×の左上を消して 2021年2月23日の日記

アジアSFアンソロジーに参加させていただくことになったという話は、もしかすると日記では書いていなかったかもしれない。そうなんです。参加させていただくんです。名だたるメンバーの末席を汚させていただくことになったので、頑張るぞと息巻いています。末席は謙遜でもなんでもなくマジです。メンバーが明かされた瞬間、(えっ、このメンバーの中で私浮いてない……?)とちょっと焦ったのを思い出します。今でも焦っている。焦りを力に変えて頑張りましょう。

今日、そのアジアSFアンソロジーのあらすじ一覧を主催の方からいただいた。どれもこれもめちゃくちゃに面白そうなあらすじばかりで、端的に言えば魔窟であった。なんだかもはや一読者として刊行が楽しみでならない状態になっている。これが適切な形で作品になったら名作間違いないし、適切な形を選べるだけの実力を普段から見せつけている方ばかりなので、本当に名作揃いになることが今から容易に想像できる。

簡単なあらすじは公開してもいいようなので軽く触れておくと、私は三作寄稿の予定です。「万能チューリングマシンとしての森林が計算するオブジェクト指向仮想森林に生成されたインスタンスとしての擬人化開始コードと終了コードの百合SF」と「祭りの神秘性という言葉で処理できる範囲から逸脱したものの集まる「祭りの補集合」に迷い込んだ二人が元の世界に戻ろうと画策する百合SF」と「遺伝的な同一性を理論の基にした情報の記録機関としての彼岸花を使って、幼馴染の死の真相を探るルポルタージュ百合SF」の三本立てです。百合SFのつかみ取り状態。がんばって書くので私以外の参加者様のものと併せて楽しみにしていてくださいね。配信は六月とのことです。

アンソロジーの話をしたついでに、もう一つのアンソロジーについても。現在絶賛公募がなされている×肉百合アンソロジー(noteの規約的に大丈夫か不安になったので伏せました。×の左上を消して読んでいただければと思います)にもチャレンジしてみようと思っています。やるぞ!

vol.1である『Edible Lily』収録作が軒並みとても面白かったこと、その編集がとても丁寧でアンソロジー全体として見た時にもいい作品になっていたこと、vol.1を読んで「こういう考え方もアリなのでは……」と試したい発想が出てきたことなんかが書いてみたいなと思っている理由です。アンソロジーに掲載されるには公募枠を勝ち取る必要があるので、面白い文章を捏ねていければいいなぁと思っています。

珍しく「出来事」の日記を書いた。普段は概念を捏ねるかコンテンツを消費した記録だけなのに。

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