期待損、不安損、等価交換不足 - 週末の振り返り(2024年7月21日)

今週印象に残ったことはなんだろうか、というのを毎週の週末に振り返りの度に整理するようにしています。特に予定を見返すのではなく、頭に浮かんだことを自分なりに言葉にまとめていきます。書いた所で、それが自分のものになるとは限らないのですが、それでも振り返ることは自分にとって大切な行為です。

今週印象に残ったことは、タイトルにある「期待損、不安損、等価交換不足」というものです。


期待損とは、期待をしていたけど、それがその通りになくなった時。期待して損したというもの。適切な期待値で設定せず(これはできる、これはできないなど)、過渡な期待をさせた後に生じやすい。

不安損とは、情報量が不足していて、不安になって、蓋を空けてみると特段問題なかったというもの。不安して損したというもの。プロセスの共有が足りない時に生じやすい。

等価交換不足とは、GIVE & TAKEのバランスが成り立っていない時。「何かをお願いする」はTAKEであり、時にGIVEになりえます。ただ、そのバランスがTAKEよりに感じてしまう。そのGIVEは決して金銭的なものだけでなく、感謝やその人のためになる行動も含まれる。


全てに共通するのは、メッセージング不足で、境界線が曖昧な状態な時に起こりやすい。

「自分はこのプロジェクトに関しては、〇〇を目的として進めて行きます。僕は、〇〇をメインとして注力します。この点は一定の知識や経験があるので△△はできると思うのですが、それ以降に関しては初のトライなので相談しながら進めさせてください。〇〇さんにはこういったアクションをこの期日までにお願いしたいです。このポイントが重要になると思うのですが、もし不明点があれば、いつでも相談してください。」

ちょっと表現は具体性にかけているのですが、こういったメッセージングがなく、「お願いします」と言うのは、受けてもどこを重点的に、どこまで頑張っていいかわからないので、エネルギーを入れるのにも時間がかかってしまう。期待値のズレや、プロセスに対する不安が感じてしまうため、脳のメモリを取ってしまう。ディレクションが足りない、というのはこういった状態をいいます。

等価交換不足においても、不均衡さを感じるのが続くと、だんだんうまく使われているんじゃないか、という気持ちになってしまいやすい。


ちょうど、ジブリの熱風6月号で、どのようにヨーロッパでジブリが広がったのか?という話を見ました。その中で印象的だったのが、鈴木敏夫さんの配給会社に対するメッセージングです。

端的に、わかりやすく、相手がその後に行動しやすいようにメッセージングしていたのが印象的でした。ジブリというブランドについての考え方、プロモーションの方針、それが適切にメッセージングされていたからこそ、ジブリというブランドが世界に広がったのだなと思いました。

「期待損、不安損、等価交換不足」というのは1対1の事象ではなく、会社対個人、というのも起きうることです。逆にそれを無くすだけで、色んな物事が滞りなく、滑らかに進んでいくのだろうなと思った一週間でした。


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