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ギャンブルに脳を焼かれた介護職員がパチンコにドハマりした末路


みなさん、はじめまして。
青いとかげ🦎です。

本noteでは私がギャンブルと出会い、それが持つ圧倒的かつ悪魔的な力に心身を蝕まれもがき苦しんだ末、さらに追い打ちをかけるかの如くパチンコという魔性の遊びに辿り着くまでの軌跡を描いています。


心を鷲掴みにして離さないギャンブルという名の怪物を前にして、ようやくハイハイができるようになった赤ん坊のような私がどう立ち向かったのか。実際の体験談を交えて赤裸々に語っていきます…。

どうぞ最後までゆっくりとご覧ください。


とかげの自己紹介

私は現在39歳のオッサンで、今年(2021年)の4月まで介護の仕事をしていました。新卒入社でちょうど17年働きましたね。

プライベートでは2013年に結婚し、6年後に離婚。相手は控えめに言ってもかなりぶっ飛んだ人で、そんな人を選んだ私が悪いのですが、色々苦労が絶えませんでした。

まぁ私のプロフィールなんてどうでも良いですね(笑)。まずは少し長くなりますが、私がギャンブルに出会ったきっかけから語っていきます。


◆中学生時代◆

時をさかのぼること25年。私はソフトテニスに明け暮れる純真な少年でした。その少年が当時ハマっていたのが、花札。おいちょかぶです。

みなさん、おいちょかぶって知っていますか?花札ってトランプみたいに数字が書いていないので敬遠する人もいるかもしれませんが、やってみると面白いです。まず、絵柄が美しい。そして触った時の感触、札の香りに何とも言えない良さがある。

子供ながらにうっとりしながら遊んだのを覚えています。

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おいちょかぶのルールは簡単。日本版ブラックジャックと思ってください。

親(胴元)と子で争う博打で、配られた2枚または3枚の札の合計値の1の位が9(カブ)に近いほど強く、その数字を親と子で争うという至ってシンプルなゲーム性です。

ミソなのは、配られた2枚が1と9(親のみ)もしくは1と4(子のみ)だった場合、クッピン・シッピンと言って9より強い役となる点。また、親VS子のため、親は複数の子と戦わなければならず、自分が弱い目だった時は手痛い結果となり、逆にクッピンでも出そうものなら子の張りを総取りできるという点です。細かい役は下記の通り。

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何が縁か、私は中学生の時にこの博打に出会い、とある時期狂ったようにこればかりをやっていました。舞台は友達の家。彼の家は花屋を営んでおり、店番をしながら店舗奥の部屋でゲームに興じていました。彼の父親が超ファンキーな人で、その父親に教わった形です。中学生になんてものを教えるんだ(笑)

当然ながらただやるだけでは面白くないので、まぁ賭けますよね。いや、日本は法治国家で博打は禁止されているからお金は賭けていないですよ。コインですコイン、賭けたのは。コインは一時の娯楽に供する範囲内です。博打はダメ!絶対!

んで、その父親と息子、もう一人の友達と私の4人でよくやりました。で、もちろんその親父が一番巧みなわけですよ。見た目から本当にファンキーな人でしたからね。まぁ、子供から巻き上げるなんて朝メシ前なわけです。

私たちと言えば、買いたいものを我慢して毎月の少ない小遣いを必死に貯める。そして、毎度カモられる。もう、くやしくてくやしくて毎日のように挑みに行き、そして返り討ちに遭いました。


でも、もちろん毎回負けるわけではないのです。技術的要素はあるものの、正直運の部分もかなりある。だから、勝てる時だってある。例えば、親の時に上手く総取り出来ようもんなら、叫びだしたくなる位嬉しくなりました。いや、実際に奇声を上げていました。花屋のお客さんが引く位に。


しかし、結局は老獪な父親(ボス)の掌の上でただ踊らされているだけの私たち。最終的には毎月の小遣いを綺麗に巻き上げられ、次の小遣いまで我慢の日々…。ダメだ、いくらやっても勝てない。ただ小遣いを貢いでいるだけじゃないか…。もう止めた方がいい。だけど、止められない。どうして俺たちはボスに挑むんだ?なぜ、なぜなんだ!



