見出し画像

竹内朱莉 写真集『roundabout』座談会

まえがき

この記事は、#竹内朱莉アドベントカレンダー 第27日目の投稿(文章)です。

今までのまとめはこちら。


本記事内の画像は全てこちらの動画より引用しています。


さて…。

竹内朱莉さん 写真集『roundabout』出版、おめでとうございます〜!!

今回はヲタク何人かにお願いして感想をインタビューさせていただきました。

皆様濃密な感想をくださったので超超超長文ですが、お時間のある時に少しづつお楽しみください。

そして写真集の内容を思いっきりネタバレしているので、「まだ内容を知りたくないよ」という方はそっ閉じいただけると幸いです。まだ入手していない?それは買ってください。(真顔)

ではではスタートです!





第1回座談会

ゲスト:ににたさん(@agnnt_blau)、かおるんさん(@kahoblge)


涅槃 
よろしくお願いします。個人的に思いついたアドカレの企画なんですが、いろんな方に来ていただいて嬉しいです。本当にありがとうございます。

ににた ありがとうございます。私もこの企画が無かったら読めてないですね。今日までに多分開けていないと思います。

涅槃 皆さんの大まかな感想をつかめたらなと思って事前にフォームで回答いただきました。(①読んだ写真集の感想を一言で②好きなページ3つあげる③どの撮影場所が一番好きか)ににたさんにも好きな撮影場所についてフォームで書いていただいたのですが…。

ににた そうですね。「ショートカットのところ全般」と回答しましたが、あえていうならという感じです。ショートカットは、スマイレージの頃とアンジュルム初期から中盤までだと思いますが、その時のショートカットに似てはいるんですけど、ちょっと違う。より洗練されてより大人っぽくなって、あとウィッグ感が割と少なくて自然だなってすごく思いました。ショートにすることによって、よりやはり顔立ちが際立つなって。かおるんさんはどうですか?

かおるん 全部好きなんですけど…。前半のスタジオ撮影のところでは、丸い食べ物がたくさん出てきます。たけちゃんは卒業したら、本人より書道の作品が表に出るようになっていくのかなと思うんです。でも…なんていうんだろう、「全ての丸いものには竹内朱莉が宿っているんだ」ということを、この丸い食べ物の写真から感じて。「これから先も安心して生きていってください」っていう、菊池さんや蒼井さんからのメッセージが込められているような気がしました。「今後何があったとしても、我々は丸いものを見るたびに竹内さんを思い出すんだな」という風に思って、それがとても印象深いですね。

かおるん あと個人的にはそんなにやらないんですけど、Twitterで動画が公開された時に、4枚分スクショを撮ってきてツイートされる方って結構いるじゃないですか。自分が本能に忠実になった時に徹夜で選んできた最高の4枚スクショみたいな。連続で撮影された写真のページを読んだ時に、それに近い抉られる感覚がありましたね。

ににた(笑)

かおるん 自分の中にある、好きじゃない本能的な面が出て、一晩中「ここが一番いい」と思った瞬間をコマ送りにして選んできた珠玉の4枚みたいな感じだから「…すいません」っていう。「刺さってすいません」みたいな気持ちもある。

涅槃 写真集って、作品としてこちらに投げられて、あとは受け手がどう考えるか次第みたいなところがあると思うんです。竹内さんの「ここが可愛い」と思っているところを写真集に具現化されすぎてしまったせいで、自分の欲望が浮き彫りになってしまって、「すいません」っていう感覚になるんですかね。

ににた あはは(笑)

かおるん そうですね。よく言語化してくださいました。

ににた 竹内さんは「写真集出さない」ってずっと言ってたし、今回も「岩場はない」と宣言されていたし、両編集長だったから出したっていう。そういうのを知った上でいざ開けてみると、こんなに良い写真をたくさん見ちゃってごめんみたいな気持ちがして。

涅槃 (笑)

ににた 言ったけど!そりゃあ写真集欲しいって言ったけど!こんなに見せてくれて、本当にごめんなさいみたいな感じですね。でもありがたいし、私は竹内さんの造形が大好きなんです。あの、目が写っていない写真ありますよね。

涅槃 ありましたね!

