冬は有限 2021年2月14日の日記

でっっっかい本棚が届いた。一気に部屋が家具屋の匂いになる。嬉しくなって本屋さんごっこをしていたらバイトに遅刻しかけた。嬉しい。

あまりに眠気が強いので今日は碌な文章が書けていない。精神はどうあがいても肉体の影響を受けてしまうのでそれがよくない。「本能だから仕方がない」という言葉はそういった価値判断を行っているという点において、理性を介した考えであるので欺瞞。「本能」という言葉をもって自身のなにかを肯定するのは、あまり上手くない手であるのだと思う。

地球が生まれたのは約46億年前だと言われている。当然、気候の変動や自転周期や公転周期のズレなんかもあるのだろうけど、地球に「生まれた」タイミングがあるということは、現在までに地球の回転した回数は有限の値を取ることになる。同じように地球が滅びる日も存在するはずなので、地球上に訪れる冬の数は発散せず、有限の値を取る。日本に住んでいるからか、なんだか直感的には春夏秋冬は永遠に巡りくるもののように思われてしまうけれど、巨視的なスケールにおいてはいま私たちが過ごしている冬も、「○回目」と数えられる類の物であり、いずれは最後の冬がやってくる。

気付かぬ間にiPhoneに溜め込んでいるメモの数が1500を超えていた。ドン引きを禁じ得ない。ある程度知識やアイデアをストックしてそられへのアクセスを容易にするために取っているメモだというのに、1500もあると「こんなの書いたっけなぁ」という文章がごろごろと出てくる。最古のものが2016年だから仕方ないといえば仕方ないのだけど。このころは二次創作しかやっていなかったので、かなり初々しい想像が転がっていて微笑ましいような見ていられないような不思議な気分になる。幼稚園児くらいの頃の失敗なんかはもはや別人の話をきいているような気分になれるけれど、それが5年前くらいになると「わりと私」という微妙な対象を見つめているように感じられる。そのころの「こんな小説を書きたい」を未だに叶えてあげられていないのは少しだけ心苦しい。

レジ袋が有料になったことで、お会計の時に尋ねられることが一つ増えた。袋の大きさと値段が対応していることも多々あり、「どの袋にしますかー?」と聞かれるのだ。今日入ったお店では2円のものと5円のものがあり、そんなに買った量も多くなかったので、「2円の方で」と告げる。その才に合法的に人前でピースをすることができることは、レジ袋が有料になってできるようになったことだ。

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