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住宅街が嫌いだ

壁の薄い築浅木造アパートに住む前、いくつか候補の物件があった。

その中で印象に残った物件が2件ある。

一つ目は、かなり古いロフト付きの3階建てアパート。
家電付きで、家賃もかなり安かった。

内見に行き、部屋の玄関を開けて中に入った時の
第一印象。

とにかく線香臭かったこと。

前の住人が仏壇でもこさえてて、毎日仏壇にせっせと線香焚いてたのかって
くらい、部屋中に染みついていた。

部屋の古さより、その線香の匂いに嫌悪感を感じ
これが理由でここの部屋を断った。

二つ目の物件は、天井にサイクルファンが付いた物件。
内見時、まだ居住者が出ていないので1階の空き室を代わりに
見せてもらった。

1階には、サイクルファンはない。
2階の内見がしたかった、と恨めし気に2階を見上げて
ハッとした。

その物件は、すぐ目の前に大家さんの戸建てが建っていて
2階のアパートの窓を開けると、目の前に大家の家の窓が。

バルコニーに干した洗濯物がばっちり見えるような至近距離。

正直この二つ目の物件に案内されている最中も
何となくざわつくポイントがあった。

物件の周辺は狭い道が多いのに、住宅がひしめき合って
乱立していたから。

さらにアスファルトの道から外れ、土と砂利のような道の延長戦上にも
古い戸建ては乱立していて、その奥まったところに
お目当ての物件があった。

あの住宅の乱立ぶりは、実家の周囲に酷似していた。

大家の家が至近距離で目の前な上に、空気の換気の悪そうな乱立した
住宅街が息苦しさを感じさせ、ここの物件も蹴ってしまった。

引っ越し先の物件探しに、閑静な住宅街が好印象なイメージがあるのは
静かで、治安がいいような根拠のないイメージがあるからなのでしょう。

最近になって、やっと住宅街が苦手だと気付いた

過干渉、監視、住宅街特有の騒音。
そして、家ばかりがひしめき合っているので買い物できる場所が
意外と少なくて遠い。

繁華街は確かに治安が悪い。
でも、住宅街は住宅街特有の治安の悪さがある。

住宅街は、街灯もまばらで暗い所も多く
痴漢などの変質者も結構多い。

田舎で不便なうえに、道路が狭く、住宅がひしめき合う世界など
地獄以外の何者でもないと思ってしまう..。

繁華街と住宅街、究極の二択を迫られたら
自分は繁華街を選んでしまうと思う。

別記事でも、戸建ての煩わしさに触れた事があるが
戸建てを買うという行為は、もれなく隣人も付いてくる。

ローンまで組んで、なぜわざわざ隣人まで買わなければならないのか

数年前、所要があって西武新宿線に乗った時
電車から沿線の住宅街を見て、ここは無理だなあと
偉そうな感想が沸き上がってきた事を思い出す。







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