見えにくさとともに

みなさんは、視覚障害と聞いて、どのようなことをイメージしますか?
白い杖をもっている
目が全く見えない
盲導犬と歩いている
など、さまざまなことを思い浮かべると思います。

視覚障害には、弱視やろーびじょんという見えているけれど、とても見えづらいという状況のかたがたくさんいます。私もその弱視の一人です。


私の障害のこと
私は未熟児網膜症という目の病気で、子供の頃から弱視でした。
高校生の時は1番見えていましたが、今は右0、左0、02の視力です。
カメラに例えるとフィルター部分にあたる網膜の病気と乱視などがあり、文字を読むことも厳しいような状況です。新聞の1番大きな見出しくらいならば、よめるかな。

見えにくさに合わせて自分をアップデート
徐々に見えにくくなっていくなかで、見えにくさを補う工夫が必要になります。
高校のころは文庫本の見出し程度が見えたので、そんなに工夫せず生活できました。
今はIphoneの拡大アプリで20倍に拡大したり、目が疲れやすく痛くなるので、目を使わずボイスオーバーという画面を読み上げる機能を使って視覚を補っています。


見えにくくなったから、好きになった読書
学生の時は文字を読むことが好きではなく、読書はほとんどしていませんでした。
2000ねんごろからデイジーという音声できける図書ができてきました。
デイジー図書は、ボランティアさんが本を朗読したデータや、テキストデータを専用の機械で聞きます。

文字を読むことが嫌いだったわたしは、耳で聞けるこの図書のおかげでたくさん本をよむようになりました。仕事関連の本もたくさんあるので、勉強もデイジーやキンドルの本をiPadのボイスオーバーを使ってテキストを音で読み上げさせて聞いています。

見えなくなると何かをするにも時間がかかったり、できなくなったりするけれど、同じ障害を持つ仲間の経験談や情報交換をすることもできます。
IT技術もすすみ、先ほどの読書のように、見えなくても楽しめることがたくさんあるので、落ち込まず楽しくやっていけるのです♪


#視覚障害

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?