アイナナ布教したい⑦ 第2部9〜12章あらすじ
・9章ー大切なもの
環の成長ぶりを監督も認め、MEZZO"ダブル主演ドラマが正式決定!(4章のやつ) 紡に頼み込まれた大和から雑な演技指導を受ける2人。
クローバーのキーホルダーをなくしたことに気づいて慌てる理に、天が探すの手伝おうかと声をかける。
義理の兄妹である2人だが、出会って1年弱でまだぎこちない。2人とも、鷹匡の養子になるのを条件に家族の借金を肩代わりしてもらっている。理は鷹匡に心酔している様子。
こけら落としでの特別ユニット(一織と陸と天、大和と三月とナギと楽、環と壮五と龍之介)の合同練習が始まる。TRIGGERにしごかれるIDOLiSH7。
陸と一織は天にびしばし指導され、正直な気持ちを伝え合う。
「私だって、怖くて、怖くてたまりませんでした。だけど、みんなを…あなたを助けるためだから、センターに立ったんじゃないですか。…なのに、なんですか、その態度。ひどいですよ、七瀬さん…」
「一織が同じような気持ちでいるって、気がつかなかったんだ…。オレが一織をうらやんで…嫉妬してるばっかりだって。…ごめん…オレが悪かった…。許して、一織…」
「自分と他人を比べるから、落とし穴に落ちていくんだよ。比較していいのは、過去と、未来の、自分だけ。
あの時のキミたち自身に、今日のキミたちが勝ってみせて。明日も、明後日も、勝ち続ける努力を止めないで」
三月たちはつい溢した"完璧に見える楽がうらやましい"という本音から、楽に喝を入れられる。
「何が正しいのか、頭ん中ぐちゃぐちゃになっちまって…」
「自分の声を聞いてないからだ。ノイズは消せ。自分の声だけ探せ。100人に愛されるおまえじゃなくて、おまえに愛されるおまえになれ。そしたら、いつか、1万人がおまえを愛するようになる。それが自分自身を、真面目に生きるってことだろ」
龍之介をベタ褒めする壮五にやきもち焼く環。
エロエロビーストめ!(雑誌の見出しに書いてあった)と睨む環に苦笑して、ホテル王の息子というセクシー路線は会社の戦略で、本当はただの漁師の息子なんだと話す。母の再婚相手がホテル経営者だっただけ。実父の船が壊れお金に困って、スカウトを受け芸能界に入った。
新しい船を買い、3人の弟を大学に行かせるのが龍之介の夢。妹を探す環のことも他人事には思えず、なんでも協力するよと言ってくれる。
環は素直に反省し、謝る。
それぞれに刺激を受けて仕上がってきて、成功を確信する紡とカオル。ここもマネージャー同士仲良くなってきた。
三月はMr.下岡からMCについて励ましとアドバイスを受けた。大御所の司会者ですら同じ悩みがあると知り、名司会者の太鼓判をもらえた。ナギから力になって欲しいと頼まれたと聞き、帰るなりナギに飛びつく。やっとナギに本音を話すことができて、三月完全復活!
陸と一織もすっかり元通り。
百は相変わらず、歌うことができない。
医者には精神的なものだと言われたが、Re:valeの5周年を目前に幸せじゃないわけがないという百。
心配する千や共演中のTRIGGERを振り切り、スタジオを飛び出してしまう。
追いかけた天、出番待機中だった陸・一織に囲まれて心配されるも、ちょっと1人にしてください、と拒む。
「嫌です」
「ちょっと、七瀬さん…」
自分もこの間まで1人で悩んでたけど、勇気出して話したらあっさり解決できたから、百さんも1人で悩まないでと説得する陸。
「…それに、もう無理に、笑わないで」
「あ…あはは…。だって…だって、笑ってないとさ。笑ってないと、不安で押し潰されそうになる…」
オレは本物のRe:valeじゃない、と話し出す百…。
・10章ー守りたい場所
千はインディーズの頃、別の人と組んでRe:valeをやっていた。当時の百はRe:valeの大ファンだった。
ゼロのプロデューサーだったという有名な人が声をかけるほど、Re:valeは才能ある人気ユニットだった。でも方向性の違いから2人は断っていた。
小さな事務所でのデビューが決まったある日、ステージで事故が起こる。突然落ちてきた照明から千を庇い、相方は顔に大怪我をした。事務所からは契約を白紙に戻されてしまう。
有名プロデューサーは、うちでデビューするなら顔の傷も綺麗に治るよう手術代を出してあげるよ、と千に声をかけ、責任を感じていた千はその話に飛びついた。
しかし方向性のとても違う相手。相方は、自分のために身と才能を売ろうとしている千を守るため、「千らしく、Re:valeらしく歌える場所を探して欲しい」と書置きを残して蒸発。
