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実は私も遭っていました。

サムネから驚かせてしまった方も多数いらっしゃるのではないか、と、思います。
このお話を書くことは、正直私にとっても非常に勇気のいることです。

それでも書こうと思った理由としては、とても尊敬している方の心が折れてしまったのを目の当たりにしたからです。
勝手な話ですが、とてもショックでした。本当に人として素晴らしくて、いつも笑顔で明るい方で、何度も元気をいただいてきた方でした。

その方が日ごろから心ない言葉を浴びていることは、ご本人も仰っていましたし、なんならネタにしてしまわれるくらい笑っていました。
だからといって絶対に平気だ、なんて思ってはおりませんでしたが、凄い人だ、と呑気に、見てしまっていたのです。

ネットが普及し、今はSNSの時代。
誹謗中傷は確実に増えていっています。

知る人ぞ知る、私は元法律事務所に勤めておりました。
部署は違いましたが、誹謗中傷被害のお話も何件か受けたことがあるため、ある程度の知識を持っております。
そのときも、こんなことされたら堪えられるわけがない、と、何度も思いました。同時に、勇気を出して相談してくれてありがとう、と。

でも。なかには誰にも相談できず、ひとりで人知れず「笑顔」で抱え込んでいる人がいます。

相談してきてくれたけれど、笑顔で大丈夫になりました!と嘘をつかせてしまった人もいます。

どうすればいいのか。どうすればよかったのか。
考えだしたらキリがありませんが、人は「自分だけじゃないんだ」と思えると不思議と落ち着けることがあります。
捉え方次第でよくも悪くもありますが、もし誰かに「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえるなら。いくらでも話そう。そう思っての、この記事です。

始まりは事務所からの連絡でした。

もう10年近く前になりますでしょうか。
当時私は事務所にお世話になっておりました。

その中でオリジナルドラマCDを制作する団体を主宰していたのですが、どうもそのオーディションに参加した方によく思われなかったらしく、事務所宛に「このようなことをされていますが、事務所としてどうお考えでしょうか?」というメールが届いたのです。

活動自体はもちろん許可を得て行っておりましたのでなんてことはなかったのですが、問題はノルマなどのお話。
それを詐欺だという風に言われてしまいました。

しかし私はしっかりと事務所にノルマの話などを説明し、マネージャーは「だよね(笑)理解」と、あくまで個人の活動なのでお答えできませんと返信をしてくださいました。
が、それが相手を逆上させてしまった始まりでした……涙

来るわ来る、誹謗中傷メール

創作団体はメールフォームを使用していたのですが、それをいいことに匿名での誹謗中傷メールの嵐がやって参りました。

「通販したのに届かない。詐欺だ」⇒そもそも申し込みがない…。
「枕営業のくせに」
「いつまで詐欺をするつもりだ」

などなど、なんかもう今思えばよくぞそんな時間がおありになりましたね?ってほど。

どのメールも笑ってしまうような内容でしたが、少しずつ、私の心は黒く塗りつぶされていきました。

人は、事実無根のことでも、傷つきます。本当に。

私の誹謗中傷のためだけのブログ

一番「うわぁ」となったのが、私の誹謗中傷をするだけに作られたブログです。
いったいどこからそんな気力がわいてくるのか、と思うほどびっしり。

あることないこと、そりゃあもう好きなように書いてくださっていました。
オーディション時のことや、私自身の家系のことなどまで。
しかし一部、おかしすぎる部分があったので、完全に捏造されて書かれてしまっていることもありました。

さすがにこれはまずい、と思い、警察に被害届を出しました。
ですが警察はやはり事件にならないと完全には動いてくれません。
ただ、どこにどこに住んでいる人、性別は教えてもらえました。

そこでピン!ときた人がいたのですが、確証は持てず。
幸い仲間も支えてくれて、いろいろ動いてもくれたおかげで、私はなんとか持ち堪えることができたのだと思います。

それでも、仲間から心配の電話があったときは泣き崩れて、自分でもなんかもう大変でした(笑)

Twitterにも現る

とにかくスルーをし続けた私。
裏では弁護士にも相談したりしていたのですが、表立っては言わないようにしていました。

そうしたら向こうも自棄になってきたのか、Twitterにも現れました。
しかも、ファンを装って。

ただ、これがこちらにとっては好機でした。
私の作品を購入すると、必ず写真をあげていたので、これを上手く利用すれば誰だかが特定できる!!

