小学生時代に戸建ての煩わしさを思い知る
ボロ屋のプライバシーゼロの平屋で育った。
2階建ての家に3方向を囲まれた袋小路。
2階建ての家に包囲された平屋は、非常に圧迫感を感じた。
しかも、道も狭い。
大通りから外れると、車一台が通れる程度の道路ばかり。
土地に需要もないので、時が止まったかのような地域だ。
さらに、高校生の痴漢も出没し、登校中に被害者が多数出ていた。
こんなしょうもない場所で育ちながら、班長だの役員だのを押し付けられて
右往左往している親をよく観察していたものだ。
中途半端な田舎のため、そういうのが多く、本当に煩わしいという印象だった。
その土地にボロでも家を持って住んでると
そういう面倒なものが押し寄せてくるようだった。
子供心に、家持ってるとこんなに煩わしいんだな、と悟った。
近所中の悪口噂も加えて。
戸建てが何が何でも欲しい人は、こういう煩わしさも
隣人トラブル的なものも、全部包み込んでお買い上げなさるおつもり
なのでしょうか。
土地が家が安いからと、安易な気持ちで地方や田舎で家を買ってしまうと
後々物凄く面倒で消耗させられ振り回されます。
もちろん、そういう煩わしい事や面倒事を好むなら
おススメしますが。
自分が住んでた昔のアパートの斜め前にも、家を建て引っ越してきた人がいたが、さっそく玄関の門の前に、第〇〇地区班長と書かれた木製の札が
引っかかってるのを目撃した。
ああ、引っ越してきて土地勘もない人に
面倒を押し付けるんだなあ、とうんざりした事があった。
本格的な田舎は、もっとえげつないらしいが
中途半端な田舎も、なかなか煩わしいもの。
戸建て神話って、経済成長期のオハナシだと思ってる。
集合住宅だって天国と言うわけではないが。
共有廊下に次々と使わないゴミを置き、通路を塞ぐ101号室の住人など
集合住宅ならではの問題はあるにはある。
それでも、戸建てを羨ましいと思えない。
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