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小説『消えた小説』全記録

日本文藝界初の「メタ私小説」を書く タイトル『消えた小説』その全取材ノート あらすじ 2023年3月。男は四十六歳。ADHDで双極性躁鬱だ。三年引き籠った九州で男はFX詐欺に遭… もっと読む
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#日記

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リョーマさんとニアミス。20230505fri324

800文字・30min  目処がついた。  三章と四章を一日にまとめると初稿は脱稿だ。  私小説のいちばんキツかった所に大手出版の編集さんがからイイねを頂いて、これは励みになった。  私小説は自分の腕を切って血を見せるというがそんなもんじゃない。実際に書いて肌身に感じる。自分のケツの穴(恥部)をめくって読者に見せる行為だ。柳美里や田口ランディはいかに神経は図太いか思い知った。西村賢太も尋常じゃない。でもしかし、父が性犯罪者で自分も加虐趣味のある北町貫太。やはり魅力的な主人公

平坦な日常小説にドラマを作る。(GM全記録)フィードバック

62663文字

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小説『GM』全取材ノートvol.5。20230327mon273_序二稿と一章一稿

6133文字・180min 序  目を覚ましたとき、男は菜の花畑に倒れていた。  鼻についた黄色い花粉を手で払い落として、男は顔をもたげた。男が乗っていた自転車はアスファルトの道の端に、スタンドが立てられた状態で、そこにちゃんとあった。  盗まれたりした物はないかと男は自らのからだのふしぶしを触ってひとつひとつ検分をする。黒いパンツは臀部(でんぶ)でつぶれた菜の花で濡(ぬ)れていた。紺色のシャツはどこも汚れていなかった。男は安心してため息をついた。それにしても、男の胸

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小説『ゴッド・マザー』全取材ノートvol.3。20230326sun272(ラストシーン第二稿)

5233文字・180min 喜ちゃん飯店の裏手、乾燥機の前。 アナタのそういう所が嫌いなんですね。オザワさんね、やっぱり、やっぱりオザワさんも大人だからわかるよねえ? あたしがなにか言ったら、働かせてもらってるんだから、経営者のやっぱり、あの、教え、教えてもらってるんだからそれを、やっぱり、素直に聞かなくちゃいけないんじゃないかなってかなって、思ったんですよ。でそういうアレがオザワさん一節(いっせつ)もなかったんです。あたしがなにか言うと、『どうしたなにかあるん?』 って

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小説『ゴッド・マザー』全取材ノートvol.2。20230325sat271(ラストシーンの音源)

4013文字・240min 24日。 男はバイトで働いていた中国料理店をクビになった。 働いたのは三日だ。 17日(金)に面接(14時半頃) 19日(日祝)に初日(10時〜14時) 21日(火祝)に二日目(10時〜14時) 24日(金)にクビ(10時〜14時) 男は絶望した。このモチーフでは小説は書けない。思った。男は店の前の車止めに尻をついて、深く肩を落とした。店の看板を見上げた。 だが、男は手元に資料が残っていることに気がつく。 『男』が店の裏に呼ばれて『クビを宣告

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