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#002 3ヶ月間でクラス全員の家庭学習の質を上げる方法

今回は、中学校の学級経営のお話。

自主学習のすすめ

だいたいの中学校で(少なくとも自分が勤務してきた学校)は、「自主学習ノート」という宿題がありました。

福井県だけかもしれませんが、毎日1ページ用意したノートに自分なりに勉強をして、翌朝担任の先生に提出します。

この実践、毎年行っていますが、結構子供たちによって取り組み方がバラバラです(小学校の時、どう取り組んでいたかも影響しているでしょうし)。

また、中学校では暗記することも増えていきますし、教材も全くちがったものになったりします。

さらに、中学校では教科担任制度のため、小学校のように1人の担任がどの教科でも一貫した勉強方法を教えることが難しくなります。

勉強の方法を勉強する時間っていうのが取りにくいと感じている方は、この記事で紹介するような「勉強メニュー表」を渡すのも一つの手だと思っています↓

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中学生の悩み

「中学校って、どうやって勉強を進めればいいの?」

「英語の授業が本格的に始まるけど、どう自習したらいいのかな・・・?」

「小学校と同じ勉強方法で、大丈夫かな?」

と不安や悩みを抱えている生徒って意外と多くいます。

何をどう勉強するかわからない

このノート、おそらく自分の所属する自治体ではほぼすべての中学校で採用されている宿題ですが・・・

担任の先生から

「1日1ページこのノートで勉強してきなさい」

と言われても,

何をどのように

勉強したらいいか分からないのです。

もちろん、塾に行ったり勉強のイメージがすでに小学生のときにできあがっている生徒は別です。

メニュー表を配布しよう

そこで画像のような紙を配布し,そこに書かれているメニューを選んで学習します。

どのメニューを選んだか

日付

通し番号

もノートの上部に記入します。

そうすることで,生徒は「自分が今何を勉強しているのか」「今までどのくらい勉強を積み上げてきたのか」意識して勉強できるようになるでしょう。

実際

こんな感じになります↓

ページの上部に、

【7月10日・105P目・Cメニューの3番「校内テスト間違えたところ】

と書かれているので、7月10日に105ページ目で、Cメニューの3番を選んで「校内テスト(中間テストと同じです)の間違えたところ」を解き直していることがわかります。

この生徒はかなり熱心に取り組んでくれて、3ヶ月ほどで100ページを超えていますし、内容も充実しているのでこの後成績は徐々に伸びていきました。

スクリーンショット 2020-03-18 9.36.01

余裕があればコメントを書きます。

ちなみに、自主学習ノートの表紙に「冊数」も記入してもらっています。

8ヶ月で多い生徒は550ページ(10冊目)を突破しています。

わたしは小学校と比べて、中学校では個々の生徒の自主学習の取り組みをじっくりとアドバイスをすることが難しいと感じているので(他のクラスも教えていますし・・・)、こういったメニュー表を渡して、コメントでアドバイスをする方法を実践しています。

自分が積み上げてきたページ数を通し番号として確認できるのも、生徒の励みになっているようです。

以上、「3ヶ月間でクラス全員の家庭学習の質を上げる方法」でした!

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