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製薬事業の拡大を牽引する、新組織立ち上げます。製薬業界の変革を通じて、医療の発展へ貢献する。 Ubie Pharma Consulting

こんにちは。Ubie 株式会社の開発組織 Ubie Discovery で BizDev をしています、Akira です。

2021年10月1日、Ubie株式会社の製薬事業の拡大を牽引するスケール組織を立ち上げました。製薬企業の課題を真に解決し、医療アウトカムを生み出すソリューションを社会実装していく専門性の高いコンサル集団でありたいという想いから、組織名を「Ubie Pharma Consulting(UPC)」としました。

UPCは現在、Ubie Discovery、Ubie Customer Science からの出向者のみで構成されています。プロパー社員は、まだいません。

この記事では、UPC立ち上げ背景、事業概要、将来目指す姿、そして、現在直面している課題、についてお伝えしたいと思います。
ご興味を持っていただけた方は、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう。(Meetyからご連絡ください。

UPCの立ち上げ背景:
Ubieが目指すもの、Ubieが築き上げてきたもの、欠けているもの

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ここでは、Ubieがこれまで展開してきた事業の紹介と、なぜいま事業拡大に踏み切るのか、なぜ新たな組織を立ち上げるのか、についてお伝えします

Ubie株式会社は健康が空気や水のように当たり前の世界を創りたい、「Hello, healthy world.」というビジョンを掲げており、その実現のために目下「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」ことをミッションとして取り組んでいます。(弊社代表/医師である阿部の記事もご覧ください。

これまで、一般生活者向け受診相談サービス「ユビーAI受診相談」や医療機関向け業務効率化ソリューション「ユビーAI問診」など、AIを核とした事業を展開してきました。ユビーAI受診相談は月間300万人、ユビーAI問診は全国400以上の医療機関に使われており、現在はシンガポールでも同様のサービスを展開するなど、その規模を着実に拡大しています。

妊婦健診を受ける女性、不安、心配、悲しむ、医者、女医、看護師 2

「ユビーAI受診相談」をご利用いただいている生活者の方からは「いつも助かっている」と、心温まる応援のお言葉をいただくことが増えてきました。

特に心に残っているこんな事例があります。とあるユーザーさんが早朝に体調に違和感を持ちユビーAI受診相談を利用しました。早急に受診が必要な疾患との関連が認められ、ユビーAI受診相談の機能を活用してかかりつけ医の先生へその症状を連絡し予約。その症状を見た医師は青ざめたそうです。「この症状は緊急に手術が必要になる可能性が非常に高い」と。すぐさま総合病院と連携し患者さんが移動。実際にも手術が必要と診断され、その場で手術することに。残り1名分の枠でしたが、事前に連携できていたために何とか確保できました。ユーザーさんは間一髪、一命の危機を取り留められたとのことです。

受診に迷う生活者に適切な情報を知ってもらい、適切に受診を支援をする。これは一つの「人々を適切な医療に案内する」のカタチです。
「ユビーAI受診相談」は無料でご利用いただけます。体調に不安がある際は、こちらからぜひご利用ください。

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また、私は過去に「ユビーAI問診」を医療機関に営業したことがあります。目の前で「お昼休みなのに座る時間もない」と語る看護師さんが、「やっとお弁当を食べられる」と目を丸くされていたのが印象的でした。「これからはAI問診が医療機関経営をする上で必須になるだろう」そう語る院長先生、「今日から使いたい」とおっしゃる現場の医師からも強力に支援いただきました。

多くの方のご支援で、第三回日本サービス大賞厚生労働大臣賞、審査員特別賞をのW受賞しました。

事業としてはまだまだ発展途上ですが、医療の現場に対しては明確に価値のある製品をお届けできるようになりました。現代の技術を適切に活用し、医療従事者の労働負荷を軽減する、これも一つの「人々を適切な医療に案内する」なのです。

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ここで改めて、「人々を適切な医療に案内する」ために必要なことを考えてみたいと思います。

