見出し画像

残念な10%チャレンジ

良い言い方をすると伝統的な大企業、悪い言い方をすれば図体ばかり大きくなりすぎて小回りが効かなく、斬新なアイデアなど認められるような要素がない保守的な限界企業では社員から独創的なアイデアが出ない。
当たり前である。
現状を変えるような提案は抵抗が強く変えられない。ちょっとでも変えようとすれば変人扱いでバカにされ主流の仕事から外される。それでも若い頃はそれでも頑張って改善しようとするが、次第に疲弊し保守的な人間へと変わっていく。さもなければ廃人と化すか、転職していく。そんな姿を見ている周囲の人間はそんな無駄な提案、自殺行為などすることはない。やるだけ無駄である。

そんな腐った企業風土にも関わらず、どっかのお偉いさんから聞きかじったのか?Googleの本でも読んだのか?その思いつきの理由はわからないが、急にお偉いさんから10%チャレンジをしてモチベーションの高い職場にしようと突然のお達しがあった。
お偉いさんからお達しであるからやらなければならない。
特にゴマスリ型管理職たちの動きは早いが、早いだけで下に丸投げである。
急にやれと言われても腐った土壌では、もはややりようにも社員の思考が腐っているので斬新な提案など思いつきようがない。まだ腐っていない若手からのせっかくの提案も、腐った管理職が価値がないだの、実現性がないだのと言って潰してくる。そんなことを言っていたらチャレンジではないと言いたいが、お偉いさんに褒めてもらうことばかり考えている腐れ管理職は、達成できるもの、現業に価値を出せそうなものを選ぼうとしている。
それはもはやチャレンジではない。
そんなこともわからない腐り具合だからどうしようもないのである。

始まってもうしばらく経ったが斬新なアイデアや活動など出てきていない。
何やらやっちゃいるが、これまでと何ら変わらずの状況である。
みなわかっている、。みな感じている。
それでもやれと言われるからやり続けるが時間の無駄である。
無駄だとわかっているけど、無駄だと言ったら村八分になるから、無駄であっても笑顔でやり続けなければならない。
その分に割かれる時間が減り、より一層現業の負担になって疲弊し、モチベーションはますます低下するのだが、それでもなんとか生きていかなければならないから命令に従ってやるのだ。
限界に達した人間は消える。
次は誰か?
自分かもしれない。
まだそういう周りを見れるだけ意識がはっきりしているから大丈夫だろう。

10%チャレンジ
やれと言えば良いことが生まれるわけではない。
それをわかってほしい。
やれと言わなければきっと一生やる人間は出てこないのもわかる。
だから、、、、、
限界企業なのだ
もはや限界だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?