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人形町でアメリカ人の訪日客を助けたら、面白い展開になった話

先日、面白いことがありました。

夜の11時半頃。都営浅草線の人形町駅で、ICカードのリチャージで困っている人がいたんですね。

ここでこうすればできるよ、と助けて、せっかくだったのでホテルの近くまで送りました。歩いていく中で、自然と会話が始まりました。

「I'm Kian. さっきはありがとう。」
「僕の名前はYu。日本に来てくれてありがとう。出身は?ラグビーを見に来たの?」
「NYからきたよ。いや、ただの旅行。明日京都に行く予定で、今はZen Hotelに泊まっている。」
「ああ、そこは自分の知人が経営しているホテルだ。行ったことはないけど、おしゃれな感じだよね。」
「うん、とてもかっこいい場所。」

みたいな話から始まり、盛り上がりました。明るくて、品がいい人だなぁ、と思って名刺を渡しました。

「何か困ったことがあったら連絡して。MATCHAという訪日向けのWebメディアの会社を経営してる。時間があるときに、チェックしてほしい。」
「いいね、見ておくよ。ありがとう。」
「良い旅を!」

握手をして、その日は別れました。


詩的なメッセージ

次の日、会社のアドレス宛てメールが届いていました。

そのメールには気づかず、2日ほど経ってしまったのですが、こんなメッセージです。

「In my short time in Japan I've enjoy incredible hospitality and your gesture is a perfect example of what makes this city unforgettable. I've decided to stay in the city one more day before heading to Kyoto tomorrow. Would be happy to meet up with you if your plans allow. If not, I hope our paths cross again in the future. 」
「日本での短い滞在だったけど、素晴らしいホスピタリティーを感じることができた。君の行動はその最たる例で、この街を忘れがたいものにしてくれた。京都に行く前に、もう1日この街に滞在することを決めたよ。もし時間が許すなら、会えたら嬉しいな。もしそうでなかったとしても、将来、また自分たちの道が重なるのを願うよ。」

素敵な文章なので、一部文章を原文とともに。ちなみに本人には許可を取ってます。

ドキッとするような詩的な文章で、この人きっと何かあるなぁ、と思いました。なにより、自分の感情が大きく揺れたのを覚えています。言葉に掴まれたというか。

名前を調べてみたら、とあるアメリカの証券取引所のコンテンツのトップでした。自分が経営していたメディアの会社を、今働いている会社に売却したとのこと。映像ディレクターもしていたという。


人との出会いが旅を変える

なんとなくピンときて、すぐに京都にいる友人のタクマにメッセージをしました。

「すごい気がいいアメリカ人に会ったんだよね。明日京都に行くから、よかったら会ってくれないかな。メディアの会社もやっていて、映像もディレクターもしていたと。いい出会いになる気がする。」


タクマは、京都をベースに世界で活躍しているインタラクションデザイナー。最近は、Adobeが支援する9人みたいなものに選ばれている。尊敬する同世代の一人。

NYをベースにしている彼と、タクマを引き合わせたらなんかあるんじゃないかと直感的に思ったんですね。



タクマはすぐに快諾してくれました。Instagramのメッセージでつなげて、2人は翌日京都で会って、なんと2泊もタクマの事務所に泊まったらしい。

予想外の展開で、笑ってしまいました。馴染みすぎ。


次の日、タクマからメッセージがありました。

「Kianはいい人だね。NYでの仕事を見つけてくれと言った笑 明日お昼に最高においしい鯖鮨食べてお別れするよ」



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後日、KianからInstagramで写真とともにメッセージがありました。

「タクマは素晴らしいやつだね。つなげてくれてありがとう!」



自分がKianと直接話したのはホテル近くまでの5分ほど。短い時間だったけれど、その時間が彼の日本での旅を少しでも良いものになったと思うと心から嬉しいし、会えたことを感謝したい。

MATCHAというメディアを運営していますが、メディアは手段で、実現したいのはこういうことなんだと改めて思いました。


すべての人の期待を超える、日本での体験をつくる。

会社のミッションであるこの言葉を、MATCHAで実現していきたいです。



「NYに来る時は連絡してほしい。」

そう、Kianから連絡がありました。次の展開がきっとあるなーと思いながら、再会がとても楽しみです。

最後まで記事を読んでいだきありがとうございます。毎日更新をしているので、よかったらまた読んでもらえると嬉しいです。