「立て!マジンガーZ!!」の記憶を掘り返す

公演終了後の恒例行事、がっつり体調を崩すというイベントをこなしている間に、一週間強経ってしまった。
さぁ、書くぞ書くぞ。ちょっとネタバレがあるのか?お気をつけあそばせ。
裏話的な感じではなく私の感想だと思います。多分。

*先達とはそれだけで凄い*
まず今公演で何よりも感動したのは、兜十蔵役の島田朋尚さんの鬼気迫る芝居。
いやー、観ました?最高だったね。
今回マジンガーZを上演するにあたって十蔵とかヘルとか、おじいちゃんどうするの??という問題。私個人としては、おじいちゃんは、ちゃんと年が上の大先輩にお願いしたほうがいいのでは??と思っていたわけですが。
それがどうですか。
ちょっと過剰な味付けの「老け」のお芝居が、特殊メイクマスクになったことも相まって、永井先生の世界感にベストマッチ。
そして稽古~本番を重ねるごとに増していく、葛藤の深さ。
作品へのリスペクトもしっかり落とし込む。
自分を追い込んで役を削り出す姿に、島田さんの生き様をみている様で、感嘆。先達というものはこれだから恐ろしい。
剣造と相対した時の芝居、ゾクゾクしましたね。

*どこの筋肉がどう躍動するとどうしてそうなるの??*
今回もアクションチームの皆様とご一緒させていただきました。
いつもお世話になっている山口さんも初めましての金山さんも伊尾木さんもいやーー動く動く。私は体育1勢なので、相変わらず凄いなと感心しきりでございました。
しかし!特筆すべきは!!そう!!!野川瑞穂さん!!!
凄すぎるよ、なんなんだ、あの、躍動感は!!しなやかに重力を無視!!難しい手を難なくこなす!なんだ!?理解不能!!
アクションレディは、人見さんといいなぜそんなにかっこいいんだ!?
おしゃべりすると途端に柔和で陽気なお姉さんが出てきて、それもまた良い(笑)
アクションチームはさ、いつも凄いんだけどさ、門外漢過ぎて、語彙力がゼロになるのが、悲しい所よ。(笑)

*後輩は勝手に育つ*
若い力というのは凄い。
短いシーンに「このシーンに命かけてます!」とキラキラ笑う子。無理ばかりお願いしてもネガティブな姿をみせず励んでくれる子。大役を任されて芝居が飛躍する子。正直このゾーンに関しては一人一人ご紹介したいくらい語るに尽きない。みんなとても素敵。眩しい。
願わくば演劇を好きになってくれるといいと思う。
なんだか周りを見回すと、後輩ばかりになってきた。今や上から数えたほうが早いくらい。悲しいけど、こればっかりは仕方がない。
けれど、若い子の成長をみられるというのは、在籍し続けている私の特権。
もう少しだけ見守れたらなぁと思っています。

*関智一という演劇を愛する化け物*
舞台上を所狭しと跳ね回り、色を塗っていく職人、座長・関智一。
あの短い稽古期間でどうやったらああなるんだ?(笑)いつまでたっても全然分らない(笑)
些細な事をとってもシーンを躍動させる芝居の緩急が抜群だと思ってるんです。作り物の世界が生き生きとしてくる。
今回のベストオブ矛次郎のシーンは刀子の死を十蔵に告げられたところの「チクショウ!!」が天才的。
色々な感情が綯い交ぜになった音の巧みさといったら。
本番の芝居をみせられちゃうと多少の事は許せてしまう(よくない(笑))

かなりざっくりとしていますが、こんなところです。
次回は2023年6月。頑張るぞー。


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