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コーンの一枚 #あこはる企画

 コーン?
 あの美味しい夏野菜…だと芸がないですよね…うーむ。どうしよう。

 コーン。こーん。コーンと鳴くのは…狐だあ!
 というわけで、今回は狐、とりわけごんぎつねについて、語りますわよ!

撮った!

 この記事のために大急ぎで描いたごんぎつね。ちょっと可愛くないですね…目つき悪。

 確か小学4年生のとき、国語の授業で読んだごんぎつね。新美南吉さん作の名童話ですが、私は初めて読んだ時からずっと、ひとつ引っ掛かることがあるのです。
 最後、兵十がごんを火縄銃で撃ってしまった後、ごんは実はずっと兵十に栗を届けに来てくれていたということに気づく場面。

「ごん、おまいだったのか。いつも、くりをくれたのは。」
 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。


 ……。
 ちょーっと待ったー!!
 なんで頷くのあんた、ごんぎつね!兵十はこれから一生、ひとりぼっちの自分によくしてくれた、ひとりぼっちのちび狐を撃ち殺したという、罪悪感を背負って生きていくんだよ?!なぜ追い討ちをかけるように頷くのかなあ?!え?!まったく、興ざめもいいとこだよ。
 まあね、ここで頷いちゃうのが、ひとりぼっちのちび狐の、ちび狐たる所以なのでしょうけれども。それにごんがここで頷かなくても、兵十にはごんの仕業だったのだとわかったのでしょうけど。でもねえ、そこはなにも言わずに潔く息絶えようぜ。頷いちゃったらそれもう祟るやつじゃん。夜中に枕元にいるやつじゃん。
 多分これ、あれですよね。ここで頷かないと、心情の機微がいまいち分かってない小児が混乱しちゃうから、あとで付け足した一行ですよね。うん、そうだよきっと!私のごんは絶対そんな未練がましいことしないから!
 
 …とか、下手すると私の読みの拙さを大公開するような爆弾発言してますけど、これはあくまで個人の感覚です!いやさ、小説って読み方わかんないのよね。とにかく、私はそう思ったってだけですから!ごめんなさい新美南吉さん!コーン!
 
 以上、コーンの一枚、もとい、ごんぎつねの思い出を語る会、でした!

 あこはるかさん、企画の一枚復活して嬉しいです😆よろしくお願いします!



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