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#6 ハリボテ転職者

レア度  ★★★★★
惑わし力 ★★★★★★★
執念深さ ★★★★★★★
技:自分を優秀に見せる、前の会社の看板を使う、言い訳する、隠れる
上級技:前の会社の有名人の名前を出す
最上級技:まったく関係ないと思う業界人の名前を出す

解説
ハリボテ転職者は「自分を優秀に見せる」「前の会社の看板を使う」を常に発動させて自己肯定感を高く維持しておかないと死んでしまう。例えば、初見の相手には転職前の会社で大活躍した風の自己紹介から入り、転職後の仕事もすべて大成功したと触れ込み、自分はすごい人間なのだというマウントを取りにくる。自身の空っぽさや無力感を隠すための防御行動なのだが、大抵の相手は嫌悪感を抱き敵を増やす傾向が極めて高い。
また、常に自分の業務報告に対しても「前の会社の看板を使う」を発動しているため、自分の発言を前の会社の成功例や慣例であると触れ込み正当性を主張する。しかし、そのことの証拠もないので確認しようもなく眉唾ものなのだが、判断力や頭の弱いものは惑わされて信じてしまうことがある。いったん惑わされてしまうと判断力を著しく低下してしまうため、以後はハリボテ転職者の発言や提案を鵜呑みにしてしまうようになる。
しかし発言や提案が完遂されることはないため、次第に正気に戻るのだが、そうすると再度「自分を優秀に見せる」「前の会社の看板を使う」を発動させて惑わしてくる。通常技が効かないと見ると、上級技の「前の会社の有名人の名前を出す」を出して正当性をさらに主張する。それでも惑わせないときは最上級技の「まったく関係ないと思う業界人の名前を出す」を発動して「なんちゃら博士は#@%?って言っています」などと、もはや何を言っているのかわからないことを言い出す。なんとかその場を取り繕おうとするが、これは逆効果であり、ここまでくると大抵の人は完全に正気に戻る。
惑わしから逃れ正気に戻るとハリボテ転職者は業務について適切に状況を聞かれるため、その際は「言い訳をする」を緊急発動しつつ、「隠れる」を発動させて休憩スペースや誰も使っていない会議室へ隠れてしまう。いったん隠れると見つけるのは極めて困難である。「呼び出し」を行なっても「言い訳する」によって回避されてしまう。

ハリボテ転職者は基本単独行動(孤独)をしているのだが、「自分を優秀に見せる」「前の会社の看板を使う」を常に発動させているため、輩社員(タイプA)、輩社員(タイプB)、ステルス型輩社員と群れを形成することがある。しかし、これらの輩社員ですら時間と共にハリボテ転職者の無能さと口だけということや、自分たちの業績(そもそも少ないのだが)を吸い上げていることに気づき、ハリボテ転職者は輩社員の群れから追い出されて最終的には単独行動(孤独)になる。


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