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第16回 南のシナリオ大賞②

「南のシナリオ大賞の授賞式は博多で行います」
とご連絡をいただいた。

2022年秋、世間ではコロナ禍でストップしていた旅行もぎくしゃくと動き出して、再始動し始めていた頃だ。
でも、簡単に「ぜったいに伺います」と返答した私は、現実を知らなすぎた。

まず、フライトがおさえられない!
次に、宿泊先がおさえられない!!

宿泊予約サイトをいくつか検索しても、なぜか出てくるのは、一泊23万なり、の常軌を逸したような価格の部屋か、あるいは、地理的にかなり不便な地域にあるホテルとか…。
フツ―のビジネス・ホテルなど、
どのサイトにも見当たらない。

大都市・博多なのに、あり得ないよ!!!

若いひとならサクサク見つけられるのだろうか?
年齢のせいにしながら、ジタバタし、毎日ネットと睨めっこして、ギリギリになって、なんとか フライト+ホテル をおさえた。
(きっとキャンセル? あったのは1室のみだった)

授賞式の会場で、他のお二人の受賞者の方に聞いたご苦労話も同じだった。
みなさん、移動方法と宿泊先がみつからず、
やっとの思いで博多にいらした、とのこと。(若い人もそうだったのね…)

あとでわかったことだけど、授賞式の日の夜、
福岡ドームでサザンオールスターズのコンサートが開かれていた。
その翌日は「福岡国際マラソン」の開催日!
そして、全国旅行支援なる割引プランが始まっていて、旅行に飢えた敏感な消費者がこぞって福岡につめかけていた、とか。

もろもろ、大重なりの日程だったらしい。

それでも、ともかく、
博多に行ける目途がついた。
シナリオの授賞式って、どんな感じなのだろうか。
私がこれまで地元で出た授賞式は、
事務的に順番で名前が呼ばれ、
舞台に上り表彰状を授与され、
深々とお辞儀して壇からおりる、
というスタイル。

「基本はあれ、だよね」

会場で大汗をかくことになろうとは、
思ってもいなかった。
プロの放送作家のみなさまが集まる、授賞式。
そんな簡単には終わらなかった、
のであります。
次は、超緊張の授賞式について。



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