見出し画像

子どもに笑顔と勇気を与えてくれるファシリティドッグの話

こんにちは。青森の IT ばあちゃんです。

今日はインスタグラムの投稿から見つけた話です。

ある日インスタを見ていた時のこと。
草の上でゴロゴロしているゴールデンレトリバーを発見しました。
「うちの子と同じことしてる!」
「好きだよね!そのゴロゴロ。わかるかかる」

投稿された文章を読んでみると、facility dogアイビーと書かれていました。
ファシリティドッグ?
どんなことをするんだろう?
アニマルセラピーは聞いたことあるけど…

ネットで調べてみました。
ファシリティドッグは、医療チームの一員として、特定の病院に
ハンドラーとペアで常勤します。ハンドラーは犬をコントロールする人で、
臨床経験のある看護師が選任されるそうです。

ファシリティドッグの仕事内容を見ると、
*手術室入室時の付き添い
*採血・点滴確保の際の応援
*薬の飲めない子供の応援
*最期を看取るときの同席
*骨髄穿刺や腰椎穿刺などの処置の付き添い
などなど、まだたくさんありましたが、ここでは一部のみ紹介させていただきました。

子どもたちにとって痛いことだったり、こわい事だったり、できれば受けたくない検査もたくさんあります。
でもファシリティドッグが側にいることで頑張れる、そんなことがたくさんあるそうです。

そしてハンドラーは、病気の子供たちの症状を把握し、今どんな治療を受けていて、何が危険な状態なのか、体のどこにどんなチューブが入っているのかなど、すべてを把握しています。

だから臨床経験のある看護師が選任されるんですね。
このファシリティドッグは、海外では小児病院のほか数多くの場で活躍しているとのことです。

そういえば、2006年、通信教育のスクーリングでオーストラリアに行ったときの事です。(ファシリティドッグではないのですが)
いくつかの施設見学をさせてもらった中で、高齢者施設に入居されている方の部屋に、飼い犬が一緒に生活していました。施設の職員も、「飼っているのだから当たり前のこと」のように、何の違和感も持っていない様子でした。

当時の日本の高齢者施設では、少なくとも私自身は見たことがなかったので動物と暮らすことに対して日本とオーストラリアでは違う感覚かもしれないと思ったものです。

とてもうらやましく、家族として一緒に住むことで、高齢者の方の生きる気力にもなるんだろうな、と感じました。

現在日本では、ファシリティドッグは、東京・神奈川・静岡の4施設の小児病院で働いているとのことです。
地方にも来てくれないかなぁと願う私です。

私自身、小児病棟勤務時代は、つらい検査も、点滴も、まずい薬も、
「この子の命を守るためには今これが必要なこと」と自分に言い聞かせて
仕事をしてきました。
じゃあ子どもの気持ちや不安やイライラはどうしてた?
できるだけくみ取って対応してきた・・つもりではいますが十分に出来ていたかどうかは疑問です。

ファシリティドッグのように子どもに寄り添ってくれる人(犬)がいたら、どんなに心の安定につながるでしょうと思います。

長期の入院が必要な子どもたちやつらい治療や検査が必要な子どもたちが
全国にはたくさんいると思います。
その子供たちと家族に、笑顔と勇気を与えてくれるファシリティドッグが
たくさん増えますように、そして、ファシリティドッグを導入する施設も増えることを心から願っています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?