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趣味の話など

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本の感想、趣味の話まとめ (音楽を除く)。
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#映画感想文

一言感想メモ (ドラマ・映画)

ドラマ編家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった  父の死、そしてダウン症の弟、不治の病の母を持つ岸本家を描いたドラマ。第1話の最後で「悲劇などとは言わせませんよ」という宣言のようなセリフがある通り、7割くらいはコミカルな作品。シリアスなシーンもあり、コミカルとシリアスのジェットコースターのよう。ただ、作り手側が安全装置をしっかり真摯に考え作ってくれたジェットコースターだと感じたので、頭がクラクラせず楽しめた。弟役はダウン症の俳優が演じていたり、車椅子ユーザーの役

ひとり映画鑑賞会『青めぐる青』

 最近、Podcast で読書会をしている人たちの配信を聴いて、”読書会”って楽しそうだなぁという憧れを抱いてしまい、自分も似たようなことしてみようかという気持ちになりました。ただ、本についての感想もいいのですが、以前から、「自分が note に書いてる映画の感想って本当にざっくりとしか書いてないし、作品にしっかり向き合ってない気がする……」という罪悪感のようなものがあったので、映画の読み解き(のようなもの)をやってみようと思いました。(ひとりだけど)  今回は初めてという

最近、読んだ本&観た映画 (2023/01)

 最近読んだ本や観た映画の中から2作ずつ選んで、感想を書いておこうと思います。 くるまの娘 / 宇佐見りん  著者のデビュー作『かか』が良かったので、こちらの作品も。不安定な家族に対して同情や怒りがあり、何かに巻き込まれたと思えば少し引いた目線でみていたりと、揺れ動く感情を丁寧に描いているなと思いました。切実なものをできるだけ切実に描こうとしている事がもう既に切実なのかな、というか……。『かか』を読んだ時にも感じたけれど、「その感情をこういう風に表現するんだ……!」という

最近、観た映画 (2022/07)

最近観た映画の個人的感想を綴りたいと思います。 リトル・フォレスト  五十嵐大介さんによる漫画を映画化した作品ということらしいです。映画は、『夏』『秋』『冬』『春』の4部作。東北の小さな集落・小森に住むいち子の生活 (主に食生活) を四季の流れとともに描いた作品。自給自足のような生活をしているいち子の、田畑で米や野菜を育て調理し食べる姿、地元の人との交流などが丁寧に描かれています。栽培・調理における知恵をいち子の言葉で解説するような形で進んでいくので、栽培・調理の経験が少