見出し画像

映画Matrix三部作の感想・銃を使わない場面の必然性について

はじめに

この記事は、
・The Matrix
・The Matrix Reloaded
・The Matrix Revolutions
ネタバレを含みます。
みなさんはこの三部作をすでに視聴しているという前提のもとしゃべります。

砕けた感じの文章になっていると思います。
以下は目次です。参考にしてください。

好きなところなど

第一作「The Matrix」

第一作「The Matrix」の再生ボタンを押した時のノリは、

ん?マトリックスあるじゃん。マトリックスって、弾丸を避けるシーンがある映画だったよな。ちょっと見てみっか。

くらいの軽いものだったのですが、世界観からアクション・音楽・登場人物・視覚効果など全てが魅力的で、終始興奮していました。

(その時は、声も字幕も日本語に対応しておらず自分が理解できそうなものが英語しかなかったので、翻訳に脳のリソースのそれなりの部分を割いてしまっていたと思われます。NeoがMorpheusを助けに行こうと決心する場面、急展開がすぎないか?といった疑問も残っているので日本語字幕版でも見返したいですね。)

他二作でもそうなのですが、好きな登場人物はやはりNeoです。
初めはビルから脱出することもできず、訓練も失敗するNeo。同じことをやれと言われたら?難しいですけど...
それでも、MorpheusやTrinityの力を借りて最終的には救世主の力に目覚めるのです。弾丸を止めるあのシーンはもう伝説ですよね。

第二作「The Matrix Reloaded」

第二作「The Matrix Reloaded」は日本語字幕で見ることができました。
Neoがいきなり空飛んだり、落ち着いた印象があったMorpheusが大衆を鼓舞したりしているしで驚きました。
このあたりから、ストーリーがかなり複雑になってきますね。
私はNeoほど賢くないので、Architectの説明は何度も巻き戻してなんとか概要を掴みました。

Neoについてもう少し語ります。
セリフが好きです。
アップグレード版のAgentには"Howdy fellas."と挨拶をするし、Smithには"Congraturations."なんてお祝いもしてあげています。
どんな感情で、何を考えながら話しているのでしょうね。
Seraphとも"Apologize for what?"みたいな必要最低限の内容でしか会話しないし。
ChatGPTと会話する時の気持ちに近いのかもしれない、という結論をひとまず出しました。

第三作「The Matrix Revolutions」

Everything That Has a Beginning Has An End.

The Matrix Revolutions

Reloadedと合わせて視聴しました。
Oracleと会話する場面がありますが、なぜNeoが現実世界で機械を止めることができたのか、救世主の力を使うことができたのかは結局よくわかりません。
無線Wifiのようなもの、という解釈が一番正解に近いのかなと思います。

ストーリーとしては、Kidが第二の主役で、「次世代を生きていく人間」の象徴的な存在であるって感じですかね?戦いが終わったことをZionの人々に伝える場面は、ああ本当に全てが終わったんだと思えるいい場面ですよね。
Smithとの決戦では、セリフに三回目(三部作の各作品に一回ずつ)のinevitable(inevitability)が出てきます。Revolutionsのみ、SmithではなくNeoがこれを言います。
手のひらを上に向けて手招きをする場面のセルフオマージュもグッときました。

緩い考察 : 銃について

何を話したいか

Matrix三部作には肉弾戦の場面が多いですよね。私は思いました。もっと銃使ってもよくない?
ということで、肉弾戦を繰り広げている場面における銃を使わない必然性について考えていきたいと思います。

第一作「The Matrix」

Matrixにおける銃の全盛期が第一作です。
銃をかわすことができるのはAgentだけでした。Morpheusいわく、Neoの真の力を持ってすればかわす必要もない("You don't have to.")とのことでしたが...
それが本当のことになったのが熱いですね。
第一作で銃に関する疑問点は特にありません。
Agentの射撃精度低くない?ということは置いといて...