ににた この写真を見て、こんなに綺麗につくられたいきもの...と感動しました。目もすごく綺麗で。ドーナツで目だけを強調した写真もあって、造形が綺麗すぎて。もうなんか存在が信じられない。

涅槃 いやーわかります。こんなに頭のかたちが綺麗ないきもの存在するんだっていう。例えば、アイスクリームを食べている写真と、ポニーテールの竹内さんがアイスクリームの模型のところにあごを乗せている写真。こんなことしても、こんなに綺麗なままでいられる人間いていいんだっていう。

ににた そういえば、かおるんさんはポニーテール専門家だったような…。いかがでしょう?

かおるん えっと、実は顔ばっかり見てて、ポニーテールとか服とかそんなに見ていなかったということを今言われて気づいたというか。

ににた (笑)

かおるん ヘルメットを被っている写真が見開きで2枚並んでいるページがあるじゃないですか。ここの右の写真まじ綺麗すぎて…。その隣も綺麗なんですよね。こんなにまじまじ見れちゃうやつをオタクに提供しちゃっていいんですかね…。

ににた 今まで写真集を出さないって言ってきたのは、たぶん自信のなさっていうのも、ちょっとあったのかなって思うんですけど。勝手な憶測ですが、オタクや仕事の周りの方々が「出してほしい!」って言い続けた結果、だんだん本人も自信がついてきたのかなってちょっぴり思いました。さらけ出していいんだって、自分の写真を世に出していいんだって思ってくれたのかなって。あれ何言ってるんだろう。

涅槃 いやでもわかります。

ににた 写真集って形としてずっと残るじゃないですか。当たり前ですが。売上1位になったら写真集業界でも話題になるんじゃないかなって思うんです。そうやって自分の元を離れて広がっちゃってもいいって、思い切ることができたのかなって感じました。なんていうか、こんなに綺麗だね、可愛いねって竹内さんを愛でているオタクがたくさんいるということを知ってほしい気持ちもあります。

涅槃 そうですよね。こんなに素晴らしいものを出してくれてありがとうという。

ににた 伝えたいですね。伝える機会はなかなかないですが、これを見ながらお手紙書こうかなとかめっちゃ考えてます。

涅槃 いいですね!

ににた 昨日の夜これを読んで、今朝電車に乗ったんですよ。そしたら、この青いワンピースの下に履いてるものと同じスニーカーの人がいたんです。

涅槃・かおるん えー!

ににた 本当に不審なぐらい足元を見てて、「同じの履いてる!」って舐め回すように(笑)

かおるん 竹内さんが履いたせいで、赤の他人が舐め回されるように見られているのやばいな。

ににた やばいよね。足だけなんで、いや靴だけなんで顔は見てない。

涅槃 顔は見てない(笑)

ににた すごい偶然と思ってる。

ににた 聖地巡礼したオタクのレポを見かけたのですが、「川の堤防にまっすぐ立ってピースしてる」「ここの堤防普通はまっすぐ立てねえぞ」って書いてあります。

涅槃 (笑)

ににた 体幹が良くないと真っ直ぐ立てないくらい斜めってるそうです。

かおるん へえー面白い。ロケハンした人も面白いですね。「いくらスニーカーとはいえここに立ってもらうのはどうなんすかね?」「でも竹内さんだったらいけるでしょ」みたいなロケハンあったのかな。

ににた 下で受け止める人が待機してたりして(笑)

涅槃 聖地巡礼って、そういう意味でも面白いですよね。視覚以外で体験できるのっていいですね。

涅槃 ちらっと寄せ書きの話をしてもよろしいでしょうか。メンバーの寄せ書きを頑張って読んでいくと、だんだん卒コンみたいな気持ちになってきて。一番最後に数枚ソロ写真があるんですが、もう号泣でした。

ににた 私は寄せ書きの辺りで実は泣いてなくてですね。最初は泣くと思ってたんです。でも最初から最後までニヤニヤして終わった。「あれ?ニヤニヤしながら終わっちゃった」っていう。それが自分としては気持ちが良かったというか、すごくたけちゃんらしい写真集だなって思いました。

