URA Banashi(1)

「採点システムにミス発覚も……「アイスダンスは難解」の壁を超える観戦のコツ(2022.11.14)https://dot.asahi.com/wa/2022111200022.html

 ネット記事を掲載していただきました。得点集計ミスについての取材から、「せっかくなので、判りづらいアイスダンス観戦のツボについても少し」ということになり……結果的に、ほぼ半々のバランスとなってしまいました。こういったWeb記事にしてはかなりの長さもあり、よく掲載していただけたなあ!と感謝しているところです。

 取材では、コムネット(株)の澤田一也さんに大変丁寧なご対応をいただきました。開口一番「あれはうちのミスです。そのことは、むしろ何も包み隠さず一刻も早くお伝えしたいと思っています」と。
 実のところを言えば(まさに裏話ですが)こういったことになると、いくら取材のお願いを差し上げてもなしのつぶて、というケースもあります。何しろお話ができないので忖度するしかありませんが、「プレスリリースを出したのだからそれ以上個別のライターに話すことはない」というところでしょうか。
 しかし、澤田さんは実に真摯に質問にお答えくださり、また、今後の会社としての対応などについても詳しくお話しくださいました。そうなると、気持ちとしてはどうしても偏ってしまいがちで、冷静と平行を保つことに大変苦労したことを白状しておきます。

 今回は、3つの小さな「仕込み」(?)を入れました。といっても、ひとつ目はいきなり冒頭だったので、仕込みも何もありませんでしたが……。
 村元・高橋組の快挙については、意外と大手メディアでの報道が無かったような印象があり、どうしてもさわりだけでも触れておきたい、と。ただ単純に「国際大会」「日本人」ということであれば先例はあるので、その辺りを詳しく書くと冗長かつややこしくなります。そこで、一文が長くなるのを覚悟で「ISU公認云々」と押し切りました。
 2つめは、來田・森田組のJPGS初表彰台。ジュニアアイスダンスの表彰台といえば、吉田・西山組の2020年ユース五輪が記憶に新しいのですが、JPGSということでいえばきだもりが初。現在のジュニアダンスは比較的欧州風の「ロングスカートを翻すクラシックな」カップルが多い感があるのですが、きだもりはどこか北米的なシャープさ、スピード感、豪快さを持っています。「有望な日本代表」というだけでなく、国際コンペティションの中でもちょっと目を惹く魅力的なカップルという事で、ぜひ「來田奈央・森田真沙也」という名前をアピールしておきたかったのでした。
 そして3つめ。
 若干品がないことを承知でエゴサーチをしてみたところ、気づいてくださった読者の方がおられて、こっそりうふふと含み笑いをしてしまいました。そうです、「まだ団体戦のメダルが来ていない」ということは、どこかで何とかねじ込みたかったのでした。一体どうなっているのか、本当に気がかりでなりません。団体戦に出場して戦った選手たちは、まぎれもないメダリスト。なのに、このままうやむやになってしまっては困ります。一刻も早い事態の解決を願ってやみません。
 記事をお読みくださり、さらにこちらの裏話まで見てくださってありがとうございます!またどこかで拙稿がお目に留まる機会がありますように。

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