これまでは、症状が発現した際に、適切に医療機関に受診できるよう生活者を支援すること、受診した先の医療機関の持続的な経営を支援することを実現してきました。これは医療の開始される瞬間に対するアプローチです。

しかし、その後、治療が開始される瞬間、治療の経過を見守る時期や予後へのアプローチはどうでしょうか。十分とは思えません。実際にも、医療機関を受診しているにも関わらず適切な治療が開始されないケースもあり、これらは医学誌でもしばしば課題として取り上げられています。

製薬事業で着手したいのは、まさにこの課題です。より多くの患者がより適切な治療に出会えている、これも「人々を適切な医療に案内する」です。

もちろん治療への介入は医療従事者によってなされるべきです。我々が治療そのものを実施したり、何か治療の意思決定に強く影響できるわけではなく、事業スコープには一切入っていません。しかし、これまでの「受診」に重きを置いた事業から、「治療」まで見据えた事業へと拡張していきます。

「治療」は事業スコープ外なのに、「治療」まで見据えた事業展開を行う。禅問答のようですが、その鍵はオープンイノベーションにあります。外部との協業により不足を補うのです。

では、この事業展開を実現するにあたり協業を仰ぐべき、これまで我々が十分アプローチできていなかったステークホルダーは誰でしょうか。

それは製薬業界です。多くの治療に必要となる「医薬品」という科学技術の粋を研究し尽くしたプロフェッショナルです。製薬業界との協業こそ、「人々を適切な医療に案内する」次なるステップに必要不可欠なのです。

UPCの事業概要と将来目指す姿:
いま製薬業界に必要なこと、Ubieが貢献できること、将来のありたい姿

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果たして、製薬業界から見たときに、我々は協業に足る存在なのでしょうか。
ここでは、我々から見た製薬業界の抱える課題とそれを我々が解決できる可能性について考えてみたいと思います。

製薬業界では、医薬品を研究開発し、処方の意思決定者たる医師に営業を実施します。

患者や疾患のことを考え抜き、多額の開発費を投じて自らが生み出したイノベーティブな医薬品を、より多くの医師に適切に知ってもらいたい、より多くの患者さんに届けたい、と思うのは、作り手としての当然の想いです。純粋に人命を救いたい、現存する薬で解決しない治療課題を解きたい、そういう想いで長年研究開発した医薬品です。

しかし、先述のように、必ずしも必要とする患者さんに行き届いていないのが現実です。

例えば、診療科が適切でないために数年もの間、治療が開始されていない疾患のユーザーが、ユビーAI受診相談を利用することで最初から適切な診療科を受診できていれば。適切に治療が開始でき、ユーザーの健康寿命を大きく伸ばせることでしょう。

加えて、製薬企業にとっても医薬品がより早く患者に届けられます。現在、製薬企業はこうした患者さんを救うために「患者啓発サイト」と呼ばれる、疾患情報や治療情報をまとめたホームページを作成しています。ただ、患者さんはどうやって発症初期にそのホームページに辿り着けばいいのでしょうか。ユビーAI受診相談であれば、その距離を短縮できるのではないか……ここに製薬企業との協業余地があります。

我々がこれまで作り上げてきた製品、積み上げてきたアセットを活用すれば、製薬企業が伝えたい情報を適切に患者さんに届けられるというわけです。そして、それは、適切に治療を開始できるケースを増やす、「人々を適切な医療に案内する」ことに他ならないのです。

2020年末から少しずつ取り組みを開始し、すでに、武田薬品、アストラゼネカ、ファイザーなどのグローバルメガファーマのみなさまとの協業実績があります。


UPCの現状と課題:
事業拡大期に直面した課題

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私は Ubie に入社から 2年間、製薬事業の立ち上げを牽引してきました。当時を振り返ると、プロダクトがまだない状態で営業し、エンジニアと協力してなんとかローンチまでこぎつけたり。今と比べるとクオリティもまだまだ。

