もう一歩前に進もう、君もおいで


2022年11月30日。アンジュルムの武道館公演。
アンジュルムはまた伝説を作ってしまった。

冒頭のハデにやっちゃいな!の時点ですさまじかった。映画館のスクリーンにドンっ!!!と映る上國料萌衣さんの美しさに息を呑んでしまった。全員が全員最初からフルスロットルで輝いていた。佐々木さんのサビ前やっぱりすさまじい、なんだあれはヤバすぎる。

愛されルートの川村文乃さんの「もうやめてよめんどくさい」の迫力に、この1.2年の川村さんの躍進を思い出して涙腺が緩んだ。
そして悔しいわの冒頭で笑顔で踊る川名凜さんに涙腺が緩み、メンバーの輝きから普段の鍛錬に思いを馳せて、アンジュルムっていう存在に憧れてさらに涙腺が緩み、「悔しいって感情を抱くことが 出来るってことはまだまだ 大丈夫だし頑張れるってことさ」で決壊して泣いた。まさか悔しいわで泣くとは思ってなかった。でもダンスパート滑り込みしおんぬは凄いのにやっぱりちょっと笑っちゃった。しおんぬって本当にすごい。

「未来はミステリー」にブチ上がりつつ、「おっセトリ変わんない?」なんて油断してたら、ちょいカワですよ、皆さん見ましたか?冒頭の煽りを任される橋迫軍団。アンジュルムの新時代なんて言ってらんない、今この瞬間がもう最高、最後を締める団長の気迫に痺れた。

ライブを見ながら「私も頑張ろう、頑張ろう」と気負っていたヲタクに突然届けられる「がんばらなくてもええねんで」。そうだね、気負ったってしょうがない。今の自分にとっての「がんばってる」が「大してがんばってない」になる時が来たらいいね。

「私の心」は武道館で披露されることが多い曲なので、いろんな時代のアンジュルムの武道館を思い出して感慨深くなった。そして卒業公演ならこの位置に「交差点」なのに今日は違うってことにも感慨深さがあった。

怒涛のスマイレージメドレーと、今までの武道館の映像に「もしかして…これってヲタクが死ぬ前に見る走馬灯?」なんて思ってたら謎和風映像が来て我に返った。現実に帰らせてくれてありがとう。

ところで新・日本のススメ!の旗組すごくなかったですか?あの旗重そうなのに持ちながら歌ってましたね…、アンジュルムはタフだなあ。そして同系色素材違い衣装大好きヲタクなので、パープル衣装大好き。衣装さんいつも本当にありがとうございます。

そしてアンジュルムの歌う「もう一歩」が本当に沁みた。うまくいかない(普通に自分のせい)日々を繋げている人なので「もう一歩 前に進もう 今からでも」と、かつても輝いていたけど今はもっともっともっと輝いているアンジュルムのメンバーが言ってくれる事に勇気をもらった。もう一歩、日進月歩、まだまだ間に合う。

ツアーに入った時から「べきべきからのスキちゃんはヤバい」って死んでたけど、今日もやっぱりヤバかった。中盤にしてあのクライマックス感、何回見ても「これで完結!」って気持ちになっちゃう。
「スキちゃんスキちゃん みんながスキちゃん!」の盤石なパフォーマンスと多幸感に危うく天国に召されかけた。危ない危ない。まだ半分。

なんとまだ半分。濃厚すぎて見てるだけなのに体力使う。ここからもパンチラインが続く。

赤いイヤホン、はっきりしようぜ、限りあるMoment。ここ数年間の駆け上がってきたアンジュルムを全開にして、どの曲も一切妥協なく披露される。なんてハイカロリーで幸せなライブ。

やったー!大器晩成だー!!!!どの位置にあってもその位置で最大限に最高の輝きを放ってくれるアンセム。今日は「この曲を温存してここまでブチ上げられるアンジュルムってなに?!?!?!?!」だった。たけりんが戦ってて可愛かった。落ちサビが板についてきたわかなちゃんよ…今日わかなちゃんキレッキレでしたね…。

「ラストナンバー!」46億年LOVE!お前ほどトリが似合う曲もないよ本当に。映画館のヲタクたちにもクラップが定着していて、というか今まで行ったライブビューイングの中で1番手拍子や拍手が大きくて本当に嬉しかった。私も力一杯した。

アンコールの現地ヲタクの揃いっぷりに「やっぱハロヲタキモい、最高だな」って思いながら「この後なんの曲すんの?いける??大丈夫???」なんて勝手に心配してたら…

無双とウラハラバー!
その手があったか!!!!!

無双って私の中で「アンジュルムが舞台の上っていう非現実をブチ破って私たちのいる現実に飛び込んでくる曲」だから、アンコール後の現実と近い時間帯にこの曲がきてめちゃくちゃ嬉しかった。
そしてウラハラバーは歌詞の主人公の「全部分かってる」ところがカッコいいので本当に好き。この曲の冒頭の佐々木さんはいつも本当にやばい。

MC。1番忘れたくなくて最初に呟いたのがこちら。

「私がアンジュルムを支えたい」と涙する橋迫鈴さん、全体を俯瞰した感想を述べた後に「みなさん楽しかったですかー!」といつものように呼びかける竹内朱莉さんのかっこよさ。「先輩たちのおかげでここに立てている」と語る年少メンバーと「後輩がいてくれるからここに立てる」と返答する佐々木莉佳子さん。LOVEがここにはある。

最後のPiece of Peaceは星部さんが苦戦しながら描いたアンジュルムの中にある愛の歌だと思っていて(てかライナーノーツでそんなことを言っていた気がする)、最後にくるのがとてもいいなと思っている。冒頭の低音難しそうなのに歌い切るアンジュルムってすごい。


ここからはアンジュルムを見た私の感想。

頑張らないといけない、頑張らないと終わる、って追い詰められながら暮らしていると、「あれっ何になりたかったっけ?」と暗闇に取り残されたような気持ちになる。
今日のアンジュルムを見て、「頑張って鍛錬を積んだ人たちってこんなに美しいんだ」って頑張った先に希望を見いだすことができた。見た目は、まぁ到底無理だけど、私もあんな風に美しい佇まいの人間になりたい。アンジュルムになりたい。
またもやアンジュルムへの信心を深めてしまったヲタクでした。いつもありがとうアンジュルム、私も一緒に成長したいから、夢に見た自分じゃなくても大丈夫だし頑張れる。