かおるん 堂島孝平さんが寄せ書きの最後に「いつかまた叶うなら一緒にステージに上がりましょう」って書いてて、これが堂島さんにとっても叶えたいことなんだと思って。「そういう日が来ますかね」とうかがうようなニュアンスではなく、「叶うならまた一緒にステージに上がりましょう」って誘ってくれているのがすごいなって。竹内さんは「書家になります」って断言しているのに、オタクだけでなく、竹内さんよりもずっと長く音楽をやってきた人も「歌を歌ってほしい」と言ってくれたのが嬉しかったです。「竹内さんの歌声が良かった」って、2021年のバースデーイベントで共演された時にも思ってくれていたんだと分かったのもすごく良かった。その時堂島さんがステージ上で何を考えていたかは、本人からあまり聞いたことがなかったので。「最高でした」って書いてくれたのも嬉しいし、しかもその最高さは「また一緒にステージに上がりたい」っていう共演者目線での感想だったという。良かったなぁ、なんかとても泣いてしまいそうでした。
 あと、川名凜ちゃんが「竹内さんの後輩になれたことは私の人生の誇りです」って書いていて、こういうオタクが深夜に書くブログみたいな内容をストレートに言うって思ってなくて。でもオタクだってみんなそう思ってるじゃないですか。「たけちゃんを推せて良かった」とか、「もしたけちゃんの部下として仕事ができたらいいだろうな」「そうだったらどんなに誇らしいだろう」みたいな。竹内さんの近くにいる人がストレートに「誇りだ」ということを言葉にしてくれて、すごく良かったなと思いました。

ににた うんうん。

かおるん それこそ、橋迫鈴ちゃん以下5人の中で一番言いそうにない感じがあったから。温度感が少ない言葉で物事を表現することが多いっていうこともあって。

ににた そうですね。話を聞いてたら急に泣きそうになってきた。

涅槃・かおるん (笑)

かおるん 話しておきたい事が2つあって。この一番最初の卵の黄身あかりちゃん。めっちゃ可愛くて、買った瞬間「タダじゃん」って思った。3182円、安すぎ!と思いましたね。もうこれ10倍もらったなと思った。

ににた ほんとに!

かおるん 目玉焼きちゃん可愛すぎた。

かおるん もう一点は「私たちが見たいのってこういうのじゃね」っていうのを強く思っていて。ディアシスターの時は桃奈が18歳でしたが、個人的には18歳の子に水着で写真集に出てもらうのはちょっと...と思ってて、でも特に大好きなアンジュルムのメンバーだから...と葛藤しながらこの写真集を受け取ったんだけど、読んだ時に「たけの写真集はこれで見たい」って思ったんですよ。この視点で見たい!って。

ににた 同じ同じ、思いました!

かおるん もし「従来通りの写真集か、『Dear sister』の視点で切り取られた写真集、どっちが読みたい?」と問われたら、絶対に後者がいいってめちゃくちゃ思ってて。今回竹内さんが「両編集長がやるんだったら」って思ってくれてる可能性を信じていたら、実際それが実現したんだけど、いざ受け取ってみたら、1枚の写真だけでその値段の10倍は回収したなと思ったくらい見たいものが詰まってたんですよ。
私はあまり写真集を持たない人間で、それこそ『Dear sister』が初めてくらいだったのですが、『roundabout』を読んだとき、オタクが見たい推しの表情ってこれじゃないかと思いました。Amazonの写真集売れ筋ランキング1位になった時に、この形態の写真集がもっと出たら平和なのになって。

ににた 私はたけちゃん本人が望む形で写真集を作れたことがすごくよかったなって思っています。

涅槃 確かに。

ににた 例えばですけど、18歳以上でもし本人が「水着やりたい」って言ったらやればいいんじゃないかなって私は思う派なんです。

かおるん それは同意ですね。

ににた でも、私の好みもかおるんさんと同じで『Dear sister』や『roundabout』ですし。たけちゃんもこの形を望んでいて、しかも実現できたっていうのが本当に本当に嬉しいです。

かおるん 『Dear sister』が先に出ていたというタイミングとか、世の中の時勢的なことと、オタクが見たいものと、本人の気持ちががっつりハマったところで奇跡が起きた。

ににた 爆誕した最高の写真集。

かおるん オタクが勝手に慮ることの是非は別として、昔は写真集を出したくないなとかっていう不安がどこかにあったとしても、卒業の時に今までのお礼みたいな気持ちがあったことで、ちょっとハードルが下がったのかなという気持ちもあります。全部のピースが綺麗にハマったから生まれた奇跡の写真集だなって思います。

ににた ピースオブピース!

