〈社会〉の向こう側に佇む
僕は15歳の青年かあるいは少年という部類に属する人間。家族がいて、教育の義務を保持し、名前があり、友達がいる。そういう人間。
この喧騒で雑踏とした社会に生きているうちに僕はどうも正体のよく分からない焦燥感に襲われ、苦しい動機を抱える。
最近こうして書いていてふと感じるのは僕から殻が剥がれていくという感覚だ。
その殻は可能性とか才能とか時間とかそういった部類のもので形をなしていていてその殻が何層も重なった内側に僕という空洞化した存在がいる。そして〈社会〉という母体から生ま