち当たることが本当に多いですが、戦術の幅が広く、探究が面白いことを保証します。

2024/01/20
AoNioVGC



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