さいきょうのじはんき 2022年6月14日の日記

きょうは本当にのんびりとした日記にする。目標はなにも考えずに読めるような薄さ。重湯くらい。

梅雨どきになるとなかなか散歩をやりづらくなるが、それでも小雨程度であれば傘を片手にむりやり外に繰り出すことがある。六月の湿り気を帯びた季節はある種の生物にとってはもっとも過ごしやすい季節でもあるらしく、先日はヒバカリと思しき可愛らしい蛇に出くわした。ちょうど繁殖期であるので、その辺りをうろうろしていたのだろう。

雨といえば、という生物もこの季節にはたくさん見られる。基本的に生き物には触りたくないし、触る可能性がある環境というものもあまり好きではないのだが、動きの遅い生き物は例外だ。カタツムリやナメクジ、地を這うヘビや水辺のカエル。そのあたりの直接かかわりあいにならないけれど一方的に眺められる生き物が増える季節としての梅雨は割と好きだったりする。きょうもクチベニマイマイと思しきカタツムリを三匹見かけたのでウキウキしながら一日を過ごした。

とはいえ、雨が降ると基本的に体調が悪化するので梅雨自体はまったくありがたくない。湿度を許すな。香川県を愛する民であるので「雨とかいらない」とは口が裂けても言えないが。

近所の(といっても歩いて一時間半ほどの)自動販売機が非常に良い。自動販売機はメーカーごとに自社の製品を売るための機械が貸与されるという仕組みで成り立っているものが多く、コカ・コーラ社の自販機であればコカ・コーラ社の製品だけが、サントリーであればサントリーの製品だけが並べられることになる。

しかし、調べてみると自分で製品を補充するタイプの、いわば「ぼくのかんがえたさいきょうのじはんき」を作れるものもあるらしい。当然メーカーに任せるよりもはるかに手間がかかるのだろうが、コカ・コーラの隣に健康ミネラル麦茶を並べるなどという夢のような(かどうかは個人の主観に拠るところだろうが)レイアウトを作ることができる。

わたしの見かけた自販機もそのような仕組みのものになっており、定番の飲み物からぜんぜん聞いたこともないようなちょっと面白すぎる飲み物、さらにはノンアルコールビールに至るまで、ほんとうに「オーナーが好きな飲み物を並べてみました!」なラインナップだったのだ。知らんエナジードリンクが120円で売っている自販機、すごく良い。

わたしは食べ物はあまり得意ではないが、カフェインを除く飲み物はそれなりに好んで摂取する。将来はこういった自動販売機を運営するのも楽しいだろうな……と夢を膨らませている。ぜったいに「ファンタ 世界のおいしいフレーバー ソカタ」は入れるぞと思ったのだが、どうやらもう作られていないらしい。あまりのことにショックで寝込んでいる。ソカタ……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?