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隣の芝生は青いのか?

サラリーマンをしていると同業他社と比べることがある。
個人で調べるタイミングとしては今の会社に不満があるときがほとんどかもしれない。今、自分が置かれている立場を確認して「まぁそんなもんね」と終わることもあれば、厳しい状況に陥っていて本気で転職先を探している場合もあるだろう。
他社を調べるよくあるポイントとしては、

  • 給料

  • 仕事内容

  • 職場の雰囲気

  • 社員の年齢構成

  • 勤務場所

が多いかと思う。
自分の給料と比べてその会社の同年代はいくらくらい貰っているのか?とか仕事内容はどんなものか?職場の雰囲気は?など、他の項目も同じく、今の自分と比べて上か下かを比べて自分が同等以上なら「まぁそんなもんか」と思ってそれで終わることもあるし、今の自分の立場の方が低かったり悪かったりすると、より一層落ち込むこともあるだろう。
これから転職しようと考えている人ならば、他社の調査はより詳細に、そしてより真剣になることだろう。転職しようと思い立った理由にもよるだろうが、給料が低いことが問題なら年代別、役職別の平均給与に加えて、その会社の業績や規模なども調べるべき大事なポイントになるだろう。これから転職しようとする会社の今後の給与の伸びや会社自体の安定性も大事な要素だからである。人間関係が課題であったなら職場の雰囲気や社員の年齢構成に関心があるだろう。社員の口コミも大事な情報源だ。離職者の口コミはネガティブ寄り、会社のリクルート情報はポジティブ寄りなので参考にはなるが精査が必要だ。鵜呑みにしすぎると痛い目に遭う。できることならば現職からの情報が信憑性が高い。学生時代の同級生や知人や友人などを介して情報を得られれば、かなり信憑性の高い情報を得ることができるだろう。
上記以外にも、

  • 離職者数

  • 離職者の年代

  • 新卒入社数

  • 経験者採用数

を知ることでどの年代の社員にとって厳しいかも推定できる。
若い新入社員がこき使われる会社なのか、中堅社員にとってストレスの高い会社なのか?50代以上が異常に少なかったりすると、その頃には働いてられないような環境なのか?追い出されるのか?などなど人の年齢別の出入りからわかることがある。お金と同じく人間のストックとフローを見ることでその会社の健康状態がわかるのだ。こういった情報は転職者に限らず、就活生も就活の段階から調べておくとリスクが少なくて済むだろう。

個人で調べる以外にも会社として調べるようなこともある。
競合の技術調査などは当たり前だが、ちょっと変わった調査としてはリクルートだ。就活生の人気が一番だ二番などと自社よりも人気が高い同業他社を調べるのだ。できるだけ優れた社員を囲い込みたいのだろうが、やっていることの程度が低い。そんな会社に優れた社員が来るわけがない。
どんなことを調べているのかというと、ネットで知れるような売上や株価、最近の動向(ネットで出ている表面上の話題)。
「こういうところがA社の優れているところか」
「さすがA社だな」
「うちもがんばらないとな」
いや、それ誰でもわかる表面上のことでっせ、、、
すごいかどうかは各人の印象の問題であって、そんな情報からわかることには限界がある。判断などできるわけがない。
もっとリアルなドロドロした情報を調べるべきでしょ!
転職者や離職者の口コミサイトの情報をまず調べるべきでしょ。
極端な情報もあるだろうがそれは他社も同じなんだから、総合的に判断して離職者、転職者の想いや判断の傾向を見たら何が違うかわかるはずだ。
優秀な就活生や転職者もこういった情報を判断材料の1つにするはずなのだから、そういった情報を無視するのはナンセンスだ。
こう言った口コミはゴシップ性が高いと一括りで見ようとしないことが頭が硬すぎるのだ。柔軟な発想で調査をしなければ本当に価値のある情報など手に入るわけがない。
それがわからず薄っぺらい情報を調べて満足げに報告している姿を見ていて少し残念な気持ちになる。

隣の芝生は間違いなく青い。
人間の動きをフローを見れば一目瞭然だ。
それに早く気がついてほしいが白いブラック企業ではもはや無理かもしれない。

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