数々の失敗を積み上げ、いまようやく、製薬企業との協業による「人々を適切な医療に案内する」が実現し始めました。大変ありがたいことに、多くの製薬企業で受け入れられ、事業は急速に拡大しつつあります。

しかし、とても単純かつ巨大な課題にぶつかりました。事業成長に組織が追いついていません。そう、人手が足りないのです。

現在は、Ubie Discovery から BizDev 6名、 Ubie Customer Science から Field Sales 3名が出向して 9名 + 全社機能のバックアップという体制で運営しています。クライアント候補はグローバルメガファーマと呼ばれる大手製薬企業に絞っても20社以上あります。なおかつ、1社あたり数十の医薬品を製品として保有しています。疾患や医薬品毎にマーケット課題は大きく異なり、当然協業の方針や提供可能なソリューションが異なります。全然人手が足りません。

技術的な問題はあれど、すべての人々を救いたい。そう考えると、まだ協業の可能性が検討できていない疾患領域があること自体に違和感すら覚えます。あくまでも事業なので、当然、経営的な優先順位が生まれてしまいます。リソースが充足していれば、より多くの製薬企業担当者との検討が進むでしょう。結果として、より多くの患者さんを救うことができるはずです。

もちろん、誰でも良いわけではありません。
製薬企業との協業には、個別ニーズに応えつつ、他方我々の製品基盤を元にしたソリューションを提案できる高いクリエイティビティが必要です。

製薬企業からしても新たな挑戦になるので、良いソリューションを企画できたところで、社内稟議を通すための工夫が必要です。担当者と二人三脚で突破する必要がありますし、当然、成果の期待できない見掛け倒しのソリューションでは担当者に迷惑をかけてしまいます。真に信頼を勝ち得ることが必要です。

つまり、高度なコンサルティング能力が求められます。製薬企業からデジタルツール導入先としても、相談相手としても重宝されるような、そんな立ち位置を獲得できる人が必要なのです。

こうしたスキルを持ち合わせた方はかなり希少です。だからと言って、中途半端な採用はしたくない。むしろ、真に「人々を適切な医療に案内する」ためには妥協はできません。

また、Ubieならではの組織課題も大いにあります。製薬事業はいわゆるエンタープライズ BtoB ビジネスなので、その拡大となると、0→10を担うUbie Discoveryとも、10→100を担うUbie Customer Scienceとも専門性が異なるのです。

こうして、製薬企業にとって最高のコンサルティング&ソリューションを提供できる組織として、製薬事業の拡大に特化した Scale 組織「Ubie Pharma Consulting 」を立ち上げるに至りました。

当たり前ですが、事業拡大に最適な組織作りは一朝一夕では為しえません。初期メンバーと喧々諤々の議論を経てのみ、正しく成熟していくものです。立ち上げ初期ならではの解き甲斐のある課題が山積状態なのが実情です。例えば、事業拡大に欠かせないコンサルティングノウハウの効率的な継承、いわゆるセールスイネイブルメント機能も実装しきれていませんし、プロジェクトごとチーム組成手順などのルールも曖昧な状態です。

「人々を適切な医療に案内する」、Moonshot実現のための発射台は準備できました。ロケットの設計図はあります。これからロケットを作り、燃料を積み込み、いざ打ち上げ、というところでしょうか。果たして月までたどり着けるのか、ここからがスタートなのです。

最後に:
スーパースターのみなさまへ

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あなたがもし、自身の力を発揮することでより大きな価値を生み出したいと考えるのであれば、より大儀ある目標を優秀な仲間たちと実現したいと考えるのであれば、その身を置くべきはまさにUbie Pharma Consultingではないでしょうか。

真にMoonshotと呼ぶべき、世界を救う、歴史に名を残すような事業がいままさに立ち上がろうとしています。その辣腕をいかんなく発揮できる、この上ない事業機会が待っています。製薬業界に技術革新をもたらし、医療への確かな貢献を生み出す、そんな事業・組織を作り上げる仲間にぜひとも加わってください。

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ご興味を持っていただけた方は、こちらからぜひ採用面接へご応募ください。


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