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配達料金6割減で虫の息?UberEats配達員からみた東京エリア料金改定について

やっとハイシーズンだ〜と喜んだのもつかの間...

配達料が改定されてしまいました!

ふざけんなっよ!

いつか下がるだろうという予想はしていましたがついにこの日がきたかという感じがします。

お久しぶりです。相変わらずUberEatsやっております。

9月〜11月は稼げないだろうなあと思っていたら案の定全然注文がなかったので、旅行にいったり本を読んだり買い物したり有意義な時間を過ごしました。

11月も後半、冷たい雨が降りだしたあとから一気に注文も増え、やっとハイシーズンらしくなってきた今日このごろでしたが事件は起こりました。

有無を言わさずあっさり料金改定Uberはジャイアンそのもの

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11/22に改定のお知らせがきて11/29に改定されています。「変わるの早すぎじゃね?」とあまりの電光石火の改定にびっくりしました。

それにしても先ほどの記事の6割カットは嘘です。そんなん誰もやらなくなるでしょう。こんな感じで情報がめちゃめちゃひとり歩きしています。

いきつけのお店の方とかからもかなり心配されましたが、けっこうな騒ぎになっていたりなっていなかったり...

それなりにUberEatsの報酬改定はそれなりのコンテンツなのだと感じた次第です。

たぶんウーバーイーツユニオンが黙ってない

配達料がいきなり改定されこれが配達料の減額であるとウーバーイーツユニオンがUberに対してさっそく団体交渉を申し入れて拒否されていました。

正直な所、UberEatsは労働者でない働き方を提案するものなので労働組合をつくって交渉してしまったら意味ないんじゃないのかというのが私の本音なのですがどうなのでしょう。

私も、「けっこうな減額になるのかなー」と思っていましたが、やっているうえではちょっと少なくなったかなという微妙な下がり具合です。

1、2件ではあまりわからず。5、6件やっててやっとああ確かに少し少ない気がするという体感がやっと持てます。

ブーストで補助されるのかな?とも思ったのですがそれほどブーストも大きくついた感じはありません。ただし以前よりは多めにつくようにはなりました。でもこれは季節性のものの範疇な気がします。

それよりも通しクエストが取りやすくなっていて、額もそこそこついているのでそこで回収していく感じでやっと割の良さがでてきます。

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通しクエストが月・火・水の3日間で60件・80件、または金・土・日の3日間で65件・90件という区切りでついていました。それが、月・火・水・木の4日間で30件・40件・55件、または金・土・日の3日間で35件・45件・60件とかなりハードルが引き下げられました。

通しクエストをクリアして稼いでねということなのでしょうか。

具体的にどう変わったのか

具体的にどう変わったのか検証してみたいと思います。

そもそもの配達員の配達料は以下のように計算されます。

店舗からの商品受け取り料(300円)
+1kmあたりの距離料金(150円✕km)
+お客様への受け渡し料(170円)
上からUber手数料35%を引いた額

タクシーみたいな初乗り+距離制のようなカタチをとっています。ここにUberからの手数料がひかれて残った額が配達料として受け取ることになります。

そして以下が改定になります。

受け取り 300円→265円 12%減
1kmあたり 150円→60円 60%減
受け渡し 170円→125円 26.5%減
Uber手数料 35%→10%

上のライブドアニュースの記事で6割減だと騒いでいたのは実は1kmあたりの距離料金のみのことです。

受け取り料や受け渡し料の減額は少なく、されにUberが持っていく手数料が大きく引き下げられているので本当はどれくらい減額されたのかわかりずらい状態になっています。

わかりやすいように距離をあてはめて料金を算出してみることにします。

1km先への配達料
改定前(300+150✕1+170)✕65%=403
改定後(265+60✕1+125)✕90%=405
改定後差額+2円

2km先への配達料
改定前(300+150✕2+170)✕65%=500.5
改定後(265+60✕2+125)✕90%=459
改定後差額-41.5円

3km先への配達料
改定前(300+150✕3+170)✕65%=598
改定後(265+60✕3+125)✕90%=513
改定後差額-85円

1kmほどではあまり変わらないという結果ですが、1kmを超えた距離が長い配達ほど確かに損な料金改定になりました。

基本的に1kmを超える配達が大半のためこれは基本料金の減額と断言してもいいでしょう。400円を超える配達料の配達は減額を受けているという感じです。

その額1kmを超えた後1kmあたり40円くらいという感じ。やっぱりかなり大きな減額ですね。2kmの配達を10件やれは400円差がでます。これはもう1件分減っている計算になりますね。