………


だって、楽しいんだもん…。



『親なのに弱い手が入ってしまって困った…」そんな表情を装っていると、そこにボスが大きく張ってくる。しかし、実は9でしてやったり。あの時の【全て自分の思い通りになった】という愉悦感が忘れられない。


友人たちが必死になって積み上げた勝ち額を、子供なりに研究した話術で挑発し、大きく賭けさせ根こそぎ殺る。友情を贄に、1週間豪遊できる位の大金が入った時の、あの得も言われぬ快感が忘れられない。


今まで体験したことのない感覚。そう、私の頭の中に駆け巡るドーパミン、アドレナリン、エンドルフィン、ノルアドレナリン、セロトニン、メラトニン、アセチルコリン……。

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世の中にこんなに楽しいことがあったのか…。こうして私はギャンブル漬けの日々を送り、将来パチンコにドハマりする土壌を作り上げていったのでした…。


◆高校~大学時代◆

そして、次に私が出会ったもの。
花札から始まった私のギャンブル人生を確定的にならしめたもの。

そう、麻雀です。


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麻雀の出会いは高校時代。男子校の演劇部に所属していた私は、部内の仲間に誘われ麻雀を覚えました。

当時、福本伸行のアカギやカイジが流行り始めていて、部内では熱狂的ファンも多く、部活の合間を縫って良く打ったものです。しかし、そこでは完全に遊びで賭けたりはしませんでした。

私が本格的に麻雀を打つようになったのは大学に入ってから。あまり考えずに大学を選んで、適当な旅行サークルに入った私。同じように適当な理由で入ってきた同期。

そう、私たちはギャンブルという名の運命の元に、導かれし者たちだった
(と私は勝手に思っている)

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ちょうど大学に入ってから麻雀を覚え始めたサークルの同期から、「とかげ麻雀打てるんだって?面子(メンツ)足りないから一緒に打ってくれよ」と言われたことで、再び私のギャンブラーとしての運命の歯車が回り始めた。ここからめくるめく麻雀という名の世界にどっぷり足を踏み入れるのでした…。


高校時代はそうはいかなかったものの、正直大学なんて遊びに行っていたようなものです(父母よ、クズな息子ですまん)。まぁ、授業なんて余裕のぶっち。昼から夜から、とにかくバイト以外は仲間と麻雀に明け暮れました。

これを読んでくれている方は、麻雀を打ったことがある人が多いですかね?一応打ったことがない人のために、簡単なルール説明をしておきます。

麻雀は4人で打ちます。その4者が交互に牌を引いていき(ツモると表現しますね)、手の内の牌の数字を揃えるスピードを競う競技です。アガリの速さを競うわけですね。あとは、そのスピードに加えて手牌構成の難易度によって得点が変わります。

スピードと得点両方のバランスを見ながら、ゲームを終えた時点で一番得点を持っていた人が勝ち。

手牌構成とか手役、点数計算はややこしいので省きますが、こんな感じに手を揃えます。

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3つ牌の種類がありますが、とにかく数字の並びを作ればOK。上のように、2・3・4/5・6・7のような感じ。または、同じ数字を3つ。6・6・6(竹の本数参照)。この並びを基準に後は決まった役が付くと点数が高くなります。

点数を高くしようとすると手のスピードが落ちますし、スピードを重視し過ぎると点数が稼げない。それに、自分の手ばかり気にしていると相手の逆襲を食う。

まぁ、ざっくりこんな感じです。


麻雀が面白いのは、運の要素だけではなく戦略性の幅があり、また相手の手が見えないことで繰り広げられる心理戦に妙味があるからです。それと、打てば打つ程、自分の熟練度が実感できるところですかね。

と、簡単ですがこんな感じ。だいぶ脱線しました。元に戻しましょう。


こうして高校時代に覚えた麻雀が元で、ユースホステルクラブと言うただのお遊びクラブに集った導かれし者たち。どれだけ授業をさぼっても怒られないのをいいことに、日夜麻雀の研究に励む日々。まぁ、仲間内の麻雀なんて0.5(分からない人は調べてね♪)位のレートでしたが、周りが自分より素人だったので、無双状態でした。金が減らんwwwみたいな。

