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気遣いとは何か?飲食店勤務15年以上の占い師が思うワガママ気遣いのすごいところ。

おつにゃんです(=^・・^=)
あおにゃんことタロット占い師のAoiNecoです。あおにゃんは占い師を始める前は気遣いを生業とする飲食業界で働いていました。

学生時代のアルバイト含めるとなんと15年以上。あおにゃんの人生の半分は飲食店でできています。

有名チェーン店からお寿司、焼き肉店、居酒屋、ダイニングバー、ブライダルスタッフやホテルスタッフ、コンパニオンやオーセンティックなバー、ワインバーと飲食店といわれる場所にほぼ勤めました。

なんやかんやあって現在チャット占い師として活動しています!
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人生の半分を捧げた飲食業界15年以上のあおにゃんは、とあるツイートでこんな文を見かけました。「本当の気遣いはワガママに見える」と。

あおにゃんはこの意見に激しく同意しますし、むしろこれが真実だと思う。

今日はそんな話をよくある事例を使ってワガママに見える気遣いはどんな気遣いなのか?気遣いをしているポイントを15年以上気遣いを仕事にしてきたあおにゃんが話していこうと思う。

ワガママとはどんな状態だと思いますか?

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ちなみに、ワガママとはどんな状態を指すのか。ネット辞書で確認してみた。

わが‐まま【我が×儘】 の解説
[名・形動]自分の思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。気まま。ほしいまま。自分勝手。「―を通す」「―な人」
[連語]《代名詞「わ」+助詞「が」+名詞「まま」》自分の思いのまま。
「―に誇りならひたる乳母の」〈源・常夏〉
引用元 我が儘(わがまま)の意味-goo国語辞書

辞書を見る限り「自分の思い通りに振舞って自分勝手な人」それをワガママと言うようだ。

本当の気遣い屋さんはワガママにみえる。

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本当の気遣いは気を遣った相手に気を遣わせないないこと。そのぐらい分かりにくく気を遣う必要がある。

ワガママにみえるようにしているのは「気を遣った相手に気を遣われたという心理的負担を感じさせない」ためでもある。

ここがワガママ気遣いの凄いところだ。

例えば会社での飲み会。あなたは具合が悪くもうお酒が飲めないのに上司からお酒を勧められたとしよう。

普段の気遣いだったらあなたの様子に気づいた人は上司とのやり取りを見守りひと段落したら「お水のむ?」と声をかけるだろう。

素晴らしい気遣いだ。優しい人だなとあなたは感じるだろう。

しかし、機嫌よくお酒を勧めてきた上司は水をすすめる人をみてどう感じるだろうか?

気遣いをした人を「気持ちよく飲んでたのに邪魔しに来た」と感じるかもしれない。文字通り水を差しに来たと思い、少しムッとするだろう。

お酒を勧めた上司はあなたと楽しくお酒が飲みたかっただけで悪気はない。なんなら腹を割って話をして親密になろうと思っていたのかもしれない。

具合が悪そうなあなたの様子を察することが出来ないのは残念だが、お酒が楽しくて飲みすぎて酔っているのだろう。その楽しい気持ちをあなたと共有したいという思いは汲み取ってもいいはずだ。

水を差しに来た気遣いをしてくれた人に対して、上司は酔いも相まってその人に絡み出すだろう。

それを見たあなたはどんな気持ちになるだろうか?申し訳なくなって気持ちが少し塞がらないだろうか。

飲食店を長年してきて実際にこんな場面によく出会った。大変そうだなと仕事をしながら眺めていた。

では、ワガママ気遣いだとどうなるだろう?

ワガママ気遣いの場合

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ワガママ気遣いの場合は大胆に行動する。いきなりその席に割り込んできて、このように話しだすだろう。

「わっ!上司、お酒まだ飲むんですか!?お酒好きですね~、えっ!飲ませたい!?も~上司が飲んでくださいよ~」「おっ!さすがの飲みっぷりですね!」「すみませーん!!お水2つくださーい、はいどうぞ」となる。

勝手に場に乗り込んで好き放題に振舞っている。会話も主導権を握って有無を言わせない上に上司に媚びを売ってポイントを稼ぎにきたようにも見える。

上司との間に割り込んでポイント稼ぎにきた。まさに自分のことしか考えていないワガママな振る舞いだ。自分だけが良い印象を与えることができればそれでいいのだろう、そのようにも見える。

しかし、この短い会話の流れにも沢山の気遣いが隠れている。あなたは気づけただろうか?

ワガママ気遣いの気遣いとは?

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好感度をあげに無理やり割り込んできたような振る舞いの中に、どこに気遣いがあるのだろうか?ワガママな振る舞いには実はこのような気遣いが隠されている。

①場に乗り込んで具合の悪そうなあなたの盾になった
間に入り込むことであなたがこれ以上、上司の餌食にならないように盾になってくれたのだ。

間に割り込むことは大抵はポジティブに受け止められない。2人の関係を邪魔してるように感じるからだ。

親睦を深める飲みの席では尚更では無いか。間に割り込むということは邪魔してるように見える。

しかしワガママ気遣いの場合は、これ以上あなたに被害が及ばないよう盾になってくれているのだ。

②お酒を勧めた上司を不快にさせない
お酒を勧めた上司の心理は
・楽しい気持ちを共有したかった
・お酒を飲んで仲を深め仲間意識を持ちたかった この場合が多いだろう。

