UberEats配達員日誌〜みぞれの中で配達したら注文がパンクした話
1月31日、東京のこの日は17時頃から雨が降り出し、18時には本降りに、そして19時以降はみぞれや雪に変わり...という。配達員にとっては厳しい…というより23時まで粘って配達してたのは私くらいだったのではないかと思うくらいUberの配達の現場はとんでもない状態になっていました。
不穏な幕開け
休憩あがり、17時36分頃にリクエストを受信してから23時半頃までぶっ通しでやり抜きました。
しかし17時36分に受信したリクエストは17時10分に店に届いたものでした。早くも不穏な幕開けでした。これは配達員が絶対的に足りていない状況なのだと理解するのは随分あとでした。
エリアは銀座界隈と勝どきエリアの往復、後半から三田田町エリアに移って行った感じです。いくら防水のレインウェアを着ていても限度があり、体中切り裂かれるような冷たさの中ながら配達しました。
普通ならやめるところですが、今日は何かが起こる気がしていました。とりあえず、この日は困っている人がたくさんいるはずなので23時まで何があっても続けようという気持ちでいました。
トラブルの中から見えた配達の仕組み
今回の件で確信しましたが、UberEatsは先にお客様からの注文を受けレストランに調理以来したのち、配達を付近の配達員に依頼しているようです。注文に対して配達員が絶対的に少ないとどうなるか...。それは多分今回起こりました。それは追って話していきます。
路面、交通状況、天候全てが最悪
路面が凍結しかけているのでスピードは出せず。タクシーを使う人が多く、早めに帰宅する人などの交通混雑が重なりました。またレインウェアのフードを被っていると視界が非常に悪くなります。また嵐のような横風、向い風に煽られとてもスピードを出せる状態じゃなかったです。
何より困ったのがスマフォ操作、防水カバー的なものを用意してなかったので、水滴による誤操作のオンパレード。またこの日に限ってわかりにくい場所のピックアップや配達が重なり、スマフォで検索するのも一苦労、半ばやけっぱちでした。
店舗からの苦情が配達員にぶつけられる
20時頃どこかの店舗からなぜか私に電話があり、「40分たっても配達員が来ないのでサポートへの電話を紹介してほしい。」と言われました。何がなんだかわからない状態で配達を続けていると、ついにピックアップ先の他の店舗側から一方的に「遅い」「しっかり仕事しろよ」と怒鳴られる事態に陥りました。
寒い中、急いで駆けつけたのになぜ怒られなきゃならないのかわからず悔しさいっぱいでした。悔しさで寒さも吹っ飛びました。
その後も配達待ちを3件ほど抱えてる店が他の配達が1時間待っても取りに来ないと不満を漏らしてきました。思った以上に目は辛辣でした。私は何も知らされていないので何も答えられませんでした。
店舗側が状況を把握し好転
それから程なくして状況は変わります。様々な店舗が配達員が取りに来ないということでサポートセンターに電話し配達員の状況を確認したからなのだと思います。
「寒いのにありがとう」と優しく出迎えてくれて、ねぎらいの言葉をかけてくれました。
「20分前に作った麺料理が伸びてしまって作りなおしてなるとこだから少し待ってください。寒いけど申し訳ない。」
「私も実はUberEatsを副業でやってるんだけど、今日は本当に大変だよね。」
そんな感じの会話も生まれます。
また、配達先でも1時間は待っているはずなのに「ありがとうございました」と言っていただけました。
そして打ち切りムードに
そして23時を超えたあたりからリクエストがパタリとやみ、23時半に一件リクエストが入ったのでとりにいくと、店は閉店していて「誰も取りに来なくてオーダーのキャンセルのためにサポートセンターに電話しているところだから、そっちは別で電話してキャンセルしてもらって」と言われました。
サポートセンターに電話すると、無言…。よくよく確かめるとスピーカーから音がしなくなっていました。ついにiPhoneもやられたか…。イヤホンジャックにマイク付きイヤホンを挿すと「もしもし、聞こえますか?」とサポートセンターの人の声が…ほっと一息ついてキャンセルしてもらいました。
案の定UberEatsの注文アプリを立ち上げるとほぼ全ての店がUber上で営業していない状態になっていました。
戦いのあと
たぶん今日はサポートセンターの人は大変だったろうなと思いながら、帰路につきました。
23時頃には雨もやんでいましたが、体中が冷え切り特に肩が痛くてたまりませんでした。iPhoneのスピーカーは乾かすと復活しました。本当に鬼のように強いプロダクトですね。
まとめ
今日は稼げたかというと思ったより稼げなかったです。上記のようにピックアップ、道中が時間がかかっているのがまずひとつ。配達先がタワーマンションが多く余分に時間を使ってしまってしまったところも痛いです。そして総じて距離が長いものが多く2〜3キロの配達距離のものが多いため時間がかかりました。店舗も配達員到着してから作り直すケースがあり、そこもロスにつながっています。
いろいろなリスクや、怒鳴られて不快な思いをするなら悪天候でやらない方がやっぱりいいかもしれせん。しかし、配達してもらいたいお客様がいるのも事実で、「ありがとう」の言葉を聞くとやめられなくなりました。
今回の件以外にもUberEatsには様々なシステムエラーによる問題があります。それでもこうして顧客がたくさんいて、社会インフラとして確立しつつあることが今回の一件で確認できました。
こういったシェアエコノミーなサービスはさまざまなボロを出しながら、今後ますます盛況し、生活に溶け込むことになっていくことでしょう。私はそう考えています。
他にもUberEats系の記事を書いています。興味があればどうぞ↓↓↓
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