絶望のどん底で音楽を辞めようとしていた千に、人づてに話を聞いた百は辞めないでくれと頼み込む。あいつがいないと無理だ、1人で歌いたくない、と断る千だが、ライブの手伝いを頼むくらいガッツリ認知していた百の1ヶ月にわたる必死の懇願に折れ、相方が見つかるまで、相方と過ごしたのと同じ5年間だけ、百を新しい相方とするのを条件に、Re:valeを続けることに。
その、約束の5周年目前。
いまのRe:valeは千と百で築いてきたものだが、千はまだ相方を探している。(6章最後の電話)
「5周年記念で、オレは期限切れなんだよ」
話し終えた百、天、陸、一織のいる楽屋に、スタジオから千、楽、龍之介が追ってくる。
千から話を聞いていた楽と龍之介は、千だって百を大切に思ってると語る。千も2人の熱いセリフに照れて濁しつつも一生懸命百を説得し、百も嬉しそうに頷く。
一件落着かと思われたが、百の歌声は出ないまま…。クールな千を、心のどこかで信じきれない百。相方がいなくなったときくらい、自分のために取り乱すところは見られない気がする。。
千はもちろん百を大切に思ってるけど、何も返せないまま突然消えてしまった昔の相方を大事に思い続けている気持ちも本当。
悩む千に、楽はポスターの落書きの話を持ち出す。ゼロの曲をカバーすることで恨みを買い、薬でも盛られているのでは?という。ゼロの格好をした不審者の目撃情報まで出た上、歌を完コピしてみせたため本人じゃないかと噂されているらしい。不穏。
理らしき少女のことを、やっぱり環に伝えようとする壮五。
テレビ局に忘れ物をした環を外で待っていたら、突然後ろから羽交い締めにされる。キーホルダーを探しにきた少女だった。その過激さに環と同じ血を感じ、やっぱり理ちゃんだろう、どうして環くんに会わないんだと問い詰める。
「…あの人を、裏切るようなことは出来ません」
鷹匡のことが大好きな理。大切な人を失いひどく傷ついているという鷹匡を助け、夢を叶えてあげたいと語る。
一瞬の隙をついて、理はいなくなってしまった。何も知らない環がやってくるが、伝えようとした瞬間に通りかかったスタッフが「妹の件で仕事を投げ出して暴れた」と囁いたのが耳に入り、壮五はまた、伝えるべきかどうか迷ってしまう。
悩み続ける壮五のことを心配するメンバー。誰かに相談しなきゃと思いつつ、どうしても言い出せない壮五。
こけら落としに合わせ、セカンドアルバムをリリースすることになったIDOLiSH7。そのシングルカットとなる曲から陸がセンターに戻ることに!
センター問題で動揺させたファンにフォローを入れたい。陸の思いを尊重して体調面の発表はしないが、次のライブでセンター交代を発表するときに正直な気持ちを話すことに。
ライブの日。
陸がセンターに戻ると聞いて歓声が上がるが、一織がセンターじゃなくなることを残念に思うファンもいる。
一織「みなさんと同じように…。いえ、ここにいる会場の中で私が1番、七瀬さんのボーカルが好きです」
発表することに少し不安もあったけれど、いざステージでファンの笑顔を見たら全部吹き飛んだと話す陸。
「ファンのみんなが大好きです!メンバーも、みんな、みんな大好き!」
新曲を歌いながら、メンバーそれぞれ喜びを噛みしめ、嬉しそうな一織を見て一織ファンも納得しちゃう。
見ていてハラハラすることもあるけれど、たくさんの幸せや感動をくれるIDOLiSH7。会場中の気持ちがひとつになり、リスタートしたIDOLiSH7は新しい時代を駆け抜けていく。
上り調子のIDOLiSH7。
三月にはどんどんバラエティが舞い込み、大和はずっと断っていた千と共演の映画のオファーを受けることに。MEZZO"はぎこちなくも距離を縮めている。
幼い頃にゼロと会ったことがあり、以来ずっと大ファンの三月。ゼロが消えた理由がわかれば、ゼロの居場所や落書きについても何かわかるかも、と、ゼロアリーナの支配人に聞いてみる。
支配人は、身に余る期待に応えきれずに心が壊れてしまったらしいと話す。証拠は残っていないが、支配人は落書き等も全部本人の仕業だろうと考えている。
「光が眩しいほど、闇は深くなる。闇は君たちの足元に潜んでるんだ。どうか、気をつけて…」
結局真偽はわからなかったが、自分たちはこれからどうなっていくんだろう、と思いを馳せる。何があっても私が絶対に守るから大丈夫ですと強く言い切る紡。紡の期待に応えたい、と決意するIDOLiSH7。
三月「マネージャーの大切なIDOLiSH7を全力でやっていくよ」
ところがその覚悟を試すかのように、翌日、小鳥遊事務所の扉に、赤いペンキで書き殴られた落書きが見つかる…。