全員 (笑)

かおるん そう、ピースがうまくハマったという。この奇跡が起こるタイミングで応援できててよかった。

涅槃 本当ですね。こんなことが起きてしまうアンジュルムもすごいし、そんなアンジュルムに長年いてそんなアンジュルムを作ってきた竹内さんもやっぱりすごいと思います。

ににた そういう写真集を出せるグループで本当によかったです。


第2回座談会

ゲスト:レタスさん(@__Lelelettuce)、某田中さん(@bou_tanaka)、午前3時の初回生産限定盤SPさん(@3am_sp)、柚樹ログさん(@exloyrog)

リスナー(チャットで参加):あさりさん(@asari_sg0)、りーかさん(@riikatk)


涅槃
 はい、そんなこんなで第2回始めます。
皆さんおのおの一番好きな撮影場所を教えてください。

ログ 僕はバスケコーナーが最高でしたね。「存在しない記憶」が目の前に立ち現れているような。

全員 おおー(笑)

ログ 地元の竹内先輩と公園で久しぶりに会って、バスケしてる姿をベンチから見ているみたいな、よろしくない妄想があふれ出しました。

涅槃 なるほど、レタスさんもバスケのところで存在しない記憶という話をされてましたが…。

レタス 背景に映っている団地が自分の住んでる家とすごく似てるんですよ。こういう金属のバスケのゴールも近所の公園にあるので、本当にそうだったんじゃないかっていう記憶が。小学生の頃同じ登校班とかで登校してて自分が泣いてる時に竹内さんが助けてくれたみたいな。

涅槃 やたらと鮮明!

3時 公園でしか会わないけど、みたいな。

レタス 学校ではなかなか話せないけど…

涅槃 1年生と5年生ぐらいの感じで。

ログ 集団下校とか一緒にいてくれるみたいな。

某田中 集団下校とか(笑)

ログ しかもハーフカメラなのがよくないんです。8枚連続で並べた時の臨場感。第1回でかおるんさんが「徹夜で選んできた最高の4枚スクショ」と仰っていましたが、こちらも「最高の8枚スクショ」でした。それと、バスケコーナーは1枚目のリングの下に座ってる写真と、2枚目が特に好きです。キャンディーをくわえてるのと、服装のストリート感がめちゃくちゃ良くて。菊池亜希子さんに貸していただいた私服が最高に似合ってます。

レタス このページでもう一個いいですか。上がキルト素材のアウター、下がショーパンで、上下の重みの違いが動きがあっていいなって思いました。上下で布の質感、重みが違う衣装が好きなので、それもすっごい良かったなって思います。

某田中 さっきのストリート感みたいな話に似通ってくるんですけど、パーカーでフードをかぶってたら、もう大体優勝。

ログ わかります。(迫真)

某田中 バッティングセンターもそうだし、河川敷で着てる赤いアウターも。たけちゃんはフードをかぶるのがすごく似合う人なんだなとは思う。多分監修者の人はわかってる。それがすごく好き。

涅槃 頭の形が綺麗すぎるので、何をかぶっても似合ってしまうんだろうなという。

某田中 序盤が結構ショートカットで続いていて、事前のプロモーションでも、野球ボールを持った写真とかが先に出たわけじゃないですか。丸をすごい強調されていたというか。そういう先入観でページをパラパラしてたら、ショートのページが突然終わって、ロングになったから一回深呼吸しました。今までずっと正面で写していて、丸い感じを意識していたけど、このカットになると別の角度で。多分意識的に変えてるんだろうなぁと思いました。なのでロングヘアの最初のページが一番好きです。
まあ結局、寄せ書きだけどな。結局。

レタス 忘れちゃいけない寄せ書き。

某田中 一番読むのに体力がいる。

ログ 某田中さんの話を少し拾うと、全体的に場面転換がめっちゃ上手いというか、こちらの脳を揺さぶってくる感じがありました。バスケコーナーの一つ前は青パーカーの海辺の場面なのですが、卒業を予感させるようなエモい感じの撮り方で、クライマックス感があるじゃないですか。でもまだ半分もあるの?ここからどうなるの?と思っていた時に、バスケコーナーが唐突に現れて死にました。

