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今年よく聴いた曲(2022年編)

 2022年、個人的によく聴いた曲をまとめます。noteで過去に紹介したことのある曲がほとんどになりますが、印象が変わったところも多少あるはずなので、あらためて感想を書きたいと思います。発売・配信日は問わず、「今年、個人的によく聴いた曲」という括りです。



幸せな食卓 / ふたりの文学

 気怠げで、昼食後の昼寝タイム的な曲調。不思議な音が広がりふわふわ浮遊しているかのようで、いい意味で着地せずに漂っているかのようです。『曲集』というアルバムに収録されていますが、全体的に馴染みやすい曲調である一方で、次の展開が掴めそうで掴めない不思議なバランスの曲が多く、楽しいし長く聴けます。「シティライナー」「ナイーブとスイート」もおすすめ。


しるし / RYUTist

 同じ RYUTist の曲で「水硝子」という曲がとても好きなのですが、その「水硝子」とどこか似たような雰囲気が漂う曲。温かみと繊細さを兼ね備えていて、音の一粒一粒の丸さと柔らかさが感じ取れます。個人的に”自然”を連想させる曲で、間奏では「朝の森の中」といったイメージで、湧き立つ生命力のようなものを感じます。


17 / RAY

 初めて聴いたときから、夜の都会を走っている車の中で、風景(夜景)が次々に流れていくようなイメージがあったけれど、実は”夏の冒険”的な曲。間奏が特に好きで、異世界なのか幻想世界なのか……とにかく非現実感が広がって飲み込まれていくようです。シングル「Yellow」に収録されていたので、昨年から聴いていたけど、今年の初めは特にハマって聴いていたかも。そして、今年5月にリリースされたアルバム『Green』にも収録されましたが、この『Green』がとても良かったので、ここから『Green』収録曲が続きます。


ムーンパレス / RAY

 『Green』を聴いた時に1番印象に残った曲。初めて聴いたときから、12月のこの記事で選曲することは決まっていたといっていいと思います。ピコピコ電子音が気持ちいい。今年、個人的に”Bメロブーム”といえるものがあったのですが、この曲のBメロも強いし、美しい。サビでメロディーが分かれるところは聴きどころだと思うので、ぜひ聴いてほしいと思います。ひとつ上の次元に到達した感じ……。


しづかの海 / RAY

 RAY の前身(?)となるグループも同じ曲を歌っていたのですが、『Green』でアレンジが加わって進化しました。最初は不協和音っぽい響きに感じるところもだんだん馴染んでいき、今では自然に聴こえるのが不思議。歌詞はとても詩的で、「死」がテーマになっているのではないかと思います。最後は海へと遠ざかって還っていくような終わり方ですね。曲中にセリフが入ってくるのですが、「わたしの何を知っているというのです」のところ、ちょっとゾクッとする……。


わたし夜に泳ぐの / RAY

 RAY の曲を最初に聴くとしたら、「バタフライエフェクト」か、この「わたし夜に泳ぐの」がいいかもしれません。ギター、ベースの音が気持ちよくて、まさに泳いでいるみたいです。いい音……。あと、安心感がある……。


別室で繭を割った / 諭吉佳作/men

 諭吉佳作/men さんが SoundCloud に4年前に投稿した曲。この曲を聴いたときの衝撃が強すぎて、その日の夕食で生姜焼きを食べたことを未だに覚えているくらいです。聴いたときに「怖い……!」と思ったし、この曲に出会えたことが嬉しかったし、でも何か悲しくて泣きそうだったし、感情がぐちゃぐちゃになりました。初めて聴いた体験の記憶がはっきり残る曲なのかも。少し難解な歌詞も、今はなんとなく「こういうことなのかな……?」というものがあるのですが、書くのはやめておきます。


形而上学的、魔法 / でんぱ組.inc

 その諭吉さんが提供した曲です。息継ぎが少ない曲で歌うのが難しいそうですね。Bメロの息継ぎの少なさは、歌詞と相まって息苦しさの表現なのかなと感じます。そこからキャッチーなメロディーのサビに繋がる一連の流れが個人的に大好きなポイントです。


あたたかくて甘い海 / For Tracy Hyde

 11月からかなりハマっているバンドです。何曲か聴いてみて、特にサビのメロディーが好きになることが多かったのですが、この曲もそうでした。シンプルに聴いていて心地いいですし、聴き疲れることがないです。自分の感覚と波長のようなものがすごく合うんでしょうか……。「Echo Park」「Rado Days」も最近よく聴いています。


フランボワーズ・パルフェのために (For Tracy Hyde ver.) / For Tracy Hyde

 RAY と For Tracy Hyde のコラボレーションシングル。とにかく間奏が不思議感満載で楽しいです。空想空間で楽しく迷子になってる感じ。曲全体を通して、口ずさみたくなるようなメロディーです。最近、ふとした時に脳内BGMでかかりやすい曲になってます、気づいたら。RAY の「sorrow ver.」も好き。


ハンドメイド流星雨-皐月ソラの場合 / CV:楠木ともり

 たぶん、今年1月に聴いた曲。最初に聴いてびっくりしたのがAメロ最後の突然の跳躍でした。「そこ、そうなるの!?」という驚きもありつつ、全体的に聴き馴染みのいい曲でもあり、個人的にすごく刺さりました。(たぶん)コード進行がパターン化されてて、ループ前の和音の響きとタイミングが……なんか、お洒落。