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青井直人です。 東京で活動する劇団「鳥と舟」を主宰しています。 脚本と演出を主にやりま…

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青井直人です。 東京で活動する劇団「鳥と舟」を主宰しています。 脚本と演出を主にやります。役者・音響・デザインも。 このnoteは自分の物書きの部分を見ていただく場です。 *公開作品の稽古場やワークショップでの利用は自由です。 *有料・無料問わず上演希望の際はご連絡ください。

最近の記事

鳥と舟の朗読劇『掌の演劇 #02 生者の奢り』2023.6.27/29 上演台本まとめ

    • フラー・フラー・フラー【朗読劇台本】

      登場人物:2人(男1/女1) 短編:8頁(15分) 男 岩津原花  夜。暗い部屋の中、男が椅子に座って、机の上の携帯電話を見つめている。  しばらくすると蚊が鳴くようにそれは震えて、画面が明るく光る。  表示されるのは、見知った名前。でも、久しぶりに見た名前。  『岩津原花』。  緊張した面持ちで、男はその電話に出る。  続きはコチラ↓↓

      • 生者の奢り【朗読劇台本】

        登場人物:2~8人(男2~7/女0~5) 中編:22頁(50分) マスター 東  熊田  水蚤  睦月  弥生  卯月  如月  薄暗いバー。客はいない。マスターが一人、静かに息をしている。  階段を下る音がして、マスターは顔を上げる。少しして扉が開いて、見知った顔が現れる。  続きはコチラ↓↓

        • リリアンは笑った【朗読劇台本】

          登場人物:3人(女3) 中編:12頁(25分) マリア エミリー リリアン マリア 遠い国に来たような気持ちでした。馬車を降りて、雪道を三十分。溺れるような白の世界で、頼りになるのは、重く湿った雪をかぶった、垣根の長い一本道。  その先に、行き止まりの壁みたいに、その館はありました。  続きはコチラ↓↓

        鳥と舟の朗読劇『掌の演劇 #02 生者の奢り』2023.6.27/29 上演台本まとめ

          Q【朗読劇台本】

          登場人物:6人(男2/女4) 長編:29頁(60分) 神津恭子 金田一大和 明智光秀 古畑小五郎 アガサ・クリスティーノ[兼役] ポアロ[兼役] 榊さとる  柱時計の揺れる音。しばらく続いたのち、鐘の音。 神津 自己紹介をしましょう。 明智 何のために。 神津 お互いを知るために。 小五郎 それは名案だ。 アガサ 知る必要があるとは思えません。 小五郎 あんだってえ? アガサ でも、知らせる必要はあるんじゃないですか。 金田一 ああ? 難しいことはわかんねえ

          Q【朗読劇台本】

          実況の坂浪【朗読劇台本】

          登場人物:1人(男1) 短編:9頁(20分) 坂浪 坂浪 時刻は朝の8時25分を回りまして、晴天の下、校庭には美しい七色の虹がかかっています。1の1から3の7まで、総勢861名。学年の壁を越え縦割りによってつくられた、七つのチーム、七色のクラスTシャツ。今は硬いそのTシャツも、きっと日が落ちる頃には、柔らかく、汗臭くなっていることでしょう。  続きはコチラ↓↓

          実況の坂浪【朗読劇台本】

          カレイドスターの音楽祭に行って自分がオタクであることを思い出した話

          突然ですが、タイムマシンってあると思いますか? そもそも、有るか無いかだけで議論すると無いことを証明するのって難しいですよね。 僕がこの質問をされたら、「あったら嬉しいな」って答えると思います。 使いたい、という気持ちもありますが、ワクワクする、という意味で。 ずるい答えですね。 こんな僕が、今日初めて、明確に、タイムマシンがなくてもいいや、と思いました。 それは『今』がすごく大切で尊くて愛しく思えたからです。 そんな気持ちにさせてくれたのが、表題の通り、 【カレイド

          カレイドスターの音楽祭に行って自分がオタクであることを思い出した話

          短歌 2023年12月 44首

          暗闇で炎を抱いた一瞬が暖かいなら死んでもいいよ こんなにも壊れやすいと知ってたら見ているだけで幸せだった 粉吹いた電池を捨てずとっておく君の見せる残酷さが好き 陽が昇り沈んだ後と君と会い別れた後は両方暗い 気付いたら枯野に花が咲いている気楽な夢を種も蒔かずに ハッピーにラッキーだけが人生だ なんて月夜にホッピー飲んだ 目覚めたら何も言わずに降りていた薄情ものと夢見たいつか 沈黙に電子レンジが鳴ったからその場を離れることができた ダイヤルを1から順に回したらいつ

          短歌 2023年12月 44首

          鳥と舟の朗読劇『掌の演劇 #01 Fantastic night on a drunken day』2023.4.24 上演台本まとめ

          鳥と舟の朗読劇『掌の演劇 #01 Fantastic night on a drunken day』2023.4.24 上演台本まとめ

          魔王の妹【朗読劇台本】

          登場人物:2人(男1/女1) 短編:8頁(15分) 兄 妹 お兄ちゃんは今日も画面に向かって暴言を吐いている。流れるコメントを読み上げては無為な時間を過ごします。だから私は声をかけます。

          魔王の妹【朗読劇台本】

          キス・アンド・フライ【朗読劇台本】

          登場人物:1人(男1) 短編:4頁(10分) 男 物書きの男はホテルに独り、夜と酒に酔っている。手に持ったグラスを試しに離して割ってみる。この閉塞から逃れる術はあるのだろうか。

          キス・アンド・フライ【朗読劇台本】

          あすか【朗読劇台本】

          登場人物:4人(男3/女1) 短編:7頁(10分) あすか しゅちょう じいや やみ 夜。それは夜。星降りの、夜。君は夢を見ているお姫様を見ている。

          あすか【朗読劇台本】

          流星群の向こうにケダモノはヒトの夢を見るか【朗読劇台本】

          登場人物:6人(男4/女2) 中編:17頁(40分) ケダモノ マオ(少女) ミア(子供) アカグロ 物売り[兼役] 青年[兼役] 語り ヒトの心を持たないケダモノがヒトを背負って歩いている。空には星が流れている。その道はどこに続いているのだろうか。

          流星群の向こうにケダモノはヒトの夢を見るか【朗読劇台本】

          オーバーザシーを聞かせて【朗読劇台本】

          登場人物:2人(男1/女1) 掌編:2頁(5分) 男 女 見渡す限りの海の上で、男と女は出会う。

          オーバーザシーを聞かせて【朗読劇台本】