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憧れはパリジェンヌ|BULYで香り選び

OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)のボディオイルをお迎えした。

前に一度パリに行った時にお店に立ち寄ったけどフランス語が出来なさすぎて購入を諦めた。

久しぶりにビュリーのことを思い出してお店に行くことに。商品の素晴らしさはもちろん、接客が心地よかった。商品への知識が豊富で過不足なく説明してくれる。こんな香りが好きと伝えると「きっとこちらもお好きかと思います」と私の好みを探りながらおすすめしてくれるのがなんだか嬉しい。

これは色々と揃えたくなってしまいそうだ。

お店にはガラス管がずらっと並ぶ。ビュリーの代表でもあるオー・トリプル(水香水)の香りを嗅ぎながらオイルの香りを選ぶ。

私が選んだのは『ユイル・アンティーク ローズ・ドゥ・ダマス』。じわっと暑いこの時期でもつけやすい軽やかで華やかな香り。明るい色の、大きなバラの花束をもらった時のような香り。

華やかな香りが欲しいと思っていたから香りはすぐに決まった。
せっかくなのでいろいろな香りを試してください。と言ってくれたので他の香りも試すことに。

順番に香りを嗅いでいると、「あ、パリの匂いだ」と思う香りが。数年前に訪れたパリのメトロで近くにいた人から香ったあの香り。甘くて、でも少しスパイシーでエキゾチックな香りはもしかしたらビュリーの香水をつけていたのかもしれない。香りってすごい。一瞬で数年前の思い出を引き出してくる。

フランスに行った時に、多くの人が香水をつけていてそれぞれの個性を引き立たせていただのが印象的だった。そばに行くと香りがするけど、香りがきついという印象はなく、服を着るように香りを纏っているのが素敵だと思った。私もいつかこんなふうに香りを纏えたらと憧れたのを今でも覚えている。

香水も素敵だなと思ったけれど今回はオイルを購入して、香水は次の機会に。

お会計をするときに「下の名前を教えていただけますか?」と。カリグラフィーで名前と商品名を書いたシールを箱に貼ってくれた。

美しいカリグラフィーで書かれた自分の名前。商品だけではなくお店で購入する時間そのものが特別な体験になる。

普通の会社員の私にとっては正直安い買い物ではないと思う。でもまたこのお店で購入したいと思う魅力があった。

商品を用意してもらって帰り際、「もし良かったら水香水をつけて行かれませんか?」と提案してくれた。せっかくなのでお願いすることに。

実はあまり香水が得意ではないのだけどビュリーの水香水はアルコールやエタノールが入っていないので苦手なツーンとした香りがなく、心地よい。

購入したオイルとは違う香りで、私が好きそうな香りをいくつかおすすめしてくれた中から選んだ。素敵な香りに包まれて気分が良くなる。
つけた直後は軽く華やかな印象があったが時間が経つとあのパリジェンヌからした香りに。私、パリジェンヌだ。そんな意味のわからないことを思ってしまうくらい感動した。

商品名を覚えていなかったのがもどかしい。今度はあの香りをお迎えしたいけど無事に購入できるのだろうかと今から心配している。

素敵な香りを纏うだけでなんだか背筋が伸びる。私はまたパリに行って、今度はパリのビュリーでもお買い物をするんだと決心した。

普段とは違う少し特別な買い物の体験。香りを纏った素敵なパリジェンヌみたいになれるように背筋を伸ばして歩いていきたいね。

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