消費税&インボイス時代の個人事業主の節約戦略

この記事はポエムです、あんまり現実的なことは語られていません。経済とか言ってますけど、難しいことは分かりません。

まとめだけを読むと時間が節約できます。

何故我々は節約をするのか?
それは等しく与えられた資源である「時間」を本質的なことに使うためである。

はじめに

消費税の増税とインボイス制度の始まりによって、個人事業主として稼ぎを出すことへの逆風が強くなってきた。
経費を計上するなどして売上を立てないように工夫していたらよかった時代はもう終わりを迎えようとしているのかもしれない。

そんな矢先、お風呂に入って「税金の世界史」なる本を読んで、ふとこんなことを思った。

「税金ってお金を交換することへの手数料みたいだな」

もちろん固定資産税など、そうではないものもいっぱいあるため、一概にそうとは言えないし、よく考えればそれは当たり前のことなのかもしれないけど、「手数料」という形でイメージすることで、見えてくるものもある。

他者の手数を省く

「お手数お掛けします」のお手数を掛けるから手数料がかかるのである。
では税金とは何の手数がかかっているのか?
当たり前のことではあるが、それはお金としての価値、すなわち、国がお金に対して「なんでも交換券」としての価値を認めていることへの手数料が税金なのである。

つまり、価値の交換の際に、一度お金という「なんでも交換券」に替えることで取引をするから税金がかかるのである。

逆に言うと、(当たり前だが)お金を介在させない取引であれば、税金はかからないことになる。
できるだけお金を介在させないように取引を行うことで、税金を考えなくてはならなかった、交換価値の吊り上げや低下を防ぐことができるのだ。

…できるのだ。とか言っているが、実際そんなことができるのかと言われれば、かなり難しいように思える。
しかし、世の中ではこれをやっていこうという動きも見られるように思う。

D2Cの台頭

僕もあんまりよく知らないが、D2CというのはDirect to Consumer(Customer)と呼ばれるモノで、要するに製造者が直接顧客に届けると言うことを指す言葉らしい。
※ 別にD2Cについて語りたいわけではない

最近は製造をしている会社が独自のECサイトやオンラインショップを持つなどして、"消費者や顧客"(以下Cと呼ぶ)に対して直接商品を卸すという動きも始まっている。

一般的なメリットとしては、Cと直接接点を持ち、継続的に商品を利用してもらうことに繋がることがあるとしているようだが、ここも、余計な中間業者を挟まないことによって手数料を浮かせているという実態があり、そのお陰でお金を交換する回数が減り、税金や手数料による金額の吊り上げや相対価値の低下が起きていないことになる。

これも一つの手数を省く手段であるが、より強力な手段を取っているサービスもある。それが「独自の経済圏を持つサービス」だ。

D2Cでは企業が直接Cと繋がることによって、価値の交換回数を減らしていたが、今度はそのさらに先のビジネス形態についても見てみる。

メルカリ強い

メルカリは、個人の所有物をスマホで簡単に出品し売買できるサービスで、2021年の9月の時点で月当たり2000万人が利用しているらしい。

このサービスの凄いところは色々あるが、本記事にて語るべきメルカリの強さは「ポイントの授受が可能」という点にあるだろう。

ポイントシステムを持っているサービスは、楽天やAmazonなど色々あるが、ポイントの利用だけでなく、販売をすることでポイントの取得を簡単にしているところにメルカリとしての強みがある。

ポイントの取得を簡単にすることで、メルカリ内だけで経済を完結させることができるのである。そうすると、売買の手数料である10%を取引の度に支払うことで取引が成立し、"税金"は払わなくて済む。

今はメルカリのラインナップには中古品メインで並べられているが、今後「プログラマによるシステム開発権」やら「行政書士による契約書作成権」なんかの無形の商品が販売され出すと、お金を介した経済圏となんら変わらない取引ができるようになるし、もし消費税がメルカリの手数料を上回れば、むしろメルカリ経済圏の方がお得になることすらあり得てくる。

今後の個人事業主の経済戦略

ダラダラと思ったことを書いてきたが、結局のところ、こういう経済戦略的なコトが言えるんじゃないか?と考えている。

それは「交換可能な価値を複数持つことが重要になる」ということである。

交換可能な価値を複数持つことが重要になる

交換可能な価値を複数持つことによって、今後、価値交換のサービスが台頭してきた際には、交換相手が求める価値を提供できるかどうかが大切になってくる。

交換できる価値を複数持ち、それをいつでも交換可能にすることで、手数をかけずに効率よく価値交換できるようになる。

今後の個人事業主の経済戦略として、お金を介在させるという手数をかけないためには複数の交換可能な価値が重要なのである。

まとめ

文章を読んで頂くとわかるように、結論として言いたいことは「お金や手間を介在させない方法で取引を行い、税金や手数料をかけないようにしよう!」という話に持っていきたいことが伝わったと思うが、実はそうではない。

筆者は、本文を書けば書くほど、考えれば考えるほど、お金の方が便利であるということに気づいてきた。

お金を介在させるのが最も時間を節約できるし、結果としてお金の価値を落とさなくて済む。しかも、冷静に考えれば、税率が上がればもちろんサービス手数料も上がることになる。価値交換のために、交換可能な価値を複数持つというのは実は非常に効率が悪く、交換可能な価値をお金に交換する方が遥かにマシなのである。

お金の効率を考えてお金に換えないのではなく、お金の効率を考えないでお金に換えておいた方が、実は時間効率がいい。

全員が等しく持つリソースである時間を無駄にしないためにも、無駄を考えたことは後悔しつつ、ちゃんと文章にすることで、他の誰かの時間が節約されてほしいと思う。

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