某田中 りーかさんがチャットで「まだ読了してないです」だそうです。

3時 私も全ページ斜めから見ています。

某田中 そういう人やっぱり多いな。

3時 こんなもんね、正面から受け止めたらダメですよ。ダメになっちゃうんですよこんなん。最高すぎて。

涅槃 やっぱり長く竹内さんを推しとして愛してきた方々には、素晴らしすぎて、逆に読了に時間がかかるんですね。

3時 今りーかさんの仰っている「全部のページに目を通しましたけど、味わってないです。」まさにそういう意味です。

3時 結局何が素晴らしいかって、「写真集のための竹内朱莉」が見れるってことなんですよ。ちょっと事実として信じられないし、実際目の前に現れて困惑しています。もちろん今までもコンサートやテレビ、雑誌での竹内朱莉さんを見てきましたが、例えば先日の「くりぃむナンタラ」での「一番推されてる人、今いないですね」みたいなのって、「バラエティ特性を最大限開花させた状態の竹内朱莉さん」じゃないですか。それを写真集でやってるんです。写真集っていう場に、最大限チューニングを合わせているんですけど。何せ「こんな瞬間は訪れない」としつけられてきたのが我々竹内オタクなので、そんなことは今まであり得なかったんですよ。もちろんこれまでもあるにはありましたけど、あくまで「アンジュルムック」のワンコーナーや雑誌の一企画だった。今回は写真集だから、その企画がもう無限にある状態というか、オープンワールドなんですよ。「どこに行ってもいいんですか?」って。写真集っていう境目がない白い台に乗せられて、我々は困惑しています。

涅槃 なるほど!写真集になった意義を感じますね。

3時 写真集という広い定義の中で、「こんな顔できるんや」とか「こんなにページがあったらそういう写真もあるよな」っていう感じで、まだ全然正面から受け止められてないです!そして、冒頭のスタジオパートが一番純度が高いと思う。竹内朱莉さんfor写真集なので。

涅槃 なるほど、確かに。

3時 逆に言うと、ログさんが食らったパートは物語に没入できるようにちょっと逃げを用意していただいている。

涅槃 「逃げを用意していただいている。」

3時 物語という文脈で逃げを用意していただいているので、「幼馴染のあかりちゃん」みたいにある意味逃げられるんですけど、前半のパートって「写真集のために写真を撮っている竹内朱莉さん」なので、逃げられないんですよ。風景もないし。これでは物語を考えることもできず、この白い空間の中にいる竹内朱莉さんを見るしかない。見る以外の選択肢がないんですよ。っていう状況に置かれたらもう困るじゃないですか。見るか見ないかしかないから、「見る」と「見ない」の間のつまみを回して、あんまり見すぎないようにしてます。

涅槃 なるほど、目を細めて見るみたいな。

3時 ドーナツ食ってる竹内朱莉さんをそのまま見るしかないじゃないですか。一緒にドーナツ屋さんに入るところからの写真があれば物語として回収できますが、この前半のスタジオパートは「竹内朱莉さんがドーナツを食べているところを見る」っていう作業なので、俺vs朱莉になるわけですよ。

涅槃 物語を眺めるっていうポーズが許されなくなっちゃうんですね。

3時 これが写真集ということです。あれ、外枠の話しかしてない私、中身の話をしてない。

涅槃 竹内さんは「写真集は嫌だ」って言ってる時期の方がむしろ長かったのに、いきなりこの素晴らしい写真集ですもんね。

3時 サブスク解禁よりびっくりですよ。
写真集だと、ひなフェスとかで発揮する「推しセンサー」を働かせなくていいという。しかもめっちゃでかいしめっちゃ画質がいい。

ログ でかさは大事。

3時 私個人の話で言うと、パーカーフェチなので、フードがある服を着てる人がすごく好きなんですよ。

涅槃 パーカーフェチばっかりじゃないですか今日!

ログ パーカーフェチの集い。

3時 表紙見た時点で終わったと思いました。

全員(笑)

3時 事情を知ってるオタ友の方に心配していただきました。「たけちゃんパーカー着てるじゃないですか!大丈夫ですか!?」って。

レタス 半分以上パーカーじゃないですか。

涅槃 安否を気遣われている…。

3時 スタジオパートが終わって、外に出て青いパーカーになってすぐのページ。まず顔のアップがあって、その次の肘ついてるところとかもうね、パーカー好きとしてはたまらないわけですよ。このフードの感じ、パーカー100万点ページです。

某田中 はいはいはいはい、…この2枚のどっちがいいですか?

3時 えー、どっちも......。

全員 (笑)

某田中 やっぱりこうフードにうずくまる感じが。

涅槃 あー、ちょっとお顔が埋もれる感じになる。

3時 埋もれてなんぼ。

涅槃 埋もれてなんぼ?

