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考察記事の期間限定無料公開のお知らせ

 こんにちは。あおにです。

 今夜はいよいよアニメ「鬼滅の刃・遊郭篇」に童磨さんが登場しますね!これまではアニメ版での声や髪の色などもずっと謎のままだったので、期待と緊張で眠れない夜を過ごしたファンの方も少なくなかったのではないでしょうか。

 さて、前回記事「極楽の鬼神—鬼滅の刃・童磨考 ① 万世極楽教のシンクレティズム―仏教・道教・隠れキリシタン―」を投稿してから、早一年が過ぎてしまいました。この記事はタイトル通りシリーズものの記事のひとつめで、実際に続きの記事の草稿もあるのですが、筆者が過去一年で非常に多忙になってしまったことから、仕上げる時間が取れずに今に至ります…。筆者の専門分野から離れた童磨さんの時代の歴史・文化背景をより深く理解したいという思いから数十冊の参考文献を買い漁ったことにより、記事をまとめるのに想像以上に時間がかかってしまったという事情もあります。

 童磨さんの魅力に気付いて以来、こんなにも人によって解釈が異なるキャラクターもいるのだなあと驚かされてばかりです。気まぐれで人の命を弄ぶ悪人だと思う読者もいれば、聖人のような純粋な慈悲を見出す読者もいる。ふと人間らしさを見せたように思えば、やはり心が凍てついたサイコパスのような振舞いをしてみたり。道化師のようにケラケラ笑いながら読者を翻弄するつかみどころのなさと、読者によってその瞳の色のように解釈が七色に変化する謎めいて複雑な人物造形。それ自体が、彼の底なしの魅力の源泉であるように思います。

 なお、童磨さんは作中で宗教団体の教祖をしていますが、古今東西の宗教に登場する神仏たちも、必ずしも人間を常に守護してくれる存在ではなく、人間の視点から見たら気まぐれに見えるような独自の尺度で人を助けたり災厄をもたらしたりします。鬼でありながら人間を助けることもあれば食らうこともある童磨さんは、サブカル作品の一登場人物ですが、宗教という文化の本質について考えるきっかけをくれる存在でもあるなあと思ったりもします。

 ところで今回、童磨さんアニメ出演記念ということで、前回記事を期間限定で無料公開することにしました(有料記事であるにも関わらず購入して読んでくださった皆さま、本当に有難うございました!!)。前回記事も、あくまで図像学という視点から書いてみた考察文のひとつに過ぎないので、筆者自身、前回書いたことが絶対に正しいなどとは全く考えていませんし、次回記事として予定している考察はむしろ矛盾する内容も含みます。童磨さんという重層的で魅力的なキャラクター造形を通して、一ファンが色々な視点から色々なことを思考することを楽しんでいるだけですので、突飛な発想だなあ…と思われるかもしれませんが、お許しいただけましたら幸いです。

 以下、無料版の公開に当たってお願いです。本noteの記事は鬼滅ファンの方に自由に楽しんで頂けたら幸いのですが、漫画やイラスト作品等と同様、文章にも著作権があるので、SNSやブログ・動画等において記事内容を引用してくださる際には、出典が本noteであることを明示して頂けましたら大変有難く存じます。

 それでは…アニメの放送を楽しみに待ちましょう…!

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