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広島湾岸トレイル<3> 宮島コース⑮⑯⑰


2020年12月6日(日)

広島湾岸トレイル全踏破の第3回目として選んだのは、宮島コースの⑮⑯⑰。

極楽寺山は以前登ったことがある(ただし別ルート)が、それ以外は初めて登る山。距離は合計30㎞になりそうだが、ロードが多いので、それほど時間はかからないか、と思ったが…。

朝、真っ暗なうちに五日市駅へ。駅前のコンビニでアクエリアスを買ってから、まずは八幡東のバス停、宮島コースの出発点「中地上」まで走る(これは正直、面倒)。観音台方面にロードをダラダラ登りつつ西進すると、観音中学校前で日の出に遭遇。

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早朝から運動している人が何人もいる坪井公園を横に過ぎて、極楽寺山登山口へ。ようやく山道に入る。登り始めたら、すぐ近くから、かなりの数の犬たちが一斉に吠える声が聞こえた。何か、犬の保護施設かなにかが近くにあるのだろうか。

ここからの極楽寺山への登山道は、それなりの急登が続くが、よく整備されていて、とても歩きやすい。あっという間に、極楽寺へ。何度かきているが、早朝の空気の中のお寺はシャキッとしていて、いい。

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極楽寺前の展望台からの眺め。朝日が正面なので、少し見にくいかな。

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パッとしない極楽寺山頂に寄った後、一気にバイパスの宮島サービスエリアまで下る。登ってくる人がやたら多く、びっくりした。10組以上の人とすれ違ったのではないか。

三角点を過ぎた後、広島湾岸トレイル全踏破の撮影ポイントがあるはずなので注意して下っていたんだけど、どこか分からず。登り返して探すのも面倒になり、諦める。また後日、探しに行こう。下りの途中にチェックポイントを設定するのは勘弁してくれ…。

宮島サービスエリアでしばし休憩。撮影ポイント逃しで、かなり落ち込んでいたが、気を取り直して、高速道路脇のロードを一気に下り、速谷神社へ。

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速谷神社からは宮園の団地を通って、折敷畑山の登山口へ。団地に上がるところがよく分からなかったけど、まあ、強引に突破。

折敷畑山の登山口はすぐに分かった。登りはじめてまもなく、宮園の団地を下に臨む。

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ここから先が、難航した。久々に「低山なめるな」が身にしみた。宮園からの登山道は、途中まではしっかりしているが、まずは、撮影ポイントを逃して進んでしまった(極楽寺で逃しているので、連続で逃すわけにいかないと、引き返して何とか探しあてた)。その後、本線と思われる道をどんどん進んでいったが、いっこうに標高が上がらない。どう考えても間違いだと気づき、撮影ポイント付近まで引き返して、なんとか尾根沿いを右側に上がる登山道を発見。これは分からないよ…。ここからは赤テープを頼りに進むが、踏み跡が薄く、道をたどるのは結構大変。ようやく古戦場跡地の看板までたどり着いたが、30分以上ロスしてしまった。

古戦場跡地から折敷畑山山頂までのルートも踏み跡はかなり薄くなっているが、こちらは進む方向ははっきりしている。野貝原山の山頂、廃墟マニアの聖地のホテル跡を眺めながら、ようやく折敷畑山の山頂へ。久々に達成感のある登山だった。

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ここから、野貝原山まで縦走できるみたいだけど、いつかやってみようかな…。

古戦場跡地まで引き返して、四季が丘方面へ下る。この下りの道も、あまり人が入っていないらしく、かなり草が茂っている。途中から、もの凄い急降で、鉄の鎖が何本も設置されているところもあった。四季が丘側から、父子2人で登ってきていた組があって、子どもは小学校低学年くらいか。泣きそうになりながら、鉄の鎖をよじ登っていたが、無事、山頂までたどり着けただろうか。お父さん、せっかく子供を連れて山に登るんだったら、こんな地味な頂上の山でなくても…、とは思う。

四季が丘に下りて、どこかで昼飯を、とコンビニか喫茶店を探すが、なんだこの団地、食料が全くないじゃないか。ここの住民はいったいどういう生活をしているんだ?と、一人腹を立てる。空腹のまま次の山に登るわけにいかないし、だいたい空腹の状態での判断というのはたいてい間違っている。とりあえず、⑯コースの終点である「めだかの館」まで下る。すると、近くにバス停があり、10分後に廿日市駅方面へのバスがあることが判明。調べたら、5つくらい先のバス停のそばに、日曜日もやっている喫茶店があることも判明。そこまで下って、腹ごしらえしながら、作戦を立て直す。

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登り返しのバスもいい時間にあり、しっかりとオムライスと食べて、食後のコーヒーも頂いて、バスに乗って「めだかの館」まで引き返す。

「めだかの館」から登山道までのルートは、ここまでやるか、というくらい丁寧なルート図の説明をしっかり頭に入れていたので、迷わずにいけた。ただ、ここから船倉山山頂までの鉄塔伝いのルートの急登は、結構凄い。ほぼ休みなしの急登がひたすら続く。まあ、550メートルを一気に上がるのだから、こんなものか。途中、鉄塔のところで、展望が開ける。

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そして、船倉山に登頂。ここからの展望もなかなかのもの。

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そして、本日最後のピーク、高見山へ。ちょこちょこと分岐があって、慎重に動かないと間違える。この日は、折敷畑山でさんざん失敗しているので、しっかりと確認して分岐を進んだ結果、ほぼノーミスで進めたけど、間違いやすいポイント多数あり。

高見山の山頂も、見事な展望が開ける。この宮島コースは、どんどん宮島が近づいてくるのが、楽しい。

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あとは、高見川へ下るんだけど、途中、ガレ場の急降が多く、結構、危ない。ズリ山なのかな。

大野鉱山跡。戦時中を中心に、採掘が行われていたようだ。そこここに、それっぽい遺構はあるが、保存がされているわけではない。

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高見川の沢を渡る。夏は気持ちよさそう。

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川沿いまでくれば、あとは昔の車道っぽい道を一気に駆け下って、大野の町へ。チチヤスの工場の裏手から、宮島口までで、宮島コース⑰のゴールへ。

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こんなオシャレな建物になっているとは知らなかった。

どこか温泉で汗を流して帰ろうと思って調べるが、宮原温泉まで行かないと温泉施設がない。ここは、思い切って宮島まで渡ってしまえ。

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ということで、宮島のホテルの温泉につかって、宮島口まで戻って、ビールをしこたま飲んで、この日は、おしまい。

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