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【発音音声付き】外国人患者へのあいさつ 初級編

近年、日本の病院でも外国人患者が増えていますよね。ニュースでも外国人患者に対応するために医療通訳の方がいらっしゃるクリニックについて取り上げられていました。その中ではAIの通訳アプリのようなものを使って患者やその家族と会話をしている様子もありました。

また病院だけでなく、街で外国人をよく見かけるようになりました。私も渋谷で外国人の方に「ここに行くにはどうしたらいいの?」と何度か聞かれたことがあります。

病院で外国人患者が増えているということは、日本語での対応が難しい時があるかもしれません。観光で来たので一切日本語ができない、少し出来るけど難しい単語はわからない、長く住んでいるため日本語はペラペラ、など様々です。

まずはラポールを形成しなくてはなりません。その為には自己紹介や相手の名前、どのような目的で日本に滞在しているのか、またそこから派生していく話もあると思います。

1) 自己紹介

内容は通常の自己紹介で構いません。「このシフトを担当します、△△です。よろしくお願いします。」というようなことをおっしゃると思います。

“My name is △△. I will be taking care of you until tomorrow morning.”

英語で言うとこのようになります。日本の病院に限らず、人を名前で呼ぶ時は名前ではなく名字になりますが、海外ですとそれが逆になります。ですが、慣れない場合は名字でも構いません。

日本では主に2交代制なので夜勤であれば ”until tomorrow morning” 「明日の朝まで」になりますが、日勤であれば ”until this afternoon” 「その日の夕方まで」となります。

3交代制であれば日勤でも同じように ”until this afternoon” となります。その後、準夜勤になれば ”until midnight” となり、深夜勤では ”from midnight to next morning” となりますが深夜勤では患者さんは寝ているので挨拶はしないと思いますが、準夜勤の看護師が起きたら看護師が変わっていることを説明しなければなりません。

それによって一つ文章が増えることになります。

“When you wake up tomorrow morning, a different nurse will be taking care of you.”

少し長いですが、「朝、起きたら違う看護師が担当しています。」という説明になります。

2) 相手の名前を聞く

自己紹介を終えたら相手の名前の確認です。ここで混乱しがちなのが ”Can I ~?” と ”May I ~?” だと思います。

“Can I ~?” は可能性を問う時に使います。”Can I have this?” が分かりやすいと思います。買い物した際の「これください。」ですね。

一方で ”May I ~?” は許可を得る時に使います。旅行した際に搭乗口でパスポートを見せてくださいと言われると思いますが、グラウンドスタッフの方は ”May I see you passport please.” とおっしゃっていると思います。海外旅行行った際にぜひ聞き分けてみてください。

ここで名前を聞く時に使うのは ”May I ~?” になります。名前や生年月日は個人情報になるので許可が必要になりますのでこちらになります。

“May I have your name please?”

名前のみを聞く場合はこちらになります。

“May I have your name and date of birth please?”

名前と生年月日を聞く場合はこちらになります。あいさつの時には名前のみですが、点滴や採血の時など検査がある時には生年月日も必要になるのでこのような聞き方になります。

2つ目の文章で使った ”date of birth” は生年月日ですが、 ”birthday” バースデーとの違いはどちらがより丁寧な言い方なのか、になります。友人や家族と話している時に「いつ誕生日なの?」と聞かれた、もしくは聞くようなカジュアルな場の時には ”birthday” を使います。ですが、病院での生年月日確認、もしくは役所などに提出する書類の場合には ”date of birth” という丁寧な表現になります。

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