続・イヤホン沼に指先１本だけ浸した（改）
去年10月頃。新しいイヤホンをインターネットで購入するために研究（記事を読み漁ったとも言う）を重ねた結果SIMGOT/EA500を選び、大成功をおさめました。このイヤホン選びの工程はnoteにもあげましたが、あれから４ヶ月……私はまだ、イヤホン沼に指先１本浸したままです。
それどころか。縁あって、とうとう行ってきました！
e☆イヤホンさん！！！（←ここ、キラキラエフェクトほしい）
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個人情報はインターネットに流さないようにしますが、略して言うと私は「ただの主婦BBA」です。街を歩いていると、「すみません、◯◯へ行きたいんですが」と声をかけられる率が相当高いです。多分、親しみやすく話しかけやすいのだと思います。そんな主婦BBAです。
見た目だけでなく金銭感覚もかなり主婦ってまして、どんなにイヤホンが好きでも３万も４万もするヤツをガンガン買えるような経済状況にはありません。
なので、どんなにイヤホンに興味があってもさすがにe☆イヤホンさんにじきじきに出向くのはあまりにも場違いではないかと、そう思ってずーっとインターネットの記事やレビューあさりをするにとどめておりました。
ところが、ちょっとしたお出かけのついでに、秋葉原を通る機会ができてしまったのです。しかも、一人でブラブラできる時間もたっぷり取れそう……
これはもう、思い切って行くしかない！
という感じで、とうとう憧れのe☆イヤホンさんに足を運ぶことになったのでした。
e☆イヤホンさんの１階は、イマドキ・ワイヤレスイヤホン＆ヘッドホンが並んでおり、人が大勢おりました。ここはまだ入りやすく、また、スマホで使うからでしょう、客層もかなり様々でした。観光客な海外の方たち、若いカップルさん、営業中っぽいスーツ姿の男性各世代、などなどなどなど……
このフロアではまだ、普通に全然違和感なく溶け込めていたと思います。
しかしそこから上のフロアは、有線イヤホンなどのコーナーになっていきます。お客さんはガクンと減り、展示してあるものもよりニッチになっていきます。
私が行ったのは、千円台から２万円くらいまでの有線イヤホンが主に並んでいるフロア。１階と違ってとても静かです。でもここまで来て逃げ帰るわけにはいかないので思い切ってフロアに入ると、そこにはもう、感動しかありませんでした。
とにかくたくさんの機種の有線イヤホンが、本屋さんのように手書きのPOPに彩られて陳列され、ほぼすべてが視聴できるのです。これまで「ああこれほしいなあ」「これ視聴してみたいなあ」などと、つらつらと、インターネットで眺めていた機種がずらーっと並んでおりました！
お客さんも店員さんも若い方ばかりでしたので最初は「場違いかな」なんて気後れして視聴するのも恥ずかしかったりしたんですが、あっという間に慣れてしまいました。
なんだろう……生まれて始めて「真珠の耳飾りの少女」をナマで見たらあんな気分になるかもしれない、そんな感覚です。もっとイマドキなたとえにするなら、雄英高校に異世界転生した気分でしょうか。「お茶子ちゃん、かわえぇ……うわぁマジ！？あれ、相澤先生だ！か、かっこいい！はぁっ！デクくんが消しゴム落とした！拾っていい！？やばい本当にいる……みんなが現実にいるぅ！」みたいなね。「憧れの対象が同じ空間にいることへの果てしない高揚感」ですよ！
興味があった「TANCHJIM ONE」（てんきちゃんがかわいい！）「水月雨MOONDOROP chu（竹）２」（本日の大本命！ネットで相当騒がれてた！）から、前回の候補にあがった「QDC SUPERIOR」や、様々なイヤホンランキングに入ってくるShureの定番イヤホンまで、聞いてみたかったヤツが全部揃っておりました。
どれもさらっと陳列してあり、私には規則性がいまひとつ分からず、見つけるのが大変でした。（最初はドキドキもしてたし…）
しばらく視聴してウロウロしていると店員さんが優しく声をかけてくれ、少しお話もしました。お話ついでになかなかみつけられなかった「ゼンハイザー IE 100 PRO」の場所も聞けました。ゼンハイザー様だけ別の棚に陳列なさってました。あまりの神々しさに「有名人に会えたようですー」とBBAは大はしゃぎしましたよ。（←店員さん失笑）
そんなこんなで、持ってったオンボロウォークマン（NW-A100）でたっぷりさまざま、視聴させて頂きました。
※以下に色々書いてますが、すべて、当方の古いウォークマンで有料スポティファイ（一応最高音質固定）で聞いている環境での感想です※
フロアに入って一番最初。たまたま低価格帯の棚にあった「Kiwi Ears Dolce」が目に入りました。Kiwiはネットのレビューでもかなり評判が高く、名前もかわいくて興味があったので、早速この子を視聴しました。そして驚愕！４千円いかない値段なのに、かなり好みの音でした。１つ１つの音がクリアにぱりっと聞こえ、低音はそれなりにズンと響いてほしく、ストリングスのすすりなく感は外せない……というのが好みですが、この子はまさにそれでした。安いイヤホンだから限界はある、というのは分かってるのですが、それでもなお私の好みに鳴ってるのがよく分かり、とても感動しました。