ただ、仲間内で無双していても所詮は大海を知らぬ井の中の蛙。大したレベルではない私が調子こいてフリー(一人で雀荘を訪れ、知らない人同士で卓を囲むこと)に行くと、ほぼ全敗…。

一番怖い思いをしたのは、〇田のピン雀に行った時。0.5かと思って入ったらピンと言うじゃないですか。ここで素直に帰ればよかったのですが、なんだか帰りにくい雰囲気に押され「まぁ2~3回位なら…」と卓に着いたのが運の尽き。

ピン雀の恐ろしさは、レートの高さよりチップの高さにあります。チップとは簡単に言えば、アガった際にある一定の条件をクリアすると発生するご祝儀です。1つに付き500ペリカ(円ではありません)。しかも、そのご祝儀は複合します。なので「チップ3枚!」みたいになると、それだけで1,500ペリカ程、ゲームの収支とは別に持っていかれるのです…。

ある程度0.5のフリーで経験はしていたものの、正直ピン雀の連中は化物レベル。ものの2時間で私の財布からは福沢諭吉…いや違った、兵藤和尊が2名旅立ったのでした…。

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店を出て我に返った私は思いました…。

「ギャンブル、怖い…」

仲間内でちょっと勝っていい気になっていた私が、花札で味わったあの恐怖を再び思い出した瞬間でした。

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しかし、ギャンブラーと言うのは本当に悲しいもの。さすがに麻雀では勝てないと悟ったものの、勝った時のあの優越感がどうしても忘れられない…。

そんな私が最終的に出会ったもの。
お待たせしました。ようやくここからパチンコの話が始まります!


◇社会人時代◇
 ■パチンコで負け続ける日々

パチンコに出会ったのは私が仕事を始めて5年ほど経った、2009年のことでした。大きなレートではないものの、相変わらず麻雀をちょぼちょぼ楽しむ日々。しかし、当然ながらフリーで勝てるわけもなく、「なんかおいしい話でもないかなぁ」とぼんやり過ごしていました。

するとある日、仲の良かった同期が私にこんなことを語りかけてきたんです。

「おい、とかげ。やばいぜ。俺パチンコで今月20万勝っているわwww正直先月からずっと給料下してないしwww今度一緒に打ちに行こうぜ?牙狼ってヤバイ機械があるんだよ!」


……なんですと?
20万勝っている??いやいや、そんな甘い話があるものか、騙されんぞ。私はそう思いました。なぜなら、これまでギャンブルの恐ろしさを嫌と言うほど味わってきたこと、また、何を隠そう実の兄がパチンコで借金しまくり、「このお金は将来のお前のために使うから貯金しておく」と親に言われて巻き上げられたお年玉全てを、兄の借金返済に充てられたという悲惨な過去を持っていたからなのです。

「いや、パチンコってギャンブルだろ?そりゃ運よくそれだけ勝つこともあるだろうけど、俺はいいわ」

「いやいやいやwww大丈夫だって、マジ勝てるから。俺が教えてやるし。ホント蔵立つからwww」


こいつは頭のいい奴なんだけど、なぜかこういう部分は頭のネジが2~3本飛んでいて、しかも常人離れした運の持ち主というオマケ付き。そして、めちゃくちゃ押しが強い。

何度断っても私を連れ出したいらしく、「お願いします!やらせてください!」という潔さ全開の土下座に負けてしまった女子のようにその誘いを断り切れなかった私は、まんまとパチンコに連れ出される羽目になったのでした…。


そして、この決断が私の人生を大きく変えることになるのです…。



約束を交わした数日後。はっきりとした日にちは覚えていませんが、確かあれば2009年の11月位だったかな?今では場所さえ思い出せない地域のパチンコ屋に連れていかれました。押しに負けて来たものの、正直私は行きたくなかった。だって、絶対ハマるのが自分で分かっていたから…。


