ネタ出しシャッフル再生 2021年6月28日の日記

ストックを掻き集めてお茶を濁すのは今日までになるかと思います。6月、本当に忙しかった。7月は少し余裕があるかなと思ったのだけど、かぐやSFがあったりアンソロジーの締め切りがあったりと実はやることがそれなりにある。6月の二の舞にならないよう、参考文献は早めに読むように心がけようと思う。初心者か?

今日の文章は今年の1月に「毎日ネタ出ししよう……」と思い立って数日で放り投げたものの一つです。今後なんらかの機会に形にするかもしれないけど、今のところは全くその予定はない。自分で用意した大量のものからシャッフルでワードを拾ってくる発想法はシュルレアリスムにおける無意識の探求に通じるものがあると思っていて、そのアイデア出しの手法の一つとして「Spotifyお気に入り曲シャッフル」を確立できたのはこの時期の大きな収穫だった。好きなものが私を構成しているし、その構成要素が貯金にもなっているので、これからもどんどん好きなものを増やしていきたいなぁと思っている。以下、アイデアスケッチ。

 アイデアスケッチだけでほぼプロットが完成するようにしたいから、もう少し細部だけじゃなくて全体も触っていこう。この前のSpotifyお気に入り三曲シャッフルから連想するやつ、うまく行っていたからもう一回やってみよう。
 DADARAY『ハートの合図』
 People In The Box『きみは考えを変えた』
 FEEDWIT『最中』
 三曲出揃いましたね。まずはセオリー通り処理しにくそうな『最中』から。これ、原曲では「もなか」と読むのですが、「さいちゅう」とも読めますね。でも敢えて具体性から攻めるのもありかな。一旦「もなか」から考えていこう。もなかといえばやっぱりその造りが気になるな。餡を焼いた餅で包んだもの。硬いものでサンドイッチされた柔らかくて甘いもの、トリオの話かな? 最近比喩に頼りすぎだな。正直知識が皆無だから専門外のこと言われると全部「○○は××だから実質△△!!!」してしまうからよくない。よく調べようね。
 ハートの方で地に足つけていきたいな。スートには地域ごとに差異があって、それぞれの対応表もあるっぽい。トランプのハートはスイスでは薔薇、ラテンではカップ、麻雀の原型になるゲームでは万子に対応している。
 ハートは心臓なんだよな。マークとして外部から文脈を引っ張り込みつつも、心臓から具体的なお話を広げてもいいかも。
 臓器移植? そうか『きみは考えを変えた』は記憶転移か。臓器移植したときにドナーの記憶や性格がレシピエントに流れ込む現象が起こるだの起こらないだの言われているし。臓器移植というイメージも誰かの身体を別の人間の肉体でサンドするという点からもなかっぽくもあるな。
 正直科学的かと言われれば現時点ではうそっぺぇとしか思えないけれど、それに対する反論は面白いものがあって、ドナーの命を奪ったという罪の意識からドナーの人格が自分の中で生きていると思うことで精神的な負担を軽くする、みたいな防衛機制が働いているという説なんかはとても物語的。
 話の筋としては、病室から始まるのかな。三人組のうち二人が事故かなにかに遭い、それでもう助かる見込みのない一人の臓器をもう一人に移植して助かった。亡くなったのは三人組のムードメーカー的な性格の人間。残された二人はもともとそのムードメーカー的な存在によって結びつけられていたような感じ。移植を受けた人間が目を覚ますと、事故に遭っていない人間が病床にいる。移植を受けた人間は、そのムードメーカーのような言動を取るようになり、事故に遭っていない人間はとんでもない違和感を覚えることになる。
 みたいな筋書きかな。もちろんこれは移植を受けた人間の思い込みによるものだけど、物語的にはどこに落ち着かせるのがいいのかな。ほとんど何も変わらないけれど、最後泣きながら苦しそうにムードメーカーの言っていたことで中身のない最中の皮同士をなんとかくっつけたままにしておこうとしてほしいね。

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