私はその人にしか書かないサインで送りました。
案の定、ひっかかってくださいまして、犯人特定。
でも、名前に覚えはなく……それなのに、私のことを知り過ぎている。さすがに怖かったですね…。

しかしながら相手はさらに墓穴を掘ってくれまして。
私の親しい人に接近をし、こともあろうことかDMを送ったりして探りを入れたりとしてきたのです。

さすがの私も、周りに被害が出始めては黙ってはいられません。
お世話になっている弁護士の先生に、実は…と相談をし、いろんな対策を張り巡らせました。

この時点でもうどこの誰なのか、はっきりとわかっていました。
だから私は「あぁ、あなただったのね」と逆に落ち着いて行動できたのだと思います。腸は煮えくり返っておりましたが…。

だからこそ、何処の誰かもわからない、まったく無関係の人から浴びせられる心ない言葉は、どれほど重く、鋭利なのだろう、と、思いました。
それが事実無根であったら尚のこと。

その言葉は自身のことを知らない人へも届き、下手したら誤解を生みかねないものたち。
私たち人気商売、信用商売は溜まったもんじゃありません(どのお仕事にも言えることですが)

でも、だからこそ私は堂々としていようと思いました。
ただ、ただ、負けたくなかった。もう、意地です(笑)

正直、途中何度も折れかけました。そのたびに、この涙さえ流すのも悔しいだろう!と自身に言い聞かせて、なんとか立ち上がってきました。

私は、運が良かっただけ。相手が知っている人だったから、まだよかっただけ。

逃げたっていいんだ

文章で伝えるのは本当に難しい問題ではありますが、きっと誰にでもあると思うんです。誹謗中傷でなくても、心折れそうになること。

私は、逃げていいと思います。いや、むしろ逃げて欲しい。
大切なのは自分です。自分を大切にできてこそ、周りも大切にできるから。

そして「どうして自分だけ」と思ってしまった時。
良くも悪くも、自分だけじゃないんだなって、思い出して欲しい。
押しつけがましいような言い方になってしまうけれど、本当、あなただけじゃないから。嫌味とかじゃなくて、なんだろう、ええと、一人じゃないからってこと。

もし知っている人や友だち、親御さんに言えなければ、今は相談窓口がたくさんあるから。
何も知らない他人のほうが、意外と気軽に話せたりするから。
私が受けた相談者さんも、こんなに話したのはじめてだわーって口を揃えてお話していました。

さいごに

これを書きながら、改めて当時のことを思い出していたのですが、いやはや……うん、よく生きてきた!!(笑)

本当に今だから話せました。
たぶん、まだTwitterでは好き勝手言われているはずなのですが(以前まったく知らない方からご心配のDMを頂戴してしまいました…。すごくびっくりでしたが、嬉しかったです。あ、そのツイートを信じないで連絡くださったのかーって)
やはり自分を大切にしてきて正解だったなって感じています。

今はもう清々しいくらいに、どうでもいい(笑)好きにしてくれ~~
ただし、周りの人を巻き込むなら容赦はしないぞ☆的な。

私の尊敬している方も、休みます宣言してくださったのでホッとはしているのですが、なんかもう、やるせないです…。

支離滅裂な文章となりましたが、本当、大丈夫だから!お願いだから完全に折れてしまう前に吐き出すか、休むか、逃げるかして欲しい…!
そしてどうか、自分だけ…って思わないで。ひとりじゃないんだ、ほんとに。ひとりだと思っている人ほど、実は誰かが見ていてくれたりしているから。

どうか、完全に折れないで欲しい。

コロナで余計大変な世の中になってしまっているけれど。
生きてさえいれば、なんとかなる。

生きよう。お願いだ。生きてくれ。

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