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紙や箱やmmの話しを諸々と

*注
本記事は箱の作り方の記事ではございませんので予めご了承ください。


お立ち寄りありがとうございます。
イラストレーターの水森蒼と申します。

今日もニッチな話ししてもよろしい?

興味ある方きっと少ないから需要あんまり無いかもだけど…
ほら、ココでは日々のダダ漏れな制作秘話的なものも綴ろうと思ってるので…


今、6月30日に行われるZINEフェスの準備をしつつ並行で、委託先店舗様に額装した絵を納品する準備をしているのですが、今準備しているのはミニ額といって、〜ポストカードサイズ迄の小さな絵を飾る用の額なのだけど、端材で作っているので基本作り売り。
そして、サイズもマチマチ。


絵を飾る事自体にあまり知識がない方にほんのりお伝えすると、額装は「絵」ありきで考えるので作品に合わせてミリ単位で作ったり既存サイズに入れるのが基本。


紙にも色んな種類があって、コピー用紙等で認知度高いA版とかB版。

四六版(788×1091mm)って言ってめっちゃでっかい全紙って紙をどう切ってるか表した様な言い方の大きさの単位。

キャンバスならF4とか号で表す単位もある。あるのですが…
ここあんまり詳しく書き出すと、キリが無いので…もぅ置いときます。

ソコ詳しく!って思った方はコメント下さいませ。
以前、額屋にアルバイトで働いてたので、中の人目線で額装に関する濃ゆいnoteも書けると思う。


そしてこの間、仕入れた可愛いミニ額達に合わせて口から蝶々出てきそうになりながら狂った様に蝶々を描いていたわけです。

興奮しながら選んだミニ額達


興奮しながら描いた蝶々たち



ほんで、ミニ額ってサイズがほぼマチマチなので箱に入っていないのです。


いざお客様に渡す時どうしよう問題!

(なんか最近読むnoterさんの記事に〇〇問題!ってワードがよく出てくるんだけど、流行ってんのかな?「月曜から夜更かし」知らんけど)

って事で今その箱作ってますよって話なんです。

試作に試作を重ねてるのだけど、中々思う感じに仕上がらなくて…
え?ってなってます凹


話は少し変わりますが…
自称パピエ好きで、昔アパレルのパターンナーを少しばかりしていた変な経歴のせいか展開図が好きなのです。大好きなのです。見る専で。CADとか使えないけど。



お菓子の箱とか絶対解体してから「ほぅ」って言って納得してから捨てるし、化粧箱に入った頂き物もお菓子の仕切りも解体してもう一回組み立てて、トランスフォーム感を味わいつつ、うっとりして作った方に敬意を込めてます。


ちなみに1番好きな箱は、丸美屋の麻婆豆腐の素シリーズの箱。
展開図が気になり出して箱を解体し始めた頃に展開図の概念を良い意味で覆されました。
あれは本当にシンプルイズベスト!


今や当たり前ですが、箱の中にも絵や文章が書いてあるのって、その時は斬新!って思った感覚があります。

そんなに専門的に網羅して無いので、他のメーカーさんもやってたかもですけど…

(最近じゃ、たべっ子どうぶつとか、パイの実とかとても好き)


初めて解体した時は、ヤラレター!感があって、今だに解体してその気持ちを味わってます。←変態と思わないで!絶え間ない敬意を込めてるのです。

こんなにも全てをそぎ落とした感!


製図も、工場の手間(コスト的なもの)も、解体する側(消費者)の労力でさえも全て計算した様な設計!

解体して綺麗な四角形になればなるほど、美しく洗礼されていると感じます。



絵に例えるとシンプルなペン画か木版画に通ずる。

あれこそグッドデザイン賞って個人的に思ってるんです。←何目線やねんって感じですけど。


気になった人は早速スーパーへ
あの四角くて封筒の✉️ようなパッケージの箱ですよ。


また違うこんなマニアックな目線であのパッケージ見てくれたら嬉しい。


最近パウチ型が販売されてるから、なんか内心あの箱が見れない日が来るのかも知れないと少しドキドキしているのです。

…で百聞は一見にしかず上等、見ると実際作るでは全然違うくて、紙を折った時に出来る厚み(ミリ単位)に苦しめられています。

蓋が合わないの…


昔パターン(服の型紙)の時も苦しめられたミリ単位のアソビ(余裕)部分。

あの時先生は
「パターンでこだわって引いて、型紙の切り出しで5mmズレて、生地カットで5mmズレて、縫製でまた5mmズレるから」って言っておられた。

えっ?この1〜3mmに苦しんでんのに、出来上がりは1.5cm狂うん⁉️って衝撃でしたが…

まぁそんな事言うたらBoAさんが歌ってた

タイトなジーンズにねじ込む
私と言う戦うBODYー


そんな物入れられたら、いかに身体にそうラインを意識したって1.5cmどころじゃ済まない…なって。


そして先生は「最初に合わないと仕様書(工場に出す説明書の様な物)も書けないよー」と続けられてました。

YES!その通り!!


そして紙は生地と違って伸びないから、私の引いた線が全てなのだなと改めて痛感し、昔言われた先生や上司の言葉を思い出しながら今苦戦してます。

美しく美しい線が引きたい。


マニアックな話しを挟みつつ、書き散らかした内容を最後まで読んでもらってありがとございます。ペコリ

今日の晩御飯は麻婆豆腐にしようかしら。


額装した蝶々以外にこちらのマガジンで、スケッチブック覗く感覚で見て欲しいなっと思って、ラフと詩を合わせモノをまとめてます。
イラスト好きな方いらっしゃいましたら瞬きする感覚で観れるので、よろしければご覧下さい。


Instagramでもイラスト公開中ですです

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