9/29 結局東京

学生だった頃は尖った芝居や映画の情報が向こうからやってきて、また観に出かけることもできたわけだが、今となっては少しもそんな情報は入って来ず、尖った芝居や映画は消滅してしまったのかと思ってしまうほどで、そんなはずはないから私自身のアンテナの低さの問題なのだが、しかし情報があったとして観にいく時間はないし、なぜだか金銭的な余裕もない。

しかしそんな理由の一つに、東京に住んでいないことがあるなぁと、これまでよりも少しばかり都会に引っ越してみて思う。都会になって、自転車で何でも買いにいけるし、食事の選択肢なんかは増えたけれども、映画や演劇は、殊に尖っていそうなものは、東京に行かなければならない。そうなると、時間もかかれば交通費もかかる、というわけだ。

私の勤務する学校の生徒は、「将来は東京で働きたい」と口にするそうだ。首都圏でさえそうなのだから、地方は言わずもがなである。

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