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見えないものを見たいなってこと。

運動不足なので朝ウォーキングを始めることにした。寮から歩いて15分ほどのところにある公園を一周して帰るのがウォーキングコースだ。

眠たいなあ、まだ寝てたいなあと思いながらベッドから出る。テンションの上がる曲を再生し、まだ静かな寮をあとにする。

朝の街は人通りが少なく、寝息が聞こえそうなくらいシーンとしている。まるで昼間とは違う世界にいるみたいだ。そんな中、ちらほらと人々の姿を見かける。道路整備をするお兄さん、カフェの開店準備をするおねえさん、まだ誰も乗っていないバスを運転する運転手のおばちゃん。まだたくさんの人が夢の中にいる頃、彼らは黙々と自分の仕事をこなす。彼らの頑張る姿はほとんど見られることはない。そして日が昇り、街の人々は道を歩き、コーヒーを買い、バスに乗る。

この世界には見えないものがたくさんある。意識しないと気づけないことがたくさんある。何気なく日々を過ごしているとなかなかそういうものに目を向けることを忘れてしまう。しかし私たちの生活、そして人生は、普段は見えないものや気づけないことによって成り立っているのかもしれない。

時にはいつもと違う時間を過ごして、何気無さの裏側にあるものに目を向け感謝したいと思えた2019年8月17日の秋を感じる朝だった。

aoiumi

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