見出し画像

UBEReatsの配達員をはじめてやってみて気がつくこと

初仕事は495円

登録を済ませて、アプリを起動して恐る恐るオンラインに…

12時の秋葉原というのに全く反応なし…10分待てどもうんともすんとも言わない。不安は募りました。そして神保町に移動していたところやっと反応しました。

はじめての仕事はマクドナルドの配達で2km先の大手町の高層ビルまで運びました。こういった軌道やリザルトが残るのがすごく面白いですね。この配達では注文をうけてから17分40秒でお客様まで届けています。このように10分〜20分で配達できる仕組みになっています。

マクドナルドでアルバイトしてたことがありますが、UBERのオペレーションも増えてより大変そうでした。それでも雨の日は売上げが落ちるのでデリバリーサービスを導入して売上げは上がったでしょうね。

はじめての仕事を成功させた達成感はなんとも言えないものがあります。

さてこの料金495円は高いのか安いのかというと、配達してもらう側は高く、配達する側としては少し安く感じます。この日は配達は低調で間隔を空けてポツポツと入る感じでした。最初の1時間2時間は時給で行けば900円を下回ってました。ランチタイムというのに大丈夫なのか…そう思っていると段々と注文が入り始めました。

8時間で21件配達、走行44km、時給は1323円

とりあえず初日、8時間稼働して21件、平均500円ほど、時給に換算すると1323円弱稼ぎました。日給1万ちょっとという感じです。

休みたい時に休め、働きたいときに働ける。これでこの時給ならまずまずなのではないでしょうか。

営業走行距離は44kmちょっとでした。だいたい240円/km。
これは店舗で受け取りから配達完了までの距離なので実際はもっと走っています。おそらく60km~70kmは走っています。

使った自転車は西友で1万2千円で買った20インチの折りたたみ自転車です。後輪を厚みのあるタイヤに履き替えていてグリップ力と耐震性をあげていますが正直なところ高速走行にはさっぱり向かないです。

時間帯は12:00~20:00、楽しくなってしまって飲まず食わずでやりました。飲み物はあらかじめよういしておくのがいいです。

一件の配達時間はだいたい20分以内に収まり10分〜17分です。

スマフォの電池の減りが恐ろしく早い

最初の1件を済ませるともう携帯バッテリー残量は60%に...先が思いやられる。2件目ではもう40%にすかさずモバイルバッテリーで充電に入りました。

しかし運転中はロックしておけばかなり節約できることがわかりました。土地勘なくナビを使う人はきついかもしれません。私はモバイルバッテリーは5000mAのもので今回8時間のりきりました。

モバイルバッテリーは質、値段ともにアマゾンがオススメです。ドンキなどで売ってるやつで安いものはすぐに使い物にならなくなる粗悪品が多いです。

扱いは個人事業主、もろもろの経費も自分持ちというデメリット

副業なら年に20万超える、本業としてなら38万超える収入は確定申告する義務があるようです。
これらの手続きについては「各自勝手にやってください」というような説明しかなかったので、バイト感覚の学生は特に戸惑うと思います。

自転車のメンテ費とかバッテリーの費用とか、スマフォの通信費とか全部自分持ちです。アプリ使用中はかなり電池の減りがはやいのでスマフォの内蔵バッテリーをはじめ消耗が激しいと思われます。

これらの経費は自分持ちということですが確定申告するレベルまで稼ぐのなら経費として計上されるのでしょうが、確定申告しないレベルなら自前の出費ということですね。また配達中の飲食費は経費に該当しないのは痛いです。

当然交通費はでません。23区内に住んでても主戦となる地域新宿、渋谷、六本木、赤坂などに自転車をどうやって持っていくかの手段を考えたほうがいいです。輪行もいいですが、毎日するなら月極で駐輪場を借りてもいいと思います。

また、23区内で最近はやっている街乗りの電動自転車がUBEReatsの会員限定で 4000円/月でかりられます。駐輪場を月極で借りるくらいならこれでいい気がします。坂道も楽ですし。きっと経費で落ちます。