そんな上司の気持ちを不快にさせることなく、だが被害が広がらないように動いていかなければならない。そうすることが気遣いだからだ。

その両立ができるのがワガママ気遣いのすごいところである。

お酒を勧めた上司には明るく「まだお酒飲むんですか!?」と声をかける。少しオーバーに声は大きめに話すのもポイントだ。

これは上司の意識が自分に向くように仕向け、そのうえ少し大きな声で問いかけることで飲みすぎであるという注意喚起の意味合いもある。

上司が飲みすぎを意識すればそれでいいし、ワガママ気遣いの声に周囲の人もそれに気づき、注意して上司を見てくれることになるだろう。

「お酒好きですね~」と、相手を肯定することも忘れない。人は大抵自分が肯定されれば気分を害すことは無いので不愉快になることが少なくなる。

「えっ!?飲ませたい?上司が飲んでくださいよ~」と、ノリが良い印象を与えつつ自分が飲むのを回避する。

少し無礼講な振る舞いが飲み会の雰囲気を盛り上げる上に、上司は気を遣われていないと錯覚するので、仲が深まったと勘違いする。

ここでもさりげなく「仲を深めたい」という上司の心理を満たしているのだ。

「おっ!さすがの飲みっぷりですね!」と、上司のお酒を飲みたい欲を満たしつつさらに上司を肯定する。褒めることは相手を肯定することと同義だ。

そのやり取りをしている間、具合が悪いあなたはお酒を勧めてきた上司の相手をしなくて済むし、なんならその場を離れる時間を作ってくれていただろう。

②割り込むことで具合の悪いあなたを悪者にしない
断られることは大抵の人は嫌がるし、断られると自分が拒否されたと感じやすい。

断られた人は断った相手に対してネガティブな念を抱きやすく、お酒を飲むのを直接断った場合、ネガティブな念を被るのはあなただ。

上司は自分の思い通りにならなかったからと執拗にお酒を勧めてくるだろう。そうなれば負の連鎖となりやすい。

しかし、ワガママ気遣いはあなたが本来しなければいけないネガティブな対応、つまりこの断る作業を間に入る事で引き受けた形となる。

③水が欲しいことを察した
これはシンプルに察しただけだ。ワガママ気遣いが出来る人は広い視野を持っており多角的に物事を見ることが出来る。

そして様々な立場の人の気持ちを汲むことができるので、ワガママに見えても人を不快にすることはないのだ。

④空気を読んで水が欲しいと言えなかったあなたの代弁者となった
大抵の人は、お酒を勧められている場面で水を頼んだら場がしらけることを知っている。

だが、具合が悪いので水を飲みたい。しかし、今のこの状況では言えない。

その気持ちを察したワガママ気遣いはわざと大きな声で水を頼んだ。なぜ大きな声かというと
・水を飲んでいる人が居るのでそろそろお開きにしましょうという空気感を作り出している
・お酒を飲まない人がここにいることを知らせることで、あなたにお酒を勧めるなということを暗にアピールしている
・それに気づいたほかの人たちが具合が悪いあなたの味方になるので、サポート要因が増える

大きな声を出す人は自己主張が強い人だと思いやすい。なので、大きな声はワガママな印象を与えてしまうのだ。

水を2つ頼むことにも意味がある。この場合は3人いるので3つ頼むか、具合の悪いあなたのために1つ。

では、なぜ2つなのか。1つは具合の悪いあなたに。もう1つは上司ではなく自分が飲むためだ。

なぜ上司に水がないかというと、上司はまだお酒を飲みたいからだ。お酒を飲みたいのに水をすすめられたらどう思うだろうか?

水をすすめられたらお酒を止められたように感じ不愉快になる。その上、水を差しだすとお酒が弱いと思っている印象を与える。

お酒好きな上司からするとそれは余計なお世話だ。

ワガママ気遣いはあなただけの水を1つ頼むと、あなたがなんとなく疎外感や寂しい気持ちになるかなと予想する。自分だけ水を飲んで気まずい思いをするかなとも思うだろう。

水を2つ頼むことであなたと私は仲間だよを暗にアピールし、疎外感を感じさせない気遣いだ。

同調行動と言って、心理学的に同じ行動をすることで好意や仲間意識が芽生えやすくなるのだが、一緒に水を飲むことは私はあなたの味方である、ということを示しているのだ。

その時あなたはどう思う?

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きっとあなたは一連の流れを受けてワガママ気遣いに「ありがとう」と言うだろう。そして、ワガママ気遣いはその言葉を受けてこういうはずだ。

「えっ?なにが?お水?お水は私が飲みたかったからついでに頼んだだけだよ!」と。

ワガママ気遣いの行動をもう一度見てみよう。

「わっ!上司、お酒まだ飲むんですか!?お酒好きですね~、えっ!飲ませたい!?も~上司が飲んでくださいよ~」「おっ!さすがの飲みっぷりですね!」「すみませーん!!お水2つくださーい、はいどうぞ」

最初は上司の好感度を上げに来たただのポイント稼ぎに見えたこの行動。今はどのように映っているだろうか?

会話を見るだけでは「自分勝手に振舞ってワガママな人だな」と感じるだろう。声も大きいし自己主張が強いとも感じるかもしれない。

だが、この短い会話の流れでワガママ気遣いは、これほどの気遣いを忍ばせているのだ。

一見ネガティブにみえる人の行動にもなにか意図があるかもしれない。人の行動の裏側を考えてみるのも面白いものだと思う。

飲食店勤務15年以上の占い師が思うワガママ気遣いのすごいところ。

と、いうお話でした(=^・・^=)

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