配達員が無駄に距離を稼いで配達料をせしめるような行為を牽制しているのかもしれません。いずれにせよ配達距離は短くしたほうがいいと言えます。

それにしても今更気づいたのですが、1kmで約400円、2kmで約500円、3kmで約600円という設定になっていたのですね。料金からおおよその距離が割り出せる便利な料金設定だったのに残念です。

ちなみにダブルピックアップではどうでしょうか?

ダブルピックアップの場合

1km先への配達料
改定前(300+150✕1+170✕2)✕65%=513.5
改定後(265+60✕1+125✕2)✕90%=517
改定後差額+4.5円 

2km先への配達料
改定前(300+150✕2+170✕2)✕65%=611
改定後(265+60✕2+125✕2)✕90%=571.5
改定後差額-39.5円

3km先への配達料
改定前(300+150✕3+170✕2)✕65%=708.5
改定後(265+60✕3+125✕2)✕90%=625.5
改定後差額-83円

これもあまり変わりませんね。通常の配達料金+約100円という感じです。

ただ、ダブルピックアップは必然的に距離がのびがちになるのであまり受けない方が配達料的にはお得かもしれません。しかし件数をかせげるのでクエスト中はこの限りではないですが...

数字をあてはめただけではわからない

実際は配達リクエストの密度やピックアップ先への移動距離、クエストの設定やブーストの設定などのインセンティブで話は変わってくるので一概に全体として下がったのかどうかはいいきれないところです。

ユニオンも抗議文で料金算出していますね。

やはり、距離が伸びるほど減額になるという見当のようです。

めちゃめちゃ細かく計算していますが、最近5kmを超える配達はめったにやってこなくなっています。

たまにお客様の住所入力ミスなどで5km以上走ったり、お店の入れ間違いで店に戻ったりするのですが、これからは断りキャンセルすることにしたいと思います。

これまでの報酬水準が維持される保証ないと明言

上記では、Uber側の説明文の中の、英文では表記されていた「しかし、インセンティブは、ウーバーが一方的・恣意的に付与するかを決定できるものであり、これまでの報酬水準が維持される保証はありません」が日本語訳では省略されているところを問題視しているようです。

確かにこれは意図的であることは言うまでもないことで、やはりUber側は減額の方針であるのかもしれません。

他国では配達料の減額をするさいにUber手数料を5%引き上げるというあからさまな方法をとったため大きく批判されたようですが、その反省を活かしたわかりにくい減額改定だったとも読み取れます。

ただしこれも憶測の域をでないことなのです。

先週の一週間の稼ぎからみる料金改定

私が書いた記事で改定前の平均時給はインセンティブ込みで1475円と算出しています。

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改定後である先週一週間ではインセンティブなしの配達料で時給換算約1260円でした。

しかしインセンティブを含めた配達料は時給換算で2000円を超えてしまいました。土曜日曜で雨クエストをとったのが大きかったのでしょうが、基本料金は下がっても時給2000円クラスの稼ぎはまだまだできるようです。

こんな感じで今のところはまだ料金改定の凶面を味わえていないのが実際の現状なのです。

これからの戦略

配達料の減額をしたことでUber側に余裕が生まれ、キャンペーン展開の増加による配達件数の増加するなども考えられることです。インセンティブがつきやすくなる、クエストがとりやすくなるということも考えられます。一概に悪いことばかりではないでしょう。

ただし、改定前からこれは鉄則なのですが、ピックアップ距離や配達距離が長いときは配達を潔くやめるのがいいでしょう。

とにかく配達距離が長いとろくなことがないです。疲労もたまりやすいし、配達物の事故率があがります。おまけには配達料まで下がるならやる意味はないですよね。

UberEatsもどんどん変わっていきますね。いきつく先がなかなか見えません。これからも動向には目が離せないんじゃないでしょうか。

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