ロードバイク等の購入費を経費であててもいいかもしれません。私用と業務使用の割合を定めて申告すれば私用でも使えると聞いています。

ちなみに配達中の事故等によるリスクはUBERが保険をかけてくれているそうです。ですが有給や厚生年金などはないですからそこは考えものです。

支給品なし、実質初期投資は8000円

現在モバイルバッテリーなどの支給品はないようです。しかもUBERのバックもデポジットとして8000円、4週にわたり売上から2000円づつ控除されるみたいです。破損紛失したら実費になると思います。そして返すタイミングもイマイチはかりかねることを考えればこの8000円は初期投資と考えて良さそうです。

なおこのバックでなくても営業は可能とのことですが、お客様や建物内のセキュリティー関係の人に信頼してもらえずトラブルになるケースもあるそうです。

ちなみに自転車は23区共用の電動コミュニティサイクルが4000円/月で借りられるということです。

これ一見いいように思えますが、バッテリーが一日稼働が厳しいようで電源が切れたらめちゃくちゃ重くなります。そして一日の後半はバッテリーを消耗しているものばかりになるので、なくなったら乗り換える作戦も厳しい物があるようです。場所によっては争奪戦になるのだとか。

そんな面倒なことをするくらいならやっぱり個人の自転車が一番と思われます。

オフの運転と営業上の運転は違う

わたしは自転車に乗るのが好きでよく都内を走り回っていましたが、営業運転はやはり走りの本気度が違います。道筋から安全面、他の車や歩行者への配慮は絶対という気持ちが芽生えます。そして不思議なことにUBERのかばんを背負ってると道を開けてくれる人が多いのです。

8時間漕ぎましたが、自信があってもそれなりに脚にきました。脚というよりは膝にきました…。
ほどほどに休憩が必要な気がします。

ラッシュ時以外は注文はないわけでもない

あらかじめ10〜14時のランチ、18〜22時ディナーがラッシュ時でそれ以外は稼げないと聞いてましたし、事務所でもそういった説明を受けました。しかしやってみたら8時間ずっと注文がひっきりなしにきました。特に赤坂、六本木、麻生十番、広尾エリアは多いです。もうガンガンきます。

初心者は赤坂、六本木はおすすめしない

①坂が多いので体力を持ってかれる
②マンションとオフィスが合体した複合ビルが多いので建物内で迷う
③横断禁止な構造の道が多く配達しずらい

上記の理由です。そんな人には東京駅、新橋、銀座、大手町界隈をおすすめします。平地が多いのでいいと私は思います。

私は土地勘があるので配達先の地図のピンを見ただけで道筋やそこまでの疲労、疲労を考えたルートの選定がわかります。これがあるのとないのとではやはり収入や疲労感に大きく響くと思います。

稼ぐことが目的なら別の仕事の方がいい

お客様や店舗からの評価制度があるためGOODをつけられることもあればBADをつけられることがありあます。BADの比率が多いとペナルティがあるようです。

BADがつく主な理由は、配達の遅れ、商品の破損、取り違え、清潔感、礼儀、笑顔などなどです。もちろん稼ぐため無理をすれば、キャンセルばかりやBAD評価が頻発するような運転になってしまいます。BADのペナルティはハッキリしませんがインセンティブの紹介やリクエストの割り振りに大きく響くと考えられます。

つまりいかなる理由があれども、このBAD評価によってはUBERの配達員として仕事を干される可能性もあるのです。そして、それを判断しているのは現場の人間でなく海外のIT企業とアプリを管理するAIなのです。こんなにおそろしいことはありません。

そして一日8時間働いて1万ちょっとの仕事はいくらでもあります。この仕事をすると11〜20時くらいまでの稼ぎ時にいないとなりませんから時間もそれなりにとられるし、体は疲労していますから当然睡眠や休息が必要になります。どんなに楽しめてもただ自転車をこぎつづける仕事に人生を捧げるのは侘びしいと思います。

だからやはり副業の一種として考えるのがいいと思われます。UBER側もプロフィール記入欄で「本業はなんですか?」みたいな紹介欄を用意しています。これは会社の方針として副業としての位置づけを考えているからだと思えます。

・・・今回はここまで、次回はもっと業務を具体的に語っていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?