『Get Back My Song!(僕の歌を取り返せ)』
『Haruki The Betrayer!(裏切り者のハルキ)』…
・11章ーナギの戦い
事務所への落書きはすぐ報道され、ずっと伏せられていたIDOLiSH7の曲の作者はゼロの曲を作っていた桜春樹らしいぞと最悪な形とタイミングで広まってしまう。
ゼロのファンの中にはひどく批判する人も出てきて、小さな小鳥遊事務所には取材やクレーム電話が殺到。対応が後手に回ってあたふたする紡や社長に、ナギは記者会見をしようと申し出る。春樹から曲を預かった自分に責任があると話し、自分が会見に出るとやけに自信を持って押し切るナギ。
壮五が何か隠し事をしてる気がする、と大和を頼る環。俺には話さないよ、散々迷惑かけてきたから信用されなくても仕方ない、とどこか諦め口調。壮五は1人で抱え込むタイプだけど、準備ができたら1番に話してくれるよと励ます大和。
いざ会見。
普段の陽気な様子はなりを潜め、落ち着いた流暢な日本語(ゆっくりなら流暢に話せる)で、知的で上品で優雅に話すナギにメロメロになる会見会場。メンバーたちはナギの知らない一面に唖然。
ナギは巧みな話術でもって、自分たちは曲泥棒でなく落書きの被害者であること、悪いのは自分たちでもゼロでもなく落書きの犯人であること、自分たちはゼロの味方であることをマスコミに印象づける。
すっかり和やかに会見が幕を閉じかけたとき、不意に赤いスプレー缶が飛んでくる。投げた犯人らしき人影を追いかけ、会場を飛び出すメンバーたち。
人影はゼロの格好をしていた。彼は街に出ると、IDOLiSH7の曲を歌い出す。その歌声とパフォーマンスに圧倒され、街中が歓喜する。誰もがゼロ本人だと信じかけたが、三月だけははっきりと否定した。急にお祭り騒ぎとなった街の中、ゼロ(仮)はまた、忽然と姿を消していた…。
・12章ー新しい潮流
ナギのパーフェクト会見よりも、ゼロに注目が集まる。Re:valeのもとには「ゼロの曲を歌えばゼロアリーナは大惨事に見舞われる」という脅迫状まで届く。
そんななか移動中のTRIGGERに生中継ニュースが突撃。ゼロ関連の、Re:valeやIDOLiSH7に批判的な質問攻めに対応しつつ堪忍袋の緒が切れるTRIGGER。
「らくがきや脅迫状は、ちょっとアイドルの仕事じゃないかなって、思うんですよね。ボクらがみなさんにお届けできるものは、つまり、こういうものです」
アカペラでいきなり新曲をぶちかますTRIGGER。そのあまりのカッコ良さに奮い立つIDOLiSH7。
TRIGGERがマスコミに真っ向から対峙しちゃったため、八乙女社長はTRIGGERを守るために、味方となる有名人のコメントを集めて大々的な印象操作に踏み切る。
大忙しなカオルに、紡は(一織の入知恵で)3グループに友好的な著名人リストを作成して提供。凛人(Re:valeマネ)も協力を申し出て、改めてこけら落とし3DAYSの成功を誓い合う。
八乙女社長のおかげでゼロのカバーに好意的な著名人のコメントが続々放映。その中には千がデビューの頃から俳優としてお世話になっている千葉志津雄も。ナギのパーフェクト会見映像も繰り返し流れる。そのおかげで世論も徐々に味方についてくる。いい流れ!
Re:valeに元気になってもらえるようにと、サプライズをいろいろ考えてるIDOLiSH7とTRIGGER。
いきなりRe:valeの楽屋を訪問した大和。千との共演映画を受けることにした、と報告すると嬉しげな千。
「志津雄さんが喜ぶ。かわいい息子が、映画デビューするんだからな」
まだ全然解決してないMEZZO"。
TRIGGERとの合同レッスン。壮五・環・龍之介の組で練習中、休憩でタオル借りるために壮五の鞄を開ける環。壮五がずっと持っていた、クローバーのキーホルダーを見つけてしまう。環と理に、亡くなった母がお揃いで作ってくれたキーホルダー…。
狼狽する壮五に、理に会ったのか!?と血相変えて迫る環。
「軽率に話して、君を動揺させたくなかったんだ!また仕事を放り出したら、君の評判が悪くなる!だから…」
「……理のことを聞いたら、仕事を放り出すって、そーちゃん、そう思ってたのか…?」
最近は真面目にがんばっていた環。壮五もたくさん褒めてくれていたのに、環は壮五を信頼していたのに、壮五は環を信用してくれていなかったんだと突きつけられたようでショックを受ける。
環からの信頼に気づき、ひどく傷つけてしまったことにショックを受ける壮五…。
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