3時 パーカーには埋もれてなんぼでしょ(迫真)

涅槃 すいません。ちょっとパーカー教には入信してなかったのでつい…。

3時 どんどん語彙が無くなっていく。

ログ …パーカーは袖ですよ。萌え袖です。

涅槃 袖派もいる。

ログ 標識にぐるって捕まってるやつかわいい。

レタス あと肘に顎のせてるから、ロングヘアがたわんで空間ができてるのがいい。

某田中 なるほど確かに。

3時 着眼点が素晴らしい!この髪のふんわり感を作り出すために、冬はマフラーっていう補助を使います。何の話でしたっけ?

全員 (笑)

涅槃 バッティングセンターの1枚前の、自転車漕いでるところを引きで撮ってる写真、超かわいいと思って。

3時 すごいですよね。写真集じゃないと、この大きさで絶対に乗らないカットですよね。で、そうだ、バッティングセンターの2枚目。見開きで載っている横顔の写真。これがまじで、「わっ知らない竹内さんだ」って思って。もちろん全部知ってるわけじゃないんですけど。理由はわからないけど、「あっ何考えてんだろう」とすごく不安になりましたね。いい不安というか。

涅槃 確かにこの横顔みたいに、明確にこちらを見ていない写真はありそうでない。

3時 すごく未来を感じる写真ですね。この見開きのところ。多分私たちにはわからない、竹内さんだけに見えてるものがあるんだろうなっていう気がします。

レタス なるほど。

涅槃 でもそう思って、数ページペラペラめくっていたら、パーカーにボールを入れてる写真が出てくるんですよ。

某田中 この笑顔かわいい。

3時 とんでもない写真集ですよね。

涅槃 確かに、「私たちは何も知らない」ってことを前提にした上で、「知ってる竹内さん」と「知らない竹内さん」がランダムに出てくる感じが良いですね。

3時 キャップのページの2つ後かな。おちゃらけ写真が2枚載ってるところとか、ようやく出てきたって感じがしますね。知ってる竹内さん。

ログ 僕はショートカット時代のたけちゃんを知らないから、序盤は「知らない」の一色で結構新鮮な気持ちで読んでて。後半の方が「知ってる」と「知らない」がランダムで現れてしんどかったりしました。

某田中 僕もそう。

3時 最初これはくらうよ。ショートカット時代を知ってる人。でもオタクって本当にわがままなので、ショートカット時代は「いつかロングヘアの竹内さんも見てみたいよね」って言ってましたけど、ロングになったらショートも見たくなったりしちゃうので、夢が叶った先でまた別の夢を叶えさせてもらったみたいな状態でもうね。

涅槃 オタクになりだした時期によって感想に違いが出るのかもしれないですね。あさりさんも「最近からのファンなので、青ワンピースの竹内さんでくらいます。」とのことです。

涅槃 本人はあくまで自然体な人なので、卒業を迎えるにあたっていろんな人が竹内さんの魅力を伝えようと盛り上げた結果、ものすごい触れ幅の竹内さんが出てくる…

3時 って思うじゃないですか?
竹内さんっていつも自然体でありのままみたいなキャラですけど、めちゃめちゃ変わってますからね。この10年間で当たり前ですけど。変わり方が見事なんですよ。ありのままで見えるように変わってきてるところが多分すごくて、写真集発売を受け入れるなんて最大の変化だと思うんです。それこそトークがうまくできなくて泣いちゃうような人だったのに、今ではすごい際立ったエピソードを話す。でもなぜか、みんないつも竹内さんを自然体だと思ってくれるっていう、それこそがある意味才能というか、アイドルとしての素質かもしれないですね。

某田中 なるほど。

3時 周りが自分をどう受け止めるかって、自分で変えられないじゃないですか。竹内朱莉さんは多分そこを持ってらっしゃる方なんですよね。そういうことがわかる写真集かもしれない。

レタス それで言うと、寄せ書きのところで佳林ちゃんが「出会った当初は内気で負けず嫌いって感じで、本番前も緊張しいだったし出来ないことがあるとすぐ泣いてしまう子」って評していたのが、「自分が知らない時代の竹内さんだ」って思いました。でも先程の話を聞いて、それでも周りから見ての印象が今とめちゃめちゃ変わっているわけではないっていうところに、竹内さんの良さっていうか、面白みがあるなと感じました。

レタス あと一ついいですか。ショートカットのパートで、青い服を着て食べているのは地球グミですよね。地球が滅亡する時これが一番良くないですか?