あとね、見た目もパケもなかなかにかわいい。くすんだスケルトンみや、刻印されてるロゴ？もアクセサリー屋さんの品物のようで、テンションあがります。
このあと様々なイヤホンを視聴しましたが、結局このDolceの衝撃が忘れられず、お迎えすることにしました。購入してから一ヶ月以上経ちますが、やはり好きな音です。ヘンな例えですが、最も好きなEA500が【しなやかで美しく音楽そのものになりきっており、審査員を丸呑みする気迫に満ちていたソチのフリーの魔王・浅田真央ちゃん】だとすると、Dolceは【何も考えずぴょんぴょんジャンプをしてた小学生時代の氷の妖精・浅田真央ちゃん】といったところでしょうか。なんというか、若々しくてまだまだ硬くて、だけど愛おしいのです。
あとですね。ムンドロ様の竹２は私のウォークマンと相性が悪かったようで「すかすかの音」に聞こえてしまい、諦めました。「TANCHJIM ONE」は非常に気に入ったんですが、これが品切れで泣く泣く諦めました。あと、もうね、何年も前からずーっと聞いてみたかった「FINAL E3000」も聞くことができました。思った以上に華奢な作りなのに、いざ音を出すと割りとドンドンしゃらーっと響き、ビックリしました！ロングセラーなだけありますね。
そして「QDC SUPERIOR」！見た目とかは本当にかわいくてキレイでした。聴いてみると、こちらはおそらくイマドキの歌（スポティファイの世界トップ50みたいなヤツ）を聞くにはカッコイイ音になるのかもという、ズンドコシャンシャンパリピだぜ！なゴキゲン迫力サウンドで、ちょっと好みとは違いました。
初めて手に取り視聴した「ゼンハイザー IE 100 PRO」は、前回のnoteに書いたんですが、やはり文房具のような雰囲気でした。「超すごくカッコイイテープのり」みたいな質感！……なんですが、音は思った以上にドドン、シャラーンってしてました。これなら持ってても絶対に損しない、という音だったので、こちらもお迎えすることにしました。
突然ですが。
私はオカルト・心霊・都市伝説系の動画が大好きです。霊の声などがとれたぞ！みたいに盛り上がってる動画はテレビではなくイヤホンで見聞きしますが、大好きなEA500はこれにはちょっと不向きでした。アシダ音響さんのヘッドホンを割りとPCに繋いだりしてたんですが、これもかなりハチャメチャな音なので、霊の声を拾うには不向きです。
ところがっ！
今回お迎えした「ゼンハイザー IE100 PRO」は、心スポ凸動画にありがちな石をジャリジャリふんで歩く音やザーザー水音も刺さったりせず自然に心地よく臨場感たっぷり奥行きも上下も察することができるほど冷静に響き、霊の声もしっかり聞こえるような気がします！そういえば「モニターホンに近い」と店員さんもおっしゃってました。そんなわけで、「ゼンハイザー IE100 PRO」は今では心スポ凸動画には欠かせない存在となってます。
あと。simgotの少しだけ低価格帯の「simgot EW100/200」も視聴したのですが、こちらは低音が足らず「やっぱりEA500のほうがいい」の一言でした。また、kiwiのDolceちゃんにはよくワンセットにくくられてる5000円台の上位機種「Kiwi Ears Cadenza」があるんですが、これも視聴しましたが、いまいちでした。simgotだから良い、Kiwi Earsだから良い、というものではないのですね。イヤホン沼、底が深すぎる……
長くなりましたが、そんなこんなで今回のe☆イヤホンさんツアーでは、「Kiwi Ears Dolce」と「ゼンハイザー IE100 PRO」を購入しました。
名前を忘れてしまった機種も多いのですが、とにかくたくさんのイヤホンを視聴しました！さすがにあの場で写真撮ったりメモするのは恥ずかしくて、新規の品に関しては大半を忘れてしまったのが残念です。また、１万円超え機種もたくさん聞いたのですが、「これじゃ！ 高くてもほしい」というものには出会えずに終わりました。見た目に憧れていた「水月雨 MOONDROP 群星-STELLARIS」も、さらーっとした音色でちょっと違うなあという感じで残念だったです。
実はこの直後。子どもの通学中イヤホンを買うためにe☆イヤホンさんで水月雨さんの「Quarks」をネットオーダーすることになったんですが、送料無料にするには安すぎだったため、ついつい「FINAL E3000」をポチりました（てへへ）
こちらは視聴のさい、耳からぽろぽろ落ちるところがイヤだったんですが、日本製もちゃんとほしいなと思ってたのと、悩むほどの高額ではないので……。ぽろぽろ落ちる問題については耳掛けスタイルにしたら解消しました。こちらつけ心地も軽いので、聞きすぎて疲れたときなどに最適です。
また機会があったらe☆イヤホンさんに行こうとかたく心に誓っております♪
こんなライトな主婦BBAユーザーでも、イヤホン沼はじゅうぶんに楽しめます。
（おしまい）
【作業中に使っているイヤホンリスト】