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夫は家の中でカニ歩きをしています

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#国際恋愛

夫は家の中でカニ歩きをしています⑥ -次の一歩はどちらに進む?

婚約をオフィシャルにしようとした両家実家訪問の旅で、逆に婚約が白紙に戻るという事態に陥った私たち。 まずは、方向性を決めていかないといけません。立て直すのか、更地にするのか。一緒に生きていくための努力をするか、すべてを放り出すか。大きな年になりました。 <このシリーズでは、強迫性障害のリアルを一人でも多くの方に知ってもらうべく、夫との日々について語っています。過去記事をお読みでない方は連載スタートの記事から読んでいただけるととっても嬉しいです。> 私の本心?もう正直ね、

夫は家の中でカニ歩きをしています⑤ -私の家族の反応

彼の実家で別れ話まで切り出したにも関わらず、どうにか次の旅程に進むことになった私たち。 向かうは日本、私の実家です。今度は私のフィールドになるので、ちょっとは気が楽になると思ったのですが…。 〈このシリーズでは、強迫性障害を一人でも多くの方に知ってもらうべく、夫との日々について語っています。過去記事をお読みでない方はスタートのところから読んでいただけるととっても嬉しいです。〉 私の家族私の両親は礼儀や日本文化的な立ち振る舞い、他の人にどう見られるか、郷に入っては郷に従え

夫は家の中でカニ歩きをしています④-喧嘩の理由

彼が”普通”とは少し違うことに気が付いたけど、彼をわかってあげられる私、彼に受け入れられる私、という脳内お花畑に浸って突っ走っていたあの頃。 付き合って約3年経って、結婚する方向に進もうか、と2人の中では動き始めていました。結婚するんだったら、まだ会ってない彼のご両親やお兄さん夫婦にも会ってみたいし、彼にもちゃんとうちの家族に挨拶してほしい。 ということで、ちょっと長めのお休みを作って、二人で彼の実家と私の実家を訪ねる旅を計画しました。 相手のふるさとを知るって楽しいイ

夫は家の中でカニ歩きをしています③ー彼のカミングアウトと私が違和感を感じるまで

そんなこんなで、国際遠距離恋愛がはじまりました。 二人とも初カレ初カノというやつです。二人とも若干こじらせています。言語が違います。時間が違います。文化が違います。年齢が違います。勘違いとミスコミュニケーションに満ち溢れています。 今想像しても面倒くさい(笑) よく始めたな、よくやり切ったな、と自分たちを褒めてやりたいです。とはいえ、国際恋愛そのものについて語るのは別の機会にして。 このシリーズでは、家の中でカニ歩きをしている夫と暮らす日々について語っていきます。過去記

夫は家の中でカニ歩きをしています② ー国際恋愛の始まり

第1弾を呼んでいただいた方からすると「じゃあ、なんでそんな人と結婚したの?わかってたんじゃないの?」ということになると思うんです。 確かに、私がもともと彼の近くにいて、彼を観察している一人であれば、彼に好意を持つことはなかったと思います。申し訳ないですが。 でも、幸か不幸か、私たちは最初から遠距離恋愛だったんです。彼の実態を知らないまま付き合い始め、そのまま彼本体を愛してしまったんです。 このシリーズでは、家の中でカニ歩きをしている夫と暮らす日々について語っていきます。