全員 (笑)

涅槃 確かにどうせ滅ぶならこうやって滅びたい。

ログ 最高の死じゃん。

3時 あと私、この青い服着たいんですけど…!

涅槃 わかる。私も赤コート欲しすぎて探したんですよね。見つからずですが…。

ログ バスケパーカー欲しい。っていうか、バスケがしたいです。

3時 じゃあログさん、ここのバスケコート行きましょうよ(笑)

涅槃 聖地巡礼したいですよね。まずワンモアに行きたい。

3時 定休日の月曜以外で。

ログ バスケコートは船堀駅の近くらしいです。

3時 てかこれ1ページずつ語る回もやらないとダメですね。あっこれは絶対に言いたいことだ。映像を売れぇ!

レタス そうだそうだー。

ログ そうかないのか。〇〇分にも及ぶいつものやつ。

3時 VIDEOTAPEMUSICさんの映像を円盤化してください。お願いします。

涅槃 YouTubeの映像があるっていうことは、もっと長回しのやつもあるはずということで、よろしくお願いします。

レタス 映像にお金を払わせてください。

3時 あと、『アンジュルムック』、『Dear sister』、『roundabout』のサントラまとめて売ってください。お願いします。

涅槃 確かにそれ聞きながら聖地巡礼したいですね。

3時 完璧でしょ。

涅槃 ではここで一旦録音を…あ、りーかさんがチャットに書かれている。内容を見届けて録音を終わろうと思います。

某田中 りーかさんのチャット読みましょ。

3時 みんなで見守っているリアルタイム感がいいですな。

皆さんのお話を聞いているのに申し訳ないですが…。
私は、とても複雑です。
作品としての竹内さんよりも、生の竹内さんが好きだからです。

りーかさんの文章

全員 あぁー。

3時 なるほど、これはまた深い問いですね。

これが最高傑作と褒められて過去になるよりも、この先の未来ある姿を見たいのです。だから私は見るのに時間がかかります…。

涅槃 なるほど…。ありがとうございます。

3時 複雑なのもわかりますね。でもこれが「最高傑作」な訳ないじゃないですか、竹内朱莉の。

ログ まだまだいきますよ。

涅槃 そうですね、写真集っていう形で出るかどうかは置いておいて。

3時 竹内さんには未来があるわけですからね、残さんよりも残してくれた方がありがたいって話ですわ。今の世の中では、CD音源が出ないと最高のライブパフォーマンスもないわけですから。「べきべき」は最高の曲だけど、CDを出さずにライブだけやってたらいい曲になるかって言ったら違うわけじゃない。作品としての「べきべき」も残してほしいし、生の「べきべき」も聞きたいっていう話だと思うんですよね。
でも、りーかさんの気持ちもわかる。めっちゃわかる。だっていつも思うじゃないですか。ライブの方がいいから、「ライブでいっぱいやってからCD音源録ってよ」って思うじゃないですか。

全員 (笑)

3時 その方が絶対身体になじんでるし、いい音源になるに決まってるじゃないですか。でもCD音源は先に録るんですよ。その時にしか出せない輝きもあるし、CD音源になったことで輝くライブ表現があるから。竹内さんはこの写真集でご自身をレコーディングして音源化してくれたわけです。あれいいのかな?これで合ってるかな?

涅槃 いや、なるほどなーって思って。

3時 でもだからこそ時間がかかるのはわかりますね。

涅槃 写真集を手元に置いておいて、先に未来を見てから読むというのもありなんでしょうね。

3時 笠原さんが帰ってきた後に『Dear sister』読むの楽しみなんですよね。

ログ 『アンジュルムック』もそういう気持ちで読んでるなあ。

某田中 今読むと『アンジュルムック』も全然違う感想になりますね。

涅槃 どのタイミングで読むかは人それぞれだと思いますが、いま手にできてよかった。本当に作ってくれてありがとうございます。


あとがき


超超超長文を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

突然ですが、私はアンジュルムに惹かれた方々と話をする事が大好きです。
普段それぞれの生活を送っている人たちが、アンジュルムという素晴らしいアイドルのもとに次々続々と集い、こうして言葉を交わせることをとても嬉しく思います。

かつてアンジュルムだった人・今アンジュルムである人・これからアンジュルムになる人、そしてアンジュルムの事が好きな人々、みんなの未来に光がありますように。