1.ショートショートとは小説の中でも、特に短い文章量で、構成される作品のことです。
2.このマガジンは、葵拓真が書いたショートショートシリーズの総まとめ集である。
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2021年11月の記事一覧
できない烙印(ショートショート)
この世界には、周りからできない奴という烙印を押された者たちがいる。
彼らは、そんな奴になりたくないと思っているが、気づいたら、溺れて死んでいた。
「言われたことをやろうとして、頑張ったはずなのに、何も成長していない」
ため息とやる気が削がれていく感覚を目の当たりにして、呟いてしまった。
そんな烙印を押された人の一人である中下は、大欠伸しながら、目覚まし時計を止めて時間通りに出勤する。
「おはようご
トラウマ消し(ショートショート)
「俺、働くことにしたから、」
まーくんはこう言うと、彼女は、キョトンした顔で目を見開き「本当に、」と尋ねた。
「うん、本当だよ、今まで働かずに、養ってもらってごめん」
彼女は、すこし笑みを浮かべて、「どこで働くことになったの」と質問する。
まーくんは、トラウマを抱えている人がいるところに、行く仕事をしようと思っているので、「うん全国どこへでも働きに行くよ」と答える。
彼女は、意味のわからない
だらけ党のだらだら政治の行く末(ショートショート)
ブツブツ総理が属しているだらけ党は、だらだらしている。
そんなだらけ党がいやで、ブツブツと文句を言ってるから、そう名付けられてしまった。
そんなにも、文句を言うのなら、党を抜けて仕舞えばいいのだが、ブツブツ総理にも、だらけてしまう日がある。
その日は、選挙が間近に迫り、党の方針を決める時である。
「あーあぁ、どれもこれも腑に落ちない」
ブツブツ総理は、うっかり、だらけの沼に入ってしまう呟きをしてし