Dlife

小学生のときDlifeを毎日見ていた。親が共働きで一人っ子の私は、学童を卒業した小5からずっと鍵っ子で楽しみは3DSかDlifeだった。DlifeはBSのチャンネルでさまざまな種類の番組をやっていたが、私が帰宅する午後3時くらいにはディズニー関連のアニメやドラマが放送されていた。早い時間帯は小さい子向けのアニメ、5時とか後半になってくると少し大きい子向けのドラマが放送されていた。このディズニードラマが大好きだった。登場人物のほとんどが小学生〜高校生で自分と年齢が近く親しみを持てた。登場人物が友達と楽しそうに過ごしたり、友人関係や恋に悩んだりするあたりまえの日々が描かれていた。アメリカの学校生活に少し憧れも覚えた。みんな自由な感じだった。私は一人っ子ということもあり親が少し過保護と思うことがあった。同級生と放課後遊んだり、友達に映画に誘われたりして、親に話すといちいちどこで何をするのか何時に帰るのか、自転車で行くならヘルメットを被りなさい、防犯ブザーを持ちなさい、子供だけで映画は論外だ、など制限が加えられるので遊ぶのも億劫で誘いは断ることもあった。何で私はこんなに制限があるのかという一種のコンプレックスのようなものもあり、よりドラマの生活に憧れを覚えたのだと思う。ディズニードラマは私のつまらない放課後に彩りを与えてくれた大切なものだった。
中学生、高校生になり、部活が忙しく帰宅するのも遅くなりDlifeから少し遠ざかっていた。ある日久しぶりに見てみようと思い、Dlifeを探したら無くなっていた。番組表をいくら探しても無かった。いつのまにか終わっていたのだ。ショックだった。私の幼き頃の思い出が無くなってしまったかのような感覚だった。
今大学生になり、そのショックは少し薄れてきた。たまにあの時が懐かしくなるが良い思い出となっている。小学生の時元気を与えてくれたDlifeの番組たちは私の人生でとても大切なものである。

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