第二作「The Matrix Reloaded」

さあここからです。
1.Neoと3人の強化版Agentが戦う場面
Agentさん、銃を使ってもよくないですか?
と思いましたが、このAgentたちはNeoがAnomaryであることを認識していました。
じゃあ、NeoがSmithらの弾丸を止めたことをデータとして知っていてもおかしくはないですね。しかし、"You're still..." "Only human."との発言があるので、単にNeoを甘く見ていただけかもしれません。(力の差を理解しているという点を除けば、相手を甘く見ていたのは、挨拶をしたNeoも同じですね)
いずれにせよ、銃を使わない必然性はあります。

2.Neoが大勢のSmithと戦う場面。
ここちょっと気になります。
何人もいるんだし、いくら救世主といえども数撃ちゃ一発くらい当たるだろ、流れ弾?知るか!替えはいくらでもいる!と考えるのが自然ではないでしょうか。
Neoが弾丸を止めるには手をかざす動作をする必要があるようだし。
後述するビルでの場面では発砲していたので、銃を持っていなかったわけではなさそうです。
...
おそらく、素手で戦うことで、地下鉄での雪辱を果たそうとしたのでしょう。
Neoが空を飛んで逃げた後も、特に焦ることなく解散(?)しているので、何度も戦うことを前提にしていたと見受けられます。あとは、何発も撃ったのに蘇る様子を直に見ていたので、自分の手で確実に仕留めたかったからとかですかね。とにかく、この時はまだ色々なことをする余裕があったんですね。

余談ですが、SmithはNeoとの交渉が決裂してからも、NeoのことをMr.Andersonと呼んでいます。("I'm looking for Neo."はノーカン)
もしAnderson呼びに切り替えていたら、余裕のない小物感が増していたと思います。

3.NeoとMelovingianの手下達が戦う場面
Neoが弾丸を止めます。そこでM(以下略)の部下達は銃を捨ててNeoを倒しにかかります。
しかし、Neoが出血するところも見ているのだし、いくら救世主といえども数撃ちゃ一発くらい当たるだろ、そして効くだろと考えるのが自然ではないでしょうか。(Deja vu)
ですが今回は上司のMがいます。流れ弾が当たりでもしたら大変なことになりますし、もしかしたらNeoは弾丸を止めるだけでなく跳ね返すなんてこともできるかもしれません。
まあ、効くかわからない銃を撃つよりも効いた斬撃や打撃を続ける方が安牌ですよね。

4.トラック上で、Morpheusと強化版Agentが戦う場面
これ、面白いです。
まず、Morpheusが銃を撃たないのは、避けられるからです。ではAgentはどうなんでしょう。
実は銃を取り出そうとしています。しかしMorpheusに止められて、顔に打撃を入れられます。その直後Morpheusが銃を奪い、撃とうとするのですが蹴られて銃を落とします。
開幕の数秒にこの一連の攻防が詰まっているのですね。

少し逸れますが、地下鉄での戦闘で電車が来ていなかったら覚醒前のNeoはおそらく負けていたし、このトラック上の戦闘でも、MorpheusはNiobeの助けによってAgentを蹴り飛ばし落としただけで明確に勝利してはいません。(Morpheusも落とされただけなので、引き分けか)
何が言いたいかというと、プログラム側の奴らと人間の力関係が一貫して描写されているのがいいよねってことです。
Twins?そいつらは、まあ多分油断してただけです...

5.NeoとMorpheusが大勢のSmithと戦う場面
ここでSmithは発砲するんですよね。
銃を使わない場面の必然性について考えると言いましたが、ここは例外ということで。
ここで飛ぶNeo達を足止めするには銃を使うしかなさそうでした。また実際、ここは狭い通路だったので逃げ場がなく、Neoは背を向けていた上にMorpheusを抱えていたので当たる可能性もありました。地下鉄の雪辱云々は置いておいてとりあえずこの判断を下すのは合理的といえます。結果的にThe Keymakerを削除できたし。

第三作「The Matrix Revolutions」

第三作に関しても、第一作と同様に銃に関する疑問点は特にありません。もう銃より強い奴ばっかりだし...

現実世界の電気銃(正式な名前がよくわからない)を使いこなせたのはCypherだけでした。

おわりに

Matrix面白い!

Matrix三部作って本当に面白い映画ですよね。
初めの方でも言いましたが、本当に全てに惹きつけられました。
曲にコーラスが入るのがSmithとNeoが戦う場面だけ(だよね?)であることだったり、当時の最先端を行くスタントなしでのアクションシーンの撮影が行われていることだったり、手が込んでるな、見てて爽快だなと感じるところは挙げるとキリがありません。
自分はこの映画を精神的な支えにしている節があります。常識を疑って、その気になれば世界を書き換えられるって素晴らしい。
宗教や神話、コンピュータやプログラムに関する知識があれば、もっと楽しめるだろうと思います。

この記事について

初投稿です。
慣れないツールを使うのは大変でした。
内容に関して、投げやりになってるなあと感じる部分があったかと思いますが、温かく受け入れていただけると幸いです。
気が向いたら読み返して、明らかな文章の誤りなどがあれば修正を加えたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?