いや、そりゃハマりますよね。だって、今までの経験が物語っているもの。いくら巻き上げられても一矢報いようと必死にボスに立ち向かい、そして散財した中学時代仲間と朝まで徹マンし、勝った分に上乗せした額をフリーの知らないおっちゃんにカッパがれる悲しい大学時代。どこまで行っても儲かるわけじゃないのに、ギャンブルの楽しさから抜け出せない…。パチンコも同じ結果になるに決まっています。


とは言え、もうここまで来てしまったら仕方がない。こうなりゃとことん楽しもう。そう思い直した私が座った台がこれでした。

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【CRスーパー海物語IN沖縄2 1/359.5タイプ】

いきなり牙狼に座らせるのはさすがに危ないと友人も思ったのか、まずは沖海に座らせられたわけですね。とりあえず見よう見まねで打ち始めました。しかし、これがまぁ当たらない。一緒に行った友人たち3名が次々確変を射止める中、私だけは淡々と通常を回している。


なんだこりゃ。とりあえず5万あれば大丈夫と言われて持って行ったお金が、どんどん減っていく。多分3万位負けて「やっぱりパチンコはギャンブルだ…もう止めよう」と思った私は友人に断り、台を離れたのでした。

とはいえ、ここまでは車で来ており駅も遠そう。打ち続ける友人を残して帰る選択肢はない。さて、どうしたものか。店を見て回っていると、ん?1パチ?1玉1円のパチンコもあるのか?というか、これ!?


そう、リアルタイム世代として過ごしてきた私の目に入ってきたのは、この名機だったのでした…。


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【CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜】


ちょっと大げさに言えば運命の出会い。レートも1/4だし、これは打ってみたい。なんとなく打ち方を理解し、すでに3万も負けていてもうどうにでもなれと思っていた私は、躊躇なくその台に腰掛けたのでした。

今でもたまにそんなことを考えることがありますが、パチンコはやはり愛かもしれません。私のエヴァ愛が通じて台が反応してくれたのか、面白いように玉が出るではないですか!

所詮1パチなので大した額ではありませんが、多少お金を取り戻すことができました。しかし、それ以上に私を引き付けたのは、やはりパチンコが持つ高いギャンブル性と射幸性だったのです…。

こうしてビギナーズラックと言う言葉とは裏腹に緒戦で大負けした私。しかし、無事に?パチンコにハマる下地が出来ました。もう、ココからは言うまでもなく、負け負け負けの連続。

一つ面白い話をしておきましょう。
これは神奈川県の某地域にある、まぁ真のボッ〇店に行った時の話。当時、哲也が新台として登場すると聞きつけた私は、一人で行くのはやはりちょっと怖かったので、友達に頼み込み一緒に打ちに行ったのです。

意気揚々と打ち始めた私と友達2人。しかし、打ち始めたのはいいものの、何時まで経っても当たりを引けない私をしり目に、いつも通り引き強な友人たちは確変を射止め、印南さんや金貸しの信と戦いを繰り広げています…。

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いいなぁ、俺も早く当たらないかなぁ。そう思いながら指を咥えて見ていると、先ほどから気になっていた現象が顕著に見られるようになってきました。


ヘソに玉がちょいちょい乗るんです…。

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さすが地域一番のボッ〇店。これが頻回に起こるのは、さすがに初心者の私でもマズいと分かる。これはダメだろ。でも、どうしたら良いかが分からない。仕方ないので、隣で打っている友人に

「なぁなぁ、これってちょっと無くない?抽選されないってことでしょ?」

と聞くと、私をパチンコの道に引き込んだ張本人はこう言ってのけました。

「あぁ、大丈夫。次の玉が来たらぶつかって押し込まれるから」


おいおい、マジか…。それでいいのか?
今であれば店員に文句の一つでも言うことができたでしょうが(というか、そもそもそんな台は打たないが)、本当に物を知らないっていうのは怖いですね…。友達が爆連しているのを横目に、私は大人しく言われた通りにすることしか出来ませんでした。


そんなこんなで、案の定パチンコにドハマりしてしまった私。前述したようにエヴァが大好きだったので、好んでエヴァを打ちました。特に最後のシ者はかなり打ち込みましたねぇ。

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【CR新世紀エヴァンゲリオン 〜最後のシ者〜】

私が知らなかっただけで、シトフタと並行し既に導入されていた当機種。33玉の一番近いホールがそれなりに回してくれていたこともあり、暇さえあれば打ちに行きました。

当時は出た玉を交換する時に、現金と比べてギャップ分損をすることさえちゃんと理解していませんでした。だから毎日現金を突っ込み、出たら玉を減らすのが怖くなりちょっと回してヤメる。ホールにしたら本当にいいお客さんだったと思います。


それで、始めてからずっと収支を付けていなかったので本当にざっくり計算ですけど、2009年の10月~の約1年間で、おそらく24万は負けたと思います。とにかく熱くなって周りが見えなくなった自分を思い出す…。

ただ。納得行かないことがありました。それは、

俺は負け続けているのに、なんで友人たちは勝っているんだ?

これです。
今にしてみれば、彼らも全く収支は付けていないし、勝った時だけ派手に吹聴していたというのが真実なのでしょう。運の上振れもあったと思います。しかし、当時の私には相当勝っているように見えたし、とにかくおかしいという気持ちしかなかった。なんで、俺だけ負けるんだ!?理不尽だ!と。


ここからですね。私がパチンコの勝ち方を模索し始めたのは。友人たちは言うんですよ。

「いいか、とかげ。パチンコで勝つ方法は気合と運だ。気合で出そうと思えば勝てるんだよ」

マジか?本当にそうなのか?
でも、俺は明らかに友人たちと比べて引きが弱いし、負け込んでいる。あれか?日頃の行いが悪いのか?いや、俺は一応介護職と言う人の役に立つこともしているし、それなりにまっとうに生きて来た。そんなに運の差がつくとも思えん。

というか、本当に気合で決まるとしたら、俺はこいつらと同じ運量に持っていける気がしない。とは言え、こんな楽しいことを知ってしまったら今更止めることも出来ない…。


おいおい、一体どうすりゃいいのよ?俺またギャンブルにお金を払い続ける人生を歩むの?嫌だよ、そんなの。どうしたらいいんだ……。


 ■パチンコの必勝法に出会う

真面目な話、こんな感じで結構悩みましたね。
単純に自分だけ負けているのが悔しかったし、本当に納得が行かなった。そして、悩みながらもパチンコ屋通いはやめられず、散財する毎日。どんどん負け額が膨らんで行き、にっちもさっちも行かなくなったのです…。


それで、藁にもすがる思いで職場に居た他のパチンコ打ちを捕まえて相談しました。そうしたら、一人詳しい後輩が居て、そいつがこんなことを言うんです。

「とかげさん、あの人たちは別次元だからマネしちゃだめっすよwwwてゆーか、パチンコはまっとうなやり方で勝てますよ。知りたいなら勝ち方教えましょうか?」


……やはり。いや、なんとなくだけどあると思ったんだよ、勝ち方ってやつが。麻雀も挫折したけど、突き詰めれば勝てるというのは知っていた。きっとパチンコにもあると信じていたよ!
よし後輩よ、その勝ち方を俺に教えてくれ!!

「えーと、まぁ自分説明するの苦手なんでとりあえずこのサイト見てください。このサイトのコラムを読むといいっす」


そうして教わったのが、こちらのサイトでした…。

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どーん。

ほー、こんなサイトがあるのか。
情報を教えてもらった私はその夜家に帰り、じっくりサイト内を見てみることにしたのでした。

それで、まぁ正直最初は用語とかさっぱり分からないし、そもそも何を言っているのかさえ理解できない状況でした。が、色々な人のコラムを読み解いていくと、どうやらパチンコに勝つためには以下の内容が必要なことだけは分かりました。

①ボーダーを超える台を打つ
②玉が出たら時間一杯まで玉を使って打つ

ざっくりこの2つ。
ふーむ、なるほど。そもそもボーダーラインと言うものがあって、それを超える台であれば勝てるらしい。ボーダーラインとは簡単に言えば、理論上の+/−の分かれ目。そのラインを超えれば得する(お金が増える)し、下回れば損する(負ける)。どうもこういうことのようだ。

確かに、ボーダーラインという言葉は聞いたことがあったし、友人たちもそんなことを言っていた記憶がある。しかし、前述したヘソに玉が乗るような店でこのラインを超える台があるとはとても思えない。しっかり数えたことは無いけど、おそらく大幅にラインを下回っているだろう。

あとは出た玉を使い切る。これは何となく理解はしていたけど、確かに冷静に考えるとこれを考えないと勝ちようがないよな。だって、借りる時は1玉4円で借りるのに、返却する時は3.03円の価値にしかならないなら、500円借りる度に約125円損していることになる。


そっか、だから当たって持ち玉が出来たら、できるだけそれを使わないと損なんだ。逆に言えば、持ち玉になってからが本当の勝負の始まりってことなんだな。


 ■勝ちを模索し始める

こうして爆運を味方につけて勝ちまくる友人たちとは対照的に、パチ&スロマニアックス(以下、マニアックスと略)に出会った私は、本当に少しずつではあるものの「パチンコで勝つということ」を学び始めたのでした。

「これだけ皆が口を揃えて同じことを言っているんだ。どうやら勝ち方が存在することはもう間違いない。ただ、ボーダーライン超えを打てば良いというのは分かったけど、実際そんな台を自分一人で探し出せるか?」

正直まったく自信がないしめっちゃくちゃ不安でした。果たしてこれまでいいように負けてきた自分にそんな台を探すことができるのか?でも、やってみなければ始まらない。そんな私がまず行ったこと。それはとにかく色々な店を回ってみることでした。


これはマニアックスの方々は多くのお店を訪れていること、そして、そもそも私は最初に連れて行かれたお店を除けば2つのお店にしか行ったことが無かったからです。


P-world※1)で調べると、パチンコ屋は全国に11,000店もあるらしい(2010年当時)。さすがに2/11,000じゃ話にならないよな。よし、先輩方が言うこの【店回り】をいっちょやってみっか!

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※1 国内最大級のパチンコポータルサイト。最近では新規媒体に押され気味ではあるが、当時はお店周りに必須のサイトであった。

それで、とにかく色々な店を訪れてみました。その中で何が辛かったって、新しいお店に行くとどうしても打ちたくなっちゃうんですよ(泣)

マニアックスには「新規開拓時は打たないで見るだけ」と書いてあるけど、好きな台を見るとどーーしても誘惑に抗いきれず打ちたくなってしまう。そして、案の定負ける…。当たっても結局損して終わる。


なぜかと言えば、学んだ通り交換ギャップってやつのせいで損してしまうから。できるだけ店を回って観察しなきゃなので、せっかく当たって玉がでても使えずにそのまま交換してしまう。高い値段で借りた玉を、安く返せば損するのは当然

分かっている。見て勉強するために来たのに打ってしまったら意味がない。しかし悲しいかな、パチンコが生来的に持つ灼熱の射幸性に私の心は完全にメロメロ状態でした…。

「あぁ、打ちたい。当てて大連チャンさせたい…。辛い仕事、親の小言、俺を振った去って行った〇〇佳、頼むそういう嫌なことを全部忘れさせてくれ…。」


今思うと本当にやばかったですね…。
そんな気持ちと戦いながら打ちたい欲望を必死に押さえつけて店を回る。何度も同じ失敗を繰り返してはお金を払い、少しずつ「教えられたことを愚直にやるべき」ということを理解しました。

この時のことを思い出すと、けっこう孤独だったのを思い出します。周りの友達は自由に好きな台を打ちたい時に打つ。なのに、自分はそれを我慢して愚直に店を回らなければならない。自分がやっていることを周りの友達は誰も理解してくれなかったし、とにかく上達する喜びや悩みを相談できる仲間が周りに一人も居ないのは辛かった。


先の後輩も仲間内では正攻法の知識が多少はあったものの、よくよく話を聞けば実はそこまで情熱を持って取り組んでいるわけでもない。

PC画面の向こうに頼れるプロの皆さんはいるけど、私が語りかけても返事をしてくれるわけではない。

結局は、自分一人で歩いて行かねばならぬイバラの道。


思い返してもみてもそれは仕方のないことではあったし、あの時に戻って理解してくれる仲間を探してやり直したいわけでもない。でも苦楽を供にする仲間や相談できる師匠が居たら、あそこまで苦しい思いをせずに勝ち方を学べただろうな、とは思います。

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このように内なる自分と戦いながら数ヶ月は釘見に専念した私に、ここで転機が訪れます。この機種との出会いです。


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【CR牙狼 ~RED REQUIEM~】

なぜこの機種が私の転機となったのか。
簡単に言えば、今の遊タイム以上の超絶ハイエナ機だったからです。

説明するとこの機種は、初回の約3割が確変潜伏します。そして、初回の出玉は350個程しか取れず、しかも電サポが付かないという鬼畜仕様。
だから当たった玉を使い切ったところで続ける気が失せ、確変を知らずに捨てていく人が後を絶たなかったんです。

勝ちに飢えていた私は恥も外聞もなく飛びつきました。

「これこれこれ!ほとんどお金使わず確変ゲットだ!マジでヤバイ!!」


これは全く褒められた行為ではないので皆さんには絶対マネしないで欲しいのですが、当たった人のセグ(※2)を通りすがりに横目で確認し覚えて、島を離れて潜伏か通常を確認。もし辞めたらおカマを掘るいうことをやっていました。

とにかく勝ちたい一心で、この方法を見つけた時は全く周りが見えなくなっていました…。ここで懺悔しておきます…。すいませんでした。

無題

※2 当たりが確変か通常かを知らせてくれるランプ。下記画像の赤丸内の下段10個のランプの点灯パターンで潜伏状態を見抜くことができた。


この機種の登場は、まだまだ勝つための努力を徹底できない私にとって、神が垂らした救いの糸であったことは間違いありません。

こうして収支を確保しつつ、少しずつ知識と技術を身に着けていくことで着実に勝ちへの階段を駆け上がっていったのです。



 ■絶勝の転機

そして、私のパチンコ人生を決定付ける神台が降臨します。

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【CRぱちんこ銭形平次 withチームZ】

細かい説明は抜きにしましょう。
この機械の何がすごいって、右打ち中にちょっとハンドル操作をすると、あら不思議。当たったわけでもないのに「(平次)上皿の玉を抜くんでぃ!」と言われる位モリモリ玉が増えるんです。

増える台だとSTを駆け抜けるだけで、甘デジの当たり1回分位増えてしまいます…。そして1/199ながらST突入100%かつ右の半分は2,000発という超強力スペック。完全にとある魔術の禁書目録の上位互換ですね。

この機械の甘さを理解した私は来る日も来る日も銭形銭形と、気が狂ったように打ちまくりました。参考までに、この間まで負け組だった自分がいくら勝ったのかデータを貼っておきます。(2012.4.1~12.末までのデータ)

銭形集計

(エクセルデータが開けない方用に、一応スクショを貼っておきます)

捏造ではないですよ(笑)このデータ以外にもかなり打っていますから、多分この機種だけでトータル勝ち額は200万ペリカ(しつこいw)を超えていると思います。

この機械が甘かったということはもちろんあります。しかし、この機種を好んで打ち続けた一般のお客さんで勝ち越せた人はほぼ皆無でしょう。だって、そんな簡単に勝てるのならお店の経営が成り立たないです。それ位勝つための正しい知識というのは重要かつ強力なのです。


どうでしょう。もし今これを読んで下さっている方で勝てずに苦しんでいる人が居たら、もう少しだけお付き合いいただきたいです。

ほんのちょっと面倒な話ですけど、なぜこんなに勝てるのか秘密をお話したいと思います。


その秘密はズバリ【期待値】です。
この言葉、どこかで一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか?しかし、はっきり言ってなんのことやらですよね。私も最初は全く意味が分かりませんでした。ボーダーラインはぼんやり理解できていても、期待値と言われると、はて?といった感じ。

期待値は一言でいうと【投資した金額に対して戻ってくる見込み額】です。分かりやすい例を出してみます。

サイコロ期待値

↑このゲームで期待値は簡単に説明できます。

回サイコロを振るのに、6×150=900円かかる
【1】は1/6で出現し、1,000円もらえる

6回振れば差し引き100円儲かります。これが期待値です。至ってシンプル。

もちろん確率は偏るという性質があるので、6回やったら必ず100円儲かるというわけではありませんが、試行回数を増やせば平均に落ち着いていきます。これを確率の収束と言います。

勝つパチンコいわゆる期待値稼働というものは、これをやっているだけです。期待値のある台をひたすら打って試行を重ねる。細かいことは他にもありますけど、基本は本当にこれだけ。


世の中には色々な情報が溢れていますよね。こと人間の欲を掻き立てるものに関しては特に。

別にいろんな選択肢があってもいいと思います。波理論とか、セット打法攻略とか、谷〇ひと〇先生のような45の倍数だとか。何を信じるのかは人それぞれです。


ですが、私は自信を持って言い切ります。パチンコの勝ち方はこの期待値稼働一つだけです。本当に勝ちたいならこれしかない。

時代やその人の住んでいる環境によって左右されますが、プロの人たちは期待値を稼ぐことで収益を上げています。期待値を積むことでしか勝つことができないという事実は、パチンコが確率の遊技である以上、未来永劫変わることはありません。

実際、期待値稼働って結構泥臭いものです。今だったら源さんみたいな1時間で10万勝てる機械も多くありますが、そんな単純な話ではありません。もちろん長く打っていればそういう幸運は舞い降りてきますが、それは地道に数字を積み重ねた結果としてたまたま訪れるのです。
本当の意味での勝つということは、たゆまない努力が必要なのです。

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 ■最後にあなたへ伝えたいこと

今回のnoteは、この事実を少しでも多くのみなさんに届けたいという思いから筆を取りました。

今私は17年勤めた会社を辞めて休職していますが、半年くらいはパチンコで稼ぎながらやりたいことをやろうと思っています。前述した通り離婚も経験しました。その後けっこう重い鬱にかかり、立ち直るのに長い時間がかかりました。


あんまり生々しい話を書くのはアレなんですが、元嫁と別れるのに私は4桁万円以上のお金を渡しています。良く払ったもんだと自分をほめてやりたい(笑)これも、パチンコをやって稼いでいなかったら無理でした。お金があったから別れられたんです。

「世の中金が全てだ」と極端なことを言うつもりはないですけど、お金ってあっても困らないし、むしろみんな欲しいですよね?
正直に言えば私がここまで必死になってパチンコで稼いぎ続けたのは、後輩や女子と飯に行った時にお金を払わせたくなかったのと、元嫁とは全く無かったので風〇に行くお金を捻出するためでした(本当にクズやなw)

でも、今自由な暮らしを楽しんでいて心の底から言えます。自分の力で稼ぐって本当に楽しいし、お金に余裕があるから心にも生活にも余裕が出てくるんだなって。だから、自分がやってきたように、本業の給料に+αの副収入があると大分気持ちに余裕ができます。



私がここまで勝つパチンコが出来たのって、自分の実力じゃなくてたくさんの幸運が重なったからだと思っています。なんとか一人でも勝てるようになりましたけど、本当にただツイていただけ。

勝ちたいならちゃん教えてくれる師と、それを共有できる仲間がいた方が絶対にいいです。困った時に相談したり、支えてくれる人が居るのと居ないのでは天地の差。ここはかなり重要だと考えています。

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言ってみれば私はパチンコに助けられた人間です。勝ってお金を稼ぐことで色んなことを学んだし、毒嫁とも別れられた。爆勝ちしていた友たちも私の根気を認めてくれて今でも仲良くしてくれています。


もし、あのまま唯々パチンコにのめりこんで散財するだけの人生だったら……。本当に想像するだけで身震いします…。


今自由を手にして私は少しでも恩返しがしたい。学びをくれた先人の皆さまにそれを返すことは難しい。なら、勝てずに苦しんでいる人たちにこの知識と技術をバトンタッチすることが、自分にできる恩返しじゃないかと思ったんです。

この思いが叶えられるよう、これからも有益な発信を続けていきますので、ぜひ応援をお願いします!


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。本noteが少しでも皆さんのパチンコライフの